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コノスル・ヴァラエタル&サンライズ比較試飲(シャルドネ)
2010-01-16 Sat 00:32
ワインを勉強し始めたばかりの人にとって、どうやったらよいのかよく分からないのがテイスティングの勉強方法だと思います。
とにかく数飲めばそのうち分かるだろうと、私も最初の頃は手当たり次第に買ってきては飲んでいたのですが、やはりそれでは勉強としての効率が悪いのにすぐに気がつきました。お金も要りますしね
ワインに詳しい人がすぐ傍にいて、ブラインドで適当なワインを出してくれるのがベストですが、ほとんどの人はそうもいかない環境だと思います。

一人で勉強する場合、お勧めなのが比較によるテイスティングです。一本単独で飲んだだけでは分からない品種や産地の特徴が、複数試飲することでより鮮明に分かります。

①最初のうちは、異なる品種で、それも赤・白それぞれの王道品種と呼ばれる品種(赤ならC・ソーヴィニヨン、メルロ、シラー、ピノ・ノワール、白ならシャルドネ、リースリング、ソーヴィニヨン・ブラン)の区別がつくように。
②ある程度品種の特徴が分かってきたら、今度は同じ品種で例えばフランスと新世界のものを比較し、おおまかな産地の区別がつくように。
③さらに全く同じ銘柄のワインで、ヴィンテージの違うものを比較し、熟成感の違いが分かるように。

というような段階を踏んでいくと、効率よく勉強できると思います。
ワインアドバイザーの二次試験レベルでは、②の段階まである程度分かってくれば合格の可能性はかなり高くなります。先ずは赤ならカベルネ・ソーヴィニヨン、白ならシャルドネは確実に分かるという自信が持てるまでとことんやってみるべきです。


さて、今回は同じチリ、セントラルヴァレーのシャルドネで、コスパの高いことで人気のある『コノスル・ヴァラエタル』と『サンライズ』の比較試飲です。価格も『コノスル』が798円、『サンライズ』が880円と、ほぼ同じランクです。単体では何回か飲んだことのある銘柄ですが、比べて飲んだことはなかったので、その差を試してみることにしました。

              コノスルC&サンライズCブログ用


コノスル シャルドネ ヴァラエタル 2009
生産国・地域:チリ、セントラルヴァレー 
生産者:コノスル  
輸入者:㈱スマイル  購入価格:798円
品種:シャルドネ ヴィンテージ:2009 
アルコール度数:13.5% 白・辛口

サンライズ シャルドネ 2009
生産国・地域:チリ、セントラルヴァレー 
生産者:コンチャ・イ・トロ  
輸入者:メルシャン㈱  購入価格:880円
品種:シャルドネ ヴィンテージ:2009 
アルコール度数:13.0% 白・辛口

【外観】外観上は、両者ともに淡い黄色であるが、『サンライズ』の方が若干金色のニュアンスが強い感じ。まだ若いためか、両方ともにグラスの底に炭酸ガスの細かい気泡が見られる。粘性は『サンライズ』がさらっとした感じに比べ、『コノスル』の方が高くねっとりとした感じ。

【香り】香りは第一印象からかなり違い、『コノスル』が柑橘系果実のニュアンスが強いのに対し、『サンライズ』はパッションフルーツやマンゴーなどトロピカルフルーツのアロマが強く、また樽由来のヴァニラ香もはっきりとしている。
シトラスに加えハーブのようなニュアンスもあり、爽やかな印象が強い『コノスル』に対し、『サンライズ』はいかにも新世界のシャルドネといった芳醇な香りで、好対照。

【味わい】アタックはその香り同様に、『コノスル』は爽やかな酸味が心地よく、その後に甘いフレーバーが続き、高いアルコール度数からくる厚みも感じられ切れも良い。バランスは抜群に良く、とてもクリーンで飲みあきしないタイプの白ワイン。
『サンライズ』は若々しいながらもよりまろやかな酸味で、香り同様トロピカルフルーツのような甘さと芳醇さがあり、若干苦味のあるアフターに続く。若干味わいが平板で、後味にやや苦味が残るのが少し気になるところ。

【総評】全体的に、爽快でエレガントな印象の『コノスル』に対し、芳醇で果実味たっぷりの『サンライズ』と、比べてみるとやはり同じ国・地域・品種のワインであっても、明確に違いが分かります。
ワインスクールの教科書や市販の入門書でも、同じ品種でフランスと新世界ではおおまかにどんな特徴の違いがあるのか一覧表になっていたり、二次試験のテイスティングでもまさにその違いを捉えて生産国を判断するわけですが、あくまで「一般論」であり、個々のワインには当然違いがあります。これは昨年参加したカリフォルニアワインの試飲会でも感じたことですが、樽香プンプンの典型的なカリフォルニアワインもあれば、たいへんエレガントなフランスのグランクリュを思わせる造りのものも多々あり、なかなか一言で括れない奥の深いワインの世界を実感した次第です。
この二つも、おそらく新樽使用比率の違いなどから、特に香りにその差が出ているのだと思われます。造り方の方向は違いますが、両者ともに果実味に溢れ、バランスも良く、素直に美味しいと実感出来る、コスパに優れた良いワインだと思います。
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