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2015年度一般呼称資格試験「イタリア」重要ポイントその3『中部イタリア』
2015-05-27 Wed 07:46
「今自分がやっていることが好きであるかどうか。
それさえあれば自分を磨こうとするし、
常に前に進もうとする自分がいるはず。」 ・・・イチロー(談)


今回はイタリアの3回目、トスカーナ州からモリーゼ州までの6州、「中部イタリア」の重要ポイントになります。

この「中部」から「南部」までの記述がイタリアは増えてきており、各州ごとの主要D.O.P.の地図が掲載されていることが昨年版と大きく変わったところになります。
出題傾向はさほど変わらず主要D.O.Pのタイプや品種がメインになると思われますので、特に新しいD.O.C.G.は確実に覚えるようにしていきましょう。
またトスカーナ州など重要州については主要D.O.P.の地図上の位置についても確認しておいてください。


【トスカーナ州】 重要度☆☆☆  P223~227  州都:フィレンツェ

◎ピエモンテ州がフランスのブルゴーニュ地方に当たるとすれば、トスカーナ州はボルドー地方といえるかもしれません。
ピエモンテが単一品種の文化とすれば、トスカーナはブレンドの文化といえ、ボルドー品種を使ったいわゆる“スーパータスカン”でイタリアワインが国際的に認知されるに至ったという点でも重要な州となります。

■歴史

●紀元前9世紀に登場するエトルリア人が「トスカーナ」の語源。紀元前3世紀になるとローマ人がエトルリア人を破り支配下に治める。

フィレンツェは、メディチ家をリーダーとして、14世紀・15世紀、ルネッサンスの中心地となった。

1716年、トスカーナ大公コジモ3世が、カルミニャーノ、キアンティ、ポミーノ、ヴァル・ダルノ・ディ・ソプラのワイン産地の境界線を定め、世界最初の原産地保護の例となる。 ・・・※過去何度も出題されている重要定番問題!

●1860年、トスカーナはイタリア王国に参加し、1865年~1870年までフィレンツェは首都となる。

●1870年、ベッティーノ・リカーゾリ男爵は、今日のキアンティの品種構成、Formulae フォルムラサンジョヴェーゼ70%、カナイオーロ20%、マルヴァジア・デル・キアンティ10%」を定めた。 ・・・これも最重要定番問題です!

■気候風土

●丘陵地帯が66.5%と多く、山岳地帯25%で、平野部は8%とわずか。

●東がアペニン山脈、西がティレニア海、内陸部は大陸的気候、海岸部は地中海性気候

■ワイン生産量

●生産量の62%をD.O.P.ワインが占める高品質ワイン産地。

赤ワインが85%と際立って多い。

■土壌:キアンティ・クラッシコ地区、モンタルチーノでは、ガレストロと呼ばれる泥灰土、シエナ周辺は粘土が多い。


■重要D.O.C.G.

◎P225の主要D.O.P.の地図は最近よく出題されるようになりましたので、できれば著名D.O.P.は位置まで把握してください。

Brunello di Montalcino ブルネッロ・ディ・モンタルチーノ) : 80年にバローロや同じ州のヴィーノ・ノビレ・ディ・モンテプルチアーノなどとともに認定された一番最初のD.O.C.G.。
長熟タイプではイタリアの最高峰で、使用品種はBrunello ブルネッロサンジョベーゼ100%。50か月以上の熟成、うち木樽が2年以上必要。

Carmignano カルミニャーノ) : 伝統的呼称には珍しくカベルネ・ソーヴィニヨンがブレンドされるのが特徴(主体はサンジョヴェーゼ)

●Chianti キアンティ(赤) : D.O.P.の生産量では常にベスト5入り。その主用品種であるサンジョヴェーゼ全品種の生産量1位と重要です。歴史で出てきた「リカーゾリ男爵の公式」、1716年コジモ3世による生産地指定とセットで覚えましょう。

Vernaccia di San Gimignano ヴェルナッチャ・ディ・サンジミニャーノ) : トスカーナで唯一タイプが白のみD.O.C.G.。品種はその名のとおりヴェルナッチャ

Vino Nobile di Montepulciano ヴィーノ・ノビレ・ディ・モンテプルチアーノ) : 一見、使用品種がモンテプルチアーノかなと思ってしまいますが、これは地名であり品種ではありません。※使用品種のヒッカケ問題に注意!
イタリアワインの場合、品種名は名前の最初、地名はあとにくるので区別できます。
使用ブドウ品種はPrugnolo Gentile プルニョーロ・ジェンティーレサンジョベーゼです。

◎トスカーナの赤のみD.O.C.G.の品種は最新D.O.C.G.の「Elba Aleatico Passito エルバ・アレアティコ・パッシート」と「Val di Cornia Rosso ヴァルディ・コルニア・ロッソ」以外
サンジョヴェーゼ」(主体)と覚えてください。

[2011年新D.O.C.G.]

Elba Aleatico Passito エルバ・アレアティコ・パッシート(赤甘口) : 品種:アレアティコ ・・・珍しい甘口赤なので試験に出されやすい傾向にあります。  

Montecucco Sangiovese モンテクッコ・サンジョヴェーゼ) : 品種:名前の通りサンジョヴェーゼ主体

Val di Cornia Rosso ヴァルディ・コルニア・ロッソ) : 品種:サンジョヴェーゼ主体

Suvereto スヴェレート) : 品種:カベルネ・ソーヴィニヨン、メルロ、サンジョヴェーゼ


【ウンブリア州】 重要度☆☆  P228~230  州都:ペルージャ

◎「ウンブリア」には“へそ”の意味があるそうな。たしかにイタリア半島の中央に位置するこの州は(山麓地帯を除いて)唯一海に面していない州になります。
隣接する州名は覚えてください。・・・東:マルケ州、北西:トスカーナ州、南:ラツィオ州

■重要D.O.C.G.

