「虎の穴」へようこそ!全国大会決勝出場を目標に、日々修行中のワインアドバイザーの日記です。
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メルシャン『ロバート・モンダヴィ ワインセミナー』&試飲会参加 5月17日(月)(vol.1)
2010-05-19 Wed 14:30
日時:5月17日(月)13:00~17:00(セミナー14:30~16:00)
会場:JR新宿駅西口 京王プラザホテル 47階 
講師:グスタフ・ゴンザレス氏 (ロバート・モンダヴィ ワインメーカー)
内容:「夏におすすめする白ワインのトレンドについて」
    「ロバート・モンダヴィのワイン造りについて」
試飲ワインアイテム:65種類

先月に続き、メルシャン(株)主催のセミナー&試飲会があり、参加してきました。
今回のテーマはカリフォルニアを代表するワインメーカーである「ロバート・モンダヴィ」のワイン造りと、そのラインナップ別のワインテイスティングがメインテーマでありました。
今回もセミナーと試飲会の模様を2回に分けてレポートしたいと思います。

◆「ロバート・モンダヴィ ワインメーカーズセミナー」

      G・ゴンザレス氏

今回の講師は、ロバート・モンダヴィ・ワイナリーに10年勤務し、赤ワインの全品種とソーヴィニヨン・ブラン、ボトライティスを担当しているグスタフ・ゴンザレス氏。2001年にはイタリア、ボルゲリのワイナリー「テヌータ・デル・オルネライア」でエノロジストとして活躍し、ミッシェル・ロラン氏らと共に、ワイン醸造の全体に責任を負っていた経歴のある、伊・仏・独・英語に堪能な国際派のワインメーカーであります。

セミナーはまずアメリカのマーケットトレンドから始まり、カリフォルニアの5つの大きな産地別の、主に気候面からの特徴の解説。そしてロバート・モンダヴィが所有する3つのワイナリーの所在地、ラインナップ別のコンセプトの解説へと続きます。
◎3つのラインナップ
・『ROBERT MONDAVI WINERY』 産地:ナパ・ヴァレー
ロバート・モンダヴィ氏の「ワイン造りは芸術である」という卓越した情熱と信念から生まれたロバート・モンダヴィの最高峰ワインシリーズ。
・『ROBERT MONDAVI PRIVATE SELECTION』 産地:セントラル・コースト沿岸部
ワインの造り手が、自分の大事な人と飲むためにとっておくワインというコンセプトの、とっておきのワイン。冷涼な気候の沿岸地方で、時間をかけてゆっくりと熟成したぶどうから造られる、果実味豊かで上品、洗練された味わいが特徴のシリーズ。
・『WOODBRIDGE』 産地:セントラル・ヴァレー、ローダイ地区
果実味豊かで飲みやすい、デイリーワインのシリーズ。シンプルでありながらも上質感があります。
そして、その3つのワイナリーの所在地それぞれの地図や航空写真などが大きなスクリーンに映し出され、周りの海(寒流)や山などの位置や地形、それらが気候条件に与える影響などが詳細に解説されました。

    ウッドブリッジSB  プライベートSB  プライベートPG  プライベートPN  モンダヴィFB  モンダヴィCSR

      メルシャンセミナー051701

今回のテイスティング・アイテムは次の6銘柄になります。写真左側から
①Woodbridge Sauvignon Blanc 2008 (実勢売価)¥970~¥1,110
②Private Selection Sauvignon Blanc 2009 (実勢売価)¥2,240~¥2,560
③Private Selection Pinot Grigio 2007 (実勢売価)¥2,440~¥2,780
④Private Selection Pinot Noir 2008 (実勢売価)¥2,440~¥2,780

      メルシャンセミナー051702

そして、テイスティンググラスではなく、大きなボルドーグラスで出された二つのワイン。左から、
⑤Robert Mondavi Winery Fume Blanc 2007 (実勢売価)¥3,710~¥4,240
⑥Robert Mondavi Winery Cabernet Sauvignon Reserve 2005 (実勢売価)¥15,410~¥17,610

