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2015年度一般呼称資格試験「オーストラリア」重要ポイント
2015-08-21 Fri 11:41
気がつけば今年度の呼称資格試験一次試験まで、あと3日となりました。

試験対策の重要ポイントアップはこれが最後となりますが、アメリカに次ぐニューワールドの重要国「オーストラリア」をアップすることにします

オーストラリアはここ数年で教本の記述も大幅に増え、より詳細になってきましたが、今年度版では大きな変化は見られません。
しかし、ブドウ品種別の栽培面積等の上位統計数値に一部変化があったり、「バロッサ・ヴァレーとイーデン・ヴァレーの位置関係」に関する地図が新たに加わったりしている箇所もあり、この辺は要注意といえるかもしれません。

また代表的なワイン産地4州それぞれの重要GI(アメリカのA.V.Aにあたる)は確実に把握することが必要で、どのGIが何州に属するのかまで繰り返し復習して押さえてください。



【プロフィール】 P423~424

●国土の広さは759万平方kmとヨーロッパ全体の約7割に匹敵する。

●ブドウ栽培地域は、国の南半分に相当する南緯31度から43度の間に分布し、東端のニュー・サウスウェールズ州から西端の西オーストラリア州まで3000kmに渡って、ワイン産地が点在。

●栽培面積の合計は約14万8千haと、ボルドーよりも3万haほど多い程度

地理的呼称GI=Geographical Indication 地域が114カ所定められている。
(※昨年度版では115カ所となっていましたが、これは一部二つの地域にまたがるGIをカウントしていたためとのこと)

●ワイン生産量は約1230万hlで世界第7位(2013年)で、販売量の6割輸出向け

2573社のワイナリーがあり、この10年で3倍以上に増えた。

●ワイン生産量上位20社で総生産量の80%を占める。

●反面、小規模の生産者が2000社以上と、大部分を中小生産者が占める。


【歴史】 P424~426

[18世紀後半~第二次世界大戦まで]

1788年、ニュー・サウスウェールズ州の初代総督英国海軍アーサー・フィリップ大佐によりオーストラリアで初めてブドウ樹が持ち込まれる。

1825年ジェームズ・バズビーによってニュー・サウス・ウェールズ州のハンター・ヴァレーに最初の本格的なブドウ園が開かれる。

ジェームズ・バズビーは「オーストラリアのワイン用ブドウ栽培の父」と形容され、重要な遺産を残した。

1823年:タスマニア州 → 1829年:西オーストラリア州 → 1834年:ビクトリア州 → 1837年:南オーストラリア州、という順でブドウ栽培・ワイン生産開始。
(※この順序はしばしば出題されており、しっかりと覚える必要があります!)

1847年、南オーストラリア州、バロッサ・ヴァレーにドイツから宗教迫害を逃れた人々が入植し、ワイン造りを開始。

1877年ビクトリア州でフィロキセラが発見される。 ・・・南オーストラリア州のワイン産地はいまだにフィロキセラの被害がない。

[戦後~]

●1951年、ペンフォールズ社の「グランジ・ハーミテージ BIN1」試験生産 ・・・ボルドー帰りの醸造家マックス・シューバートがオーストラリアならではの赤ワイン造りを発想。 ・・・「マルチ・リージョナル・ブレンド」、「マルチ・ディストリクト・ブレンド」 ・・・「アッサンブラージュ(組み立て・構築)主義

複数の異なる畑のシラーズを100%使用

アメリカンオーク使用

樽内で発酵終了、熟成

●ヘンチキ社の「ヒル・オブ・グレース」 ・・・単一畑最高峰のシラーズ「単一畑(ひとつのテロワール)主義」として「グランジ」と対照。 ・・・イーデン・ヴァレーの単一畑

[スクリュー栓拡大の引き金]

2000年ヴィンテージからクレア・ヴァレーのワイン生産者13社が白ワインにスクリュー栓(スティルヴァン)を採用 ・・・オーストラリア発の生産技術の刷新で最も重要。


【土壌及び産地のあり方】 P426~427

●土壌の種類は豊富で、土壌が産地を象徴

○クナワラ、ライム・ストーン・コースト一帯:テラロッサ土壌 ・・・カベルネ・ソーヴィニヨンに好適

○マセドン・レーンジズ:花崗岩質土壌

○マクラーレン・ヴェイル:砂質ローム土壌

○モーニングトン・ペニンシュラ:粘土質土壌火山性土壌

○タスマニア:ジュラシック・ドレライト


【食文化とワインサービス】 P427

BYO( Bring Your Own = レストランへのワイン持ち込み)システムは、広く国中に広がっているユニークなワイン文化となっている。

●オーストラリアの1人当たりのワイン消費量は年間29ℓで世界10位の多さ。


【主なブドウ品種】 P428表参照(2012年)