Torgiano Rosso Riserva トルジャーノ・ロッソ・リゼルヴァ) : 品種:サンジョヴェーゼ主体

Montefalco Sagrantino モンテファルコ・サグランティーノ(赤) : 品種:サグランティーノ

■主要D.O.C.

Orvieto オルヴィエート) : 品種:グレケット主体。このワインにはぶどうを洞窟で乾燥させて造るMuffa Nobile ムッファ・ノビレ(貴腐)があります。


【マルケ州】 重要度☆☆  P230~232  州都:アンコーナ

■プロフィール:北はエミリア・ロマーニャ州、西はトスカーナ州ウンブリア州、南はアブルッツオ州ラツィオ州と接している。
東にはアドリア海、西はアペニン山脈があり南北に細長く延びる州。
※本来は各州ごとに、何州と接しているのか把握する必要がありますが、過去問が繰り返し出題される傾向があるため、この州は取り上げました。

 
■重要D.O.C.G.

Vernaccia di Serrapetrona ヴェルナッチャ・ディ・セッラペトローナ赤発泡) : 品種:ヴェルナッチャ・ネーラ ・・・全D.O.C.G.の中でも数少ない珍しい赤の発泡性ワイン。

●この州は海に面しているため、以前より魚の形をしたボトル(今はかなり少なくなりましたが)の白ワインが有名。「Verdicchio ~ ヴェルディッキオ~」と名の付く2つの新D.O.C.G.が10年に誕生しており、品種はその名の通りヴェルディッキオですが、産地が海沿いか内陸かによりタイプが違いますので要注意です。

Castelli di Jesi Verdicchio Riserva カステッリ・ディ・イェージ・ヴェルディッキオ・リゼルヴァ(白) ・・・海に近く華やかな果実味と酸の柔らかい味わい。若いうちから楽しめる。

Verdicchio di Matelica Riserva ヴェルディッキオ・ディ・マテリカ・リゼルヴァ」(白) ・・・ブドウは内陸の傾斜地で育つため、硬質なミネラル感としっかりとした酸に支えられて熟成のポテンシャルを持った酒質となる。

Conero コーネロ() : 品種:モンテプルチアーノ主体。 ・・・白ワインが主流のイメージがありますが、実際は赤が約半分強を占めています。

Offida オフィーダ() : 赤品種モンテプルチアーノ 白品種:ペコリーノ、パッセリーナ ・・・赤・白のタイプが両方ある珍しいD.O.C.G. 両方のタイプがあるのは、ピエモンテ州の「Roero ロエロ」とヴェネト州の「Colli di Conegliano コッリ・ディ・コネリアーノ」の3つのみになります。 ・・・2011年新D.O.C.G.としても注意


【ラツィオ州】 重要度☆☆  P232~  州都:ローマ(国の首都でもある)

■プロフィール

●古代ローマ帝国時代は「世界の中心」であり、「信仰の中心」でもあった。現在は国の首都。

●東側をアペニン山脈、西側はティレニア海が広がり、州土の54%をしめる丘陵地帯(火山性土壌でブドウが栽培されている。

■ワイン生産量

白ワインが80%と圧倒的に多い。

■重要D.O.C.G.

Cannellino di Frascati カンネッリーノ・ディ・フラスカーティ白甘口) : 品種:マルヴァジア・ビアンカ・ディ・カンディア種主体 ・・・この地域ではDolce(甘口)ではなく、「Cannellino カンネッリーノ」という。

Frascati Superiore フラスカティ・スペリオーレ) : 品種:同上 ・・・こちらは辛口で詩人ゲーテが称賛したことで有名。

Cesanese del Piglio チェサネーゼ・デル・ピリオ) : 品種:チェサネーゼ90%以上 ・・・修道院発祥の地で修道士たちに守られて現在に至る歴史の古い銘柄。

■主要D.O.C.

Est!Est!!Est!!!di Monte Fiascone エスト・エスト・エスト・ディ・モンテフィアスコーネ) : 品種:トレッビアーノ・トスカーノ主体 ・・・意味は『ある!ある!!ある!!!』。中世にドイツの司教の従者が「先に村に行って美味しいワインがある店にはEst(ある)と書くように」と指示されて、モンテフィアスコーネ村に来たところ、すべてのワインがあまりに美味しいので、村中の酒屋の壁に「Est!」と書きまくったという伝説。
(この伝説ばかり有名で、ワインがそんなに美味しいかというと、極めてシンプルで普段飲みの辛口白だと個人的には思いますが・・・)


【アブルッツオ州】 重要度☆☆  P234~236  州都:ラクイラ

■プロフィール、気候風土、ワイン生産量

●東のアドリア海と西のアペニン山脈に挟まれた丘陵地帯が34%、山岳地帯が65%、平野はわずか1%

地中海性気候

赤ワインの生産量が6割強。


■主要D.O.C.G./D.O.C.

Montepulciano d'Abruzzo Colline Teramane モンテプルチャーノ・ダブルッツオ・コッリーネ・テラマーネ) : 品種:モンテプルチャーノ種主体

○このワインには色調の濃いロゼである「Cerasuolo チェラスオーロ」があります。これはイタリアワイン用語で出題されております。

●D.O.C.のMontepulciano d'Abruzzoモンテプルチアーノ・ダブルッツオがD.O.P.生産量で毎年ベスト5に入っております(もっとも今年度版からこの統計の掲載がなくなったので、ご参考までに)。


【モリーゼ州】  記述は増えているものの、過去ほとんど出題されておらず省略


以上で、「中部イタリア」の重要ポイントは終了。

次回はイタリアの最後「南部イタリア」の重要ポイントを予定しております

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