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2015年度一般呼称資格試験「スペイン」重要ポイントその2『ワイン産地と特徴 カバD.O.~地中海地方』
2015-06-06 Sat 08:35
「ストレスの原因になることがあるとしても、
それはそれで面白いと思います。」 ・・・イチロー(談)


ソムリエ協会呼称一次筆記試験は8月下旬とまだ少し先になりますが、チーズプロフェッショナル呼称一次筆記試験は7月下旬となり、もう来月に迫ってきていることに、今更ながら気づいて少々焦り気味であります Σ( ̄ロ ̄lll)


さて今回からはスペインの主要ワイン産地(主要D.O.P.)を個別にみていきます。

昨年はこのブログでもスペインワイン産地のポイントは一括しての掲載だったのですが、今年は教本の記述も増えていることから、時間を取り2回に分けての掲載となります。

前回も書きましたが、昨年までは5つの地方(+諸島群)という極めてザックリとした大きな括りの中での扱いであったのが、イタリア同様に州ごとの記述になり、その州の概要や歴史・文化・気候風土などについても網羅されるようになってきました。

また主要な地域については、地図も掲載されるようになりましたので、試験的には要チェックになると思われます

もっとも試験ではこれまたイタリア同様に、主要なD.O.P.についての出題になると思われますので、基本的な出題傾向はこれまで通りだとは推測されます。


◎カバは複数の州に産地が広がる広域なD.O.であり、別枠で紹介されています。またリオハD.O.Ca.とフミーリャD.O.は異なる州をまたいで、その生産が認められており要注意です。


[Cava カバD.O.] P274

●Cava カバとはカタルーニャ語で「洞窟」を意味する。特定の原産地の名称ではないので要注意。

瓶内二次発酵方式で、二次発酵から澱抜きまで最低9ヶ月の熟成義務。

●生産量の95%はカタルーニャ州が占める。なかでもバルセロナ県サン・サドゥルニ・デ・ノヤ85%を占める。

■主要品種

○Macabeo マカベオ(=ビウラ ・・・リオハ) ・・・フルーティな味とさわやかさをもたらす。

○Xarello チャレロ ・・・酸味をもたらす。最近この品種100%のグラン・レセルバ・クラスが増えている。

○Parellada パレリャーダ ・・・花のような香りをもたらす。

○ロゼのカバは黒ブドウ品種のワインのブレンド、または単一品種から造られる。

○Trepat トレパット ・・・ロゼのみ使用が認められる。

○Pinot Noir ピノ・ノワール ・・・2008年から100%でブラン・ド・ノワールのカバを造ることが認められた。

■熟成表示

●Reserva レセルバ ・・・瓶詰めから澱抜きまでの瓶貯蔵・熟成期間15ヶ月以上。

●Gran Reserva グラン・レセルバ ・・・瓶詰めから澱抜きまでの瓶貯蔵・熟成期間30ヶ月以上。瓶詰から出荷までボトル替え禁止。

○上記2表記が許されるのは、ブルット・ナトゥーレ、エクストラ・ブルットブルット のタイプに限られる ・・・ようするに“ブルット”と付くものと覚えればよい!


【北部地方】 P276~

[Rioja リオハD.O.Ca.] P276~277

■プロフィール

首都マドリードの北北東約250km

ラ・リオハ州、バスク州、ナバーラ州の3州にまたがっている

●名前の由来は大河エブロ川支流オハ川(スペイン語でRio Oja)が縮まったもの。

Rioja Alta リオハ・アルタ、Rioja Alavesa リオハ・アラベサ、Rioja Baja リオハ・バハの3つのサブゾーンに分かれている。

1991年特選原産地呼称D.O.Ca.第1号

■歴史

●19世紀後半にフランスのブドウ畑がフィロキセラにより全滅し、フランスの生産者がブドウ栽培とワイン生産が行われていたリオハに押し寄せた。

●ボルドー式に大きな木の発酵槽で発酵、オークの小樽で熟成させるスタイルへと変貌。・・・リオハに伝えたのはボルドーに留学したリスカル侯爵といわれる。

●小樽熟成が伝統となり、総数120万個以上の小樽がこの地域にある。伝統的にアメリカンオークが用いられ、白ワインも樽熟成を行う。

■気候風土 ※今年度版からリオハの地図が掲載されており、取り巻く山脈の名前・位置、サブゾーンの位置等は要チェック!