●ほとんどがヨーロッパから移植されたもので、国際品種が多い。白・黒とも栽培面積ベスト3の順番を覚えればいいと思います。白・黒合わせた全体の栽培面積・生産量1位はシラーズ、2位はシャルドネです。

〔白ブドウ〕 1位:Chardonnay シャルドネ  2位:Sauvignon Blanc ソーヴィニヨン・ブラン  3位:Semilon セミヨン
(※昨年度版と2位・3位が入れ替わっており要注意!)

[黒ブドウ] 1位:Shiraz シラーズ  2位:Cabernet Sauvignon カベルネ・ソーヴィニヨン  3位:Merlot メルロ


【ワイン法と品質分類】 P427~429

●アルコール4.5度未満はワインと認められない。また補糖も不可

[GI(地理的呼称)について]

1993年導入。 決定する権限はGIC(地理的呼称委員会)がもっている。

・GIの決定基準としては「歴史、地質、気象条件、収穫時期、排水状況、水源、標高、当該地区と地名の伝統的な利用」とその名の通り地理的条件が重視され、ヨーロッパのワイン法で定められている「栽培品種、栽培方法、醸造方法」の規定は無いのが特徴です。

●ワインのスタイルとしては、ジェネリックワインヴァラエタルワイン(品種表記)、ヴァラエタルブレンドワイン(含有比率の多い順にラベル表記)の3つがあります。

〔GIの表示〕

●特定のGIで産出されたワインが85%以上含まれている場合。

・3つ以下のGIで産出されたワインが含まれ、その合計が95%以上である場合、これらのGIを多い順に表示できる。

〔ヴィンテージの表示〕

●特定のヴィンテージのワインが85%以上含まれている場合。

〔ブドウ品種の表示〕

○複数のブドウ品種が使用されている場合、原則的にはすべての品種を多い順に記載することとなっているが、以下の場合はそれが優先。
 
①特定のぶどう品種が85%以上含まれる場合は、その品種だけを表示できる。
 
②20%以上含まれるブドウ品種が3種類以下で、かつその合計が85%以上となる場合、この品種すべてを表示する。
 
③5種類以下のブドウ品種を使用し、各品種が5%以上含まれている場合は、この品種全てを表示する。

●2014年にこれまでオーストラリアワイン全体のマーケッティング活動や輸出振興の役割を果たしてきた行政機関「ワインオーストラリア公社」とワインの研究開発行政機関「オーストラリア・ブドウ・ワイン研究開発公社」が合併し、「オーストラリア・ブドウ・ワイン管理局(AWGA)」が発足した。
※教本では“AGWA”となっておりますが、間違いであると思われます。


【ワインの産地と特徴】 P429~446

●南オーストラリア州からタスマニア州までの生産順位とその比率は覚えてください。先ずは南オーストラリア州が約半分と覚えてください。(比率は整数の単位までで構いません。)

1位:南オーストラリア州48.0%  2位:ニュー・サウス・ウェールズ州26.3%  3位:ビクトリア州17.1%  4位:西オーストラリア州7.1%  5位:タスマニア州0.9%

※昨年度版までは州ごとの白ブドウ・黒ブドウ別の栽培面積・生産量まで一覧表になっていましたが、今年度版からは州全体のブドウ生産量と栽培面積に単純化されております。

[西オーストラリア州] P430~432

●ワイン生産量はオーストラリア全体の4%に過ぎないが、品質はトップクラス

●ブドウ栽培が始まったのは、1834年、スワン・ヴァレー

1.Swan District スワン・ディストリクト

スワン・ヴァレーが最初の西オーストラリア州の重要産地として確立される。

●暑い地中海性気候で、乾燥し日照時間も長いが、フリーマントル・ドクターと呼ばれる海風によって暑さが和らげられている。

2.省略

3.Margaret River マーガレット・リヴァー

ジョン・グラッドストーンズ博士1965年の研究で、気候がボルドーに似ており、土壌もブドウ栽培に好適であると指摘し、この研究を踏まえ、新規にワイナリーが設立されていった。科学的裏付けに基づいて発展した珍しい産地形成の歴史。

