「虎の穴」へようこそ!全国大会決勝出場を目標に、日々修行中のワインアドバイザーの日記です。
http://robert10.blog108.fc2.com/
スポンサーサイト
-------- -- --:--
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
別窓 | スポンサー広告  
2015年度一般呼称資格試験「フランス」重要ポイントその11『ロワール渓谷地方』
2015-05-09 Sat 09:43
「自分のできることをとことんやってきたという意識があるかないか。
それを実践してきた自分がいること、継続できたこと、
そこに誇りを持つべきだ。」 ・・・イチロー(談)



今回はいよいよフランスの最後、「ロワール渓谷地方」の重要ポイントになります

ここはその名のとおり、フランス最長のロワール川流域に広がるワイン産地になりますが、東西に500kmに及ぶ長さ、つまり東京から大阪くらいの距離があるワイン産地で、ここを一つの「地方」として括って覚えること自体少々無理があり、それがこの地方を分かり難くしている一つの要因となっております。

そこで以下のような考え方でこの広い地方をまとめていきたいと思います。

◎ロワール地方は大きく4つの地区に分かれており、その地区別にタイプやブドウ品種についてはっきりとした特徴があり、地区ごとにその傾向を先ず捉えていきます。

◎過去の出題では、そのA.O.C.がどの地区に属するのか?そのA.O.C.タイプは赤・白・ロゼ(甘口か辛口か)どれなのか?そのA.O.C.の品種はなにか?についてがほとんどですので、そこに絞って覚えます。

◎ここでは、まず4つの地区の位置関係と特徴を河口側から順に取り上げ、その代表品種を把握します。その上で、それぞれのA.O.C.のタイプ別、品種別に重要な攻略ポイントを挙げていきます。

◎数年前に「次のA.O.C.の中から最も西に位置しているものは?」という出題がありましたが、「どの地区にどのA.O.C.が属するのか」までのレベルで構わないと思います。全A.O.C.の位置関係まで時間を掛ける必要はありません。



【プロフィール・歴史・文化・経済・気候風土】 P175~176

●ロワール川は全長1,000km以上に及ぶフランス最長の河川であり、ロワールの産地は、「フランスの庭」とも言われるほどに風光明媚。

15の県にまたがる大規模な産地で、A.O.C.ワインの産地としてはフランス第3位の面積。

●アンジュー伯であったプランタジュネ朝のアンリ2世が1154年にイギリス王となると、ロワールワインは飛躍する。

シノン城は、英仏百年戦争の渦中に、ジャンヌ・ダルクがフランス王太子シャルル7世に謁見をした場所として有名。

北緯47度前後と、ワイン産地としては冷涼な北の地域にあるために、全般的に軽やかで爽やかなワインである。


【ワイン生産量】 P176

●ワイン生産量:約357万hl

●うちロゼワイン:46%、 白ワイン54%

●ブドウ栽培面積:約6万4千ha (うちA.O.C.が約5万2千ha 80%



[Pays Nantais ペイ・ナンテ地区] P177

●ロワールの河口に近いナント市中心。気候は海洋性気候

【主要品ブドウ種】

[白ブドウ品種]

Muscadet ミュスカデMelon de Bourgogne ムロン・ド・ブルゴーニュ ・・・この地区のブドウ品種はこれがメインで、シノニムの問題がよく出題されています。

Folle-Blanche フォル・ブランシュ = Gros-Plant グロ・プラン ・・・これまで出題されたことはありませんが、2011年にA.O.C.に昇格した「Gros Plant du Pays Nantais グロ・プラン・デュ・ペイ・ナンテ」の主要品種なので一応チェックしておきます。

●「シュール・リー」製法 ・・・「滓の上」の意味。滓を残した状態で、収穫の翌年3月1日まで発酵槽、または樽内で保存され、瓶詰めまで滓引きせずに残す。酸味が生き生きとした軽快な白ワインを造りだす。