南西のデマンダ山脈がメセタからの熱波を遮り、北のカンタブリア山脈によってビスケー湾からの冷たい北西風から守られ、四季を通じて平均的に雨に恵まれる穏やかな気候。

●ブドウ畑は標高300m~700mにある。

Rioja Alta リオハ・アルタ ・・・最も西部、ラ・リオハ州に属する。全栽培面積の50%にあたり、ボディ、高い酸度をもつ熟成向きの赤ワインが造られる。

○Rioja Alavesa リオハ・アラベサ ・・・エブロ川左岸のバスク州アラバ県に属する。若飲みタイプから熟成向きまでの赤ワイン。

○Rioja Baja リオハ・バハ ・・・ラ・リオハ州東部とナバーラ州にまたがるエブロ川下流両岸。ほとんどが平地で地中海性気候の影響。

■ワイン生産量 ・・・が全体の約88%を占める。

■リオハ独自の熟成規定 ・・・ここまで出題されるかどうか微妙ですが、シニア呼称受験者は覚えたほうがいいかも・・・。

○クリアンサ:収穫年の10月1日から約2年樽と瓶で熟成。  ・・・最低12カ月は225ℓのオーク樽で熟成。 ロゼ ・・・最低6カ月の樽熟成。

○レセルバ:  ・・・合計36カ月の熟成の内、最低12カ月は樽熟成。 ロゼ ・・・合計24カ月の熟成の内、最低6カ月は樽熟成。

○グラン・レセルバ:  ・・・樽で24カ月以上、瓶で36カ月以上熟成。 ロゼ ・・・合計48カ月の熟成の内、最低6カ月は樽熟成。



[ナバーラ州] P277~278

■歴史、文化

●1950年代にロゼワインの輸出が成功し、ロゼワインの産地として認知された。

フランシスコ・ザビエルの出身地で、パンプローナ市は山口県山口市と姉妹都市。

■ワイン生産量

60%ロゼが30%白9%

■主要D.O.ワイン

○Navarra ナバーラ ・・・在来種と外来種の「ナバーラ・ブレンド」、単一品種表示ワインでも成功。


[アラゴン州] P278~280

■主要D.O.ワイン

○Campo de Borja カンポ・デ・ボルハ ・・・大陸性気候。栽培面積の70%をガルナッチャが占め、「ガルナッチャ王国」とも称される。赤ワインがほとんどで、白は5%にすぎない。

○Carinena カリニェナ ・・・黒ブドウ品種カリニェナの原産地とされる。D.O.名も同じなため、他の産地のラベルにこの品種名を表示できない
= カリニャン(仏) = マスエロ(アラゴン以外のスペイン産地) = サムソ(カタルーニャ)

○Calatayud カラタユド ・・・地名はかつてこの地を本拠地にしていたイスラム教徒の城「カラト・アユブ」に由来。大陸性気候。ガルナッチャが栽培の54%。
・Calatayud Superior 表示ワインは樹齢50年以上のガルナッチャを最低85%使用義務。

Somontano ソモンターノ ・・・「山麓」の意味。ピレネー山脈の麓。国際市場を意識した新しいスタイルのワインの開発。


[バスク州] P280~281

■プロフィール

●ピレネー山脈の西、北部はカンタブリア海のビスケー湾に面し、南部はエブロ川が流れる。リオハD.O.Ca.のリオハ・アラベサ地区はバスク州に属する。

■気候風土

●年間降水量は1000~1500mmと多い。エンパラードと呼ばれる棚仕立てが主流。

■主要D.O.ワイン

Chacoli de Getaria チャコリ・デ・ゲタリア ・・・Hondarribi Zuri オンダラビ・スリ種から造られる白の微発泡ワインが95%を占め、黒ブドウのオンダラビ・ベルツァは5%。