●気候ははっきりとした地中海性気候

カベルネ・ソーヴィニヨンは、ボルドー、ナパ・ヴァレー、ボルゲリ、クナワラなどと肩を並べる屈指の産地。白ワインはシャルドネが有名。

4.Great Suothern グレート・サザン

●南北150Km、東西100kmもの広大な地方。海洋性内陸性の気候、肥沃な土壌からやせた土壌まで多様な環境。リースリングからシャルドネ、ピノ・ノワールからCSまで各種のワインが生産できる。

5.~9.省略

以下のGIは西オーストラリア州にあることを覚えてください。

・Perth Hills パース・ヒルズ  ・Peel ピール  ・Geographe ジオグラッフ  ・Blackwood Valley  ・Manjimup マンジマップ  ・Pemberton ペムバトン


[南オーストラリア州] P432~439

●1836年ごろに最初の移民が入植。 ブドウ畑はフィロキセラから完全に守られ、ブドウ栽培の優位性を保っている。

1.Barossa Valley バロッサ・ヴァレー

●同国ワインを象徴するシラーズの「首都」でありワイン産業の中心地

●伝統的に赤ワインの仕込みは、アメリカンオークを使用。

●ワイン造りの歴史は1842年まで遡り、シレジア地方(ドイツ)移民の影響を受けている。

イーデン・ヴァレーと合わせたGI「バロッサ」があり、ラベル上、単に「バロッサ」と表記されているワインは、バロッサ・ヴァレーイーデン・ヴァレーの両方のブドウを使っている可能性が高い。

●世界でも最古の部類に入る高樹齢のブドウ樹が多く存在し、ブッシュヴァイン株仕立ての栽培方法がとられ、灌漑しないドライファーミングで育てられている。


2.Eden Valley イーデン・ヴァレー

●リースリングが有名で、クレア・ヴァレーに並ぶリースリングの伝統的産地。

●ワイン造りの歴史は、ジョセフ・ギルバートが最初の木を植えた1840年代に遡る。

●ヘンチキ社のヒル・オブ・グレイスのシラーズ畑で有名。

●標高は隣接するバロッサ・ヴァレーよりも200m高い。


3.Adelaide Hills アデレード・ヒルズ

●州都アデレードの南方に位置。高級スティルワインとスパークリングワインの生産地として、重要度が急速に高まっている。

●南オーストラリア州の他の産地と違い、冷涼な気候が特徴。同国最高のピノ・ノワールの産地の一つとなっている。


4.Clare Valley クレア・ヴァレー

●オーストラリアを代表するリースリング産地のひとつ。粘板岩土壌で「フリンティ」(火打ち石)のようなミネラル感豊かな、引き締まったスタイル。


5.McLaren Vale マクラーレン・ヴェイル

●歴史は古く、1838年ジョン・レイネルがレイネラにブドウの木を植え、トーマス・ハーディを雇ったところから始まる。

●北方にアデレードの市街地、東方にアデレード・ヒルズ、南方はセリックス・ヒル・レーンジ、西方はセント・ヴィンセント湾に囲まれている。


6.7.省略

8.Coonawarra クナワラ

●豪州を代表するカベルネ・ソーヴィニヨンの銘醸地のひとつ。

1890年にスコットランド人ジョン・リドックが最初のブドウを植え、ペノーラという土地を開拓。

ボルドーに似た海洋性気候

テラロッサ(赤い粘土質と石灰岩質のコンビネーション)はオーストラリアで最も有名な土壌。


9.~13.省略

14.Kangaroo Island カンガルー・アイランド

●オーストラリアで3番目に大きい島。 ・・・産地としては重要ではありませんが、「~番目に大きい島」と正誤問題のヒッカケで何度も出題されており、要注意です。海洋性気候


15.Riverland リヴァーランド

オーストラリアワイン産業の「機関室」と形容され、大規模量販ワインの生産地。

●南オーストラリア州の60%、オーストラリア全体でも約30%の生産量。大陸性気候


以下のGIは西オーストラリア州にあることを覚えてください。

・Langhorne Creek ラングホーン・クリーク  ・Limestone Coast ライムストーン・コースト  ・Padthaway パドッサウェー  ・Wrattonbully ラットンブリー  ・Mount Benson マウント・ベンソン  ・Robe ローブ  ・Mount Gambier マウント・ガンビア