①はカリフォルニアの農業の中心地である内陸部、セントラル・ヴァレー、ローダイ地区で造られるカジュアルラインのSB。夏の日中は暑い地域のためか、柑橘系よりは白桃や洋梨のようなフローラルで甘いフレーバーが先に立ち、ほんのりとSB独特のハーブ香が感じられます。昼夜の寒暖差はある地域で、収穫も夜間に行われているため、酸味はしっかりとしており、キレが良く爽快な味わいの白ワインです。なるほど、クセがなくクリーンで爽やかな味わいは、万人受けする日頃気軽に飲むには最適なタイプと言えるでしょう。

②は、夏でも寒流の影響で冷涼なセントラル・コーストの、時間をかけてゆっくりと熟したぶどうを使っているだけあって、より酸が引き締まり気品があり優しい味わいとなっています。香りもシトラスやハーブのような清涼感のある香りが主体で、SBの特徴がよりはっきりと表現されています。こうして暑い産地の①と比較することにより両者の違いが鮮明に分かります。凝縮感もあり、その名の通り『大切な人とのプライベートな時間を楽しむ』ワンランク上のエレガンスと上質感があります。

③は、②と同じシリーズのピノ・グリージョ(=ピノ・グリ)。SBと比べると色も黄色味が濃くなり、風味もマンゴーなどのトロピカルフルーツのような甘味を感じ、ボディの厚みも感じることができます。同じ白でも、こちらは鶏肉や豚肉を使った、しっかりとした料理によく合いそうです。

④も同じシリーズのピノ・ノワール。スパイシーさとダークチョコのようなニュアンスを感じたため、「除梗してないのかな?」と思ってシートを見ると、シラーが15%アッサンブラージュされていました。PNは普通100%で造られるのが当たり前と思っていましたが、認識不足でした。PNとシラーに共通するスパイシーさと、なめし皮のような動物的ニュアンスがあるためか、違和感はありません。タンニンは滑らかで、柔らかい中にもしっかりとした上質感のあるピノ・ノワールでした。

⑤は、ロバート・モンダヴィがフランス、ロワール地方のブラン・フュメをヒントに生み出した「樽熟成した辛口ソーヴィニヨン・ブラン」。醗酵・熟成ともに一部樽を使い、セミヨンも8%アッサンブラージュされているため、柑橘系果実やハーブ・青草に加え、ヴァニラや白胡椒のようなニュアンスがあり、かなり複雑性があります。味わいも、SB独特の生き生きとした酸味と爽やかさがありながらも、奥行きと厚みが加わり、余韻も長く続きます。①が家でTシャツやジーンズで飲むワインとしたら、さすがにこのレベルになるとドレスアップして、しっかりとしたサービスのレストランで飲みたくなるワインです。

⑥は「ロバート・モンダヴィ・ワイナリー」の中でも最高峰のリザーブ・シリーズ。このクラスのワインを飲むと、「フルボディ=渋味が強くて重たいワイン」では決してないことがよく分かります。豊満なボディのとにかく濃いカリフォルニアワインの印象とは全く異なり、タンニンや酸味はあくまで滑らかで、身体の中にスーッと溶け込んでいくようです。「エレガンス」や「フィネス」という言葉は、このクラスのワインにこそ使うべき言葉なのでしょう。長大な余韻がどこまでも続き、ワインを飲む幸福感も長く余韻として残る素晴らしいワインです。このワインを飲むだけでも、休日に一時間かけて新宿まで出て来た甲斐があるというものです。

最後にはロバート・モンダヴィが取り組んでいるナチュラル・ファーミング(自然農法)やサスティナブル(環境維持)、ワイン造りの哲学などの紹介があり終了となりました。

日頃しばしば、「伝統国」や「ニューワールド」といった、きわめて大きなくくりの中で、一般論としての特徴を話してしまいますが、カリフォルニアという一つの州の中でも、多様な気候の違いがあり、それぞれの地域の気候風土に合った様々なコンセプトのワイン造りが行われていることを、今更ながら認識させられたセミナーでありました。

次回は、同時に行われた試飲会の模様をお伝えします。
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