○他にも「Chacoli チャコリ~」と名の付くD.O.が二つありますが、バスク州に属し、オンダラビ・スリの白ワインが大半であることを覚えてください。


【大西洋地方】 P282~

[ガリシア州] P282~283

■プロフィール、歴史、気候風土

●州都はキリスト教三大聖地のひとつサンティアゴ・コンポステラ。 ・・・9世紀にサンティアゴ(聖ヤコブ)の遺骸が発見された。

●海洋性気候で年間を通じて穏やか。年間降水量も豊富。

■主要D.O.ワイン

Rias Baixas リアス・バイシャス ・・・リアスは「入り江」バイシャスは「下部や南部」というガリシア語の意味。年平均降水量が1600mmと、スペインの中ではかなり多い地域であるが、主に花崗岩の地質なため水はけはよい。
・栽培ブドウの約96%は白のアルバリーニョ種。
棚式栽培が中心であったが、最近では垣根仕立ても増えている。

※今年度版からリアス・バイシャスの5つのサブゾーンの地図が掲載されております。一般呼称ではここまでは出題される可能性は小さいとは思いますが、シニア呼称では要注意です!

○Valdeorras バルデオラス ・・・地名は「黄金の谷」の意味。ガリシア州では一番内陸の産地。外来種不可。
・ラベルにGodello (白・ゴデーリョ)を表示する場合は100%Mencia (赤・メンシア)は85%以上の使用義務。

○Ribeira Sacra リベイラ・サクラ ・・・地名は「聖なる川岸」の意味。ミーニョ川とシル川の流域。外来種不可。白はゴデーリョ赤はメンシアが代表品種。

○Ribeiro リベイロ ・・・白ワインが85%を占める。白ブドウ品種のトレイシャドゥーラが代表。
・ブドウを屋内で吊るし、乾燥させて、その果汁を発酵して造る甘口のトスタドが特産。



【地中海地方】 P284~

[カタルーニャ州] P284~286

■プロフィール~気候風土

●スペイン北東部ピレネー山脈の南に位置し、地中海に面する。

●州都はバルセロナ

●ブドウ畑は中央盆地にあるペネデス地方に多く、温暖な地中海性気候

■主要D.O.ワイン

Priorato プリオラート ・・・2009年に特選原産地呼称D.O.Ca.に認定。
・寒暖の差が激しく、地質は粘板岩
・1980年代後半、外部の醸造家たちが、地元のカリニェナとガルナッチャを生かし、最新の知識と技術を駆使した、モダンなスタイルの高品質ワインの少量生産を始め、世界中の注目を浴びた。

○Penedes ペネデス ・・・3つのサブゾーンあり。カバの産地と重なる。

○Cataluna カタルーニャ ・・・カタルーニャ州にある10のD.O.およびカバD.O.の認定地域を含む、同州のほぼ全域を包括するD.O.


[バレンシア州] P286~287 過去ほとんど出題がないため省略


[ムルシア州] P287~288


■主要D.O.ワイン

○Yecla イエクラ ・・・スペインで唯一、町の名前が原産地呼称。厳しい大陸性気候
モナストレルが主要品種。単一品種表示ワイン以外を除き、赤とロゼワインはモナストレルを60%以上使用義務。

Jumilla フミーリャ ・・・ムルシア州北部とカスティーリャ・ラ・マンチャ州アルバセ県にまたがる。寒暖差が大きい大陸性気候
・主要品種はモナストレル。「フミーリャ・モナストレル」と表示された場合、モナストレルが85%以上でなければならない。



以上でスペインの重要ポイント2回目は終了。

次回はスペインの最後、「内陸部地方」~「諸島」を予定しております
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