[ビクトリア州] P439~442

中・小規模生産者中心のワイン産地。

●ヤラ・ヴァレー以南のワイン産地は、主にピノ・ノワールシャルドネに注力している冷涼なワイン産地が多い。


1.Yarra Valley ヤラ・ヴァレー

オーストラリアで最高級のピノ・ノワール産地のひとつ。上品で瓶熟成の長いシャルドネをはじめ、良質のCS、メルロ、シラーズでも知られる。


2.Mornington Peninsula モーニングトン・ペニンシュラ

ピノ・ノワールシャルドネの重要な産地。海洋性気候


3.Geelong ジロング

海洋性気候ボルドーとブルゴーニュの中間のような気候シャルドネピノ・ノワールの成熟に最適な気候条件。


4.Goulburn Valley ゴールバーン・ヴァレー

1860年に設立された「タビルク」は最も長い歴史を持つワイナリーのひとつであり、設立当時の木造セラーは歴史的建築物として保存されている。


5.~9.省略

10.King Valley キング・ヴァレー

●標高800mで、オーストラリアで最も標高の高いブドウ産地のひとつ。良質のスパークリングワインを造るのに理想的


11.~15.省略

以下のGIはビクトリア州にあることを覚えてください。

・Pyrenees ピラニーズ  ・Beechworth ビーチワース  ・Bendigo ベンディゴ  ・Macedon Ranges マセドン・レーンジズ  ・Heathcote ヒースコート  ・Rutherglen ラザグレン  ・Grampians グランピアンズ  ・Henty ヘンティー  ・Alpine Valleys アルパイン・ヴァレーズ  ・Murray Darling マレー・ダーリング


[ニュー・サウス・ウェールズ州] P442~444

オーストラリアワイン産業の起源

●ブドウ栽培は1790年代シドニー周辺で始まり、1820年代になって「ハンター・ヴァレー」に広がった。

1.Hunter ハンター

●1825年に最初のブドウの木が植えられる。

●代表品種:セミヨン ・・・「ハンター・セミヨン」:辛口に仕上げるスタイルが伝統的


2.Cowra カウラ

1973年に最初のブドウを植えてから大きく発展。シャルドネが特産。


3.~6.省略

7.Tumbarumba タンバランバ

●オーストラリアで最も遠隔地にある産地のひとつ。

スノーイー山脈の中に位置。ピノ・ノワールシャルドネが全体の75%を占めており、高品質なスパークリングワイン造りに使用されている。


8.Riverrina リヴァリーナ

●量販用ワイン向けの重要ブドウ栽培地域。同州の55%、オーストラリア全体の15%の生産量。

以下のGIはニュー・サウスウェールズ州にあることを覚えてください。

・Mudgee マジー  ・Orange オレンジ  ・Canberra District キャンベラ・ディストリクト  ・Hastings River ヘイスティングズ・リヴァー


[タスマニア州] P444~445

●タスマニアに最初にワイン用ブドウ樹がもたらされたのは1823年 → 州別では2番目と意外に早いことに注意!

1970年代半ばから商業用規模のブドウ畑が開かれる。

●ワイン産地は年間降雨量600~800mmと少ない島の右側(東側)に分布。 → ニュージランドの南島も島の右側に産地が集中していますが、西からの湿った風が島中央の山にぶつかり左側(西側)に雨を降らせ、右側(東側)は乾燥した状態になるわけです。

●生産構成はピノ・ノワール44%シャルドネ27%と両品種が大部分を占める。

●州都ホバートはニュージーランドのクライストチャーチと同じ緯度。

●非常に冷涼で海の影響を受ける海洋性気候

●最も広く分布している土壌は、「ジュラシック・ドレライト」 ・・・ジュラ紀の粗粒玄武岩

●「テイマー・ヴァレー」 ・・・生産量の5割を占める最大のワイン産地

●「パイパーズ・リヴァー」 ・・・スパークリングワイン生産者のブドウ畑の拠点。


[クイーンズランド州]、[酒精強化ワイン] 省略


以上でオーストラリアの重要ポイントは終了


申し訳ありませんが、今年度の呼称資格試験において私がフォロー出来るのはここまでになってしまいました ((人´Д`;

まだ二次試験もあるわけですが、私もここからはチーズプロフェッショナルの二次試験とドイツワインケナー上級試験に向けて全力を尽くさなければなりません。

期待してこのブログをご覧いただいている受験者の皆さま、悪しからずご了承ください (*;ω人)ゴメンナサイ

最後になりましたが、受験者皆様の合格・ご健闘を心よりお祈り申し上げます
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