【主要A.O.C.】

●ここには「Muscadet~」と名の付くA.O.C.は4つありますが、覚えるのは「Muscadet-de Sevre et Maine ミュスカデ・ド・セーヴル・エ・メーヌ」だけでOKです。
なぜなら、ここの生産量がダントツに多く、「ペイ・ナンテ地区で一番生産量が多いA.O.C.はどれか?」という問題が過去何度か出されているからです。


[Anjou & Saumur アンジュー&ソーミュール地区] P177~179

●気候は海洋性気候。 

●アンジューの東側には、Tuffeau テュフォー と呼ばれる白亜質の石灰岩が見られる。

【主要ブドウ品種】

[黒ブドウ] 

Cabernet Fran カベルネ・フラン Breton ブルトン
※ちなみにBretonブルトンとはこの地に最初にC・Fを植えた修道僧の名前です。

Grolleau グロロー ・・・この地方を代表するロゼ、Rose d'Anjou ロゼ・ダンジューの主体となる。

[白ブドウ]

Chenin Blanc シュナン・ブラン  =  Pineau de la Loire ピノー・ド・ラ・ロワール


【主要A.O.C.】

(1)約70ほどあるロワール地方のA.O.C.のうち、タイプが赤のみA.O.C.は、7つだけ!
そのうち5つがこのアンジュ・ソーミュール地区にあります。
そして、赤の品種名が付いているA.O.C.名は、タイプを問う問題には出題されませんので、実質4つだけ覚えましょう。

Anjou-Villages アンジュ・ヴィラージュ

Anjou-Villages Brissac アンジュ・ヴィラージュ・ブリサック

Saumur Champigny ソーミュール・シャンピニー
 
Saumur Puy-Notre-Dame ソーミュール・ピュイ・ノートル・ダム ・・・ ※2009年新A.O.C.認定

○Anjou-Gamay アンジュ・ガメイ


(2)白のみA.O.C.で最優先で覚えるべきは次の貴腐で有名な3つ(当然甘口)です。

Coteaux du Layon  コトー・デュ・レイヨン  

Quarts-de-Chaume  カール・ド・ショーム
   
Bonnezeaux  ボンヌゾー      ・・・ 品種は3つとも当然シュナン・ブランです。


(3)タイプがロゼのみはこの地区に4つありますが、要注意なのは「Rose d'Anjou ロゼ・ダンジュー」で、これだけが主体の品種が Grlleau グロロー です。

この地区の問題はA.O.C.のタイプを問う出題、特に正誤問題が多いため、赤・白・ロゼそれぞれそれしかないタイプを押さえておけば、消去法で対応が可能です。

○Cabernet d'Anjou カベルネ・ダンジュ (半甘)  

Rose d'Anjou ロゼ・ダンジュ (半甘)  ・・・Grolleau グロロー主体

○Caberet de Saumur カベルネ・ド・ソーミュール  

Rose de Loire ロゼ・ド・ロワール ・・・トゥーレーヌ地区にもA.O.C.あり


(4)その他の主要なA.O.C. ・・・以下のA.O.C.は「Anjou&Saumur」地区にあること、及びそのタイプを正しく押さえてください。

○Anjou アンジュ(白《辛~甘口》) 赤-CF、CS、PD 白-CB   

○Saumur ソーミュール() 赤-CF、 白-CB

Savennieres サヴァニエール白・辛~甘) CB    

Savennieres-Coulee-de-Serrant サヴァニエール・クレール・ド・セラン白・辛~甘口) CB ・・・ビオデナミで有名


[Touraine トゥーレーヌ地区] P179

トゥール市を中心に、ソーミュールの東側からオルレアンまで広がる産地。

●気候は海洋性気候大陸性気候が交差 ・・・この地区から気候区分の分かれ目になります。  

●アンジュ同様、Tuffeau テュフォー と呼ばれる白亜質の石灰岩が見られる。


【主要ブドウ品種】

●品種は白・黒ともにほぼアンジュ・ソーミュール地区と同様と思ってください。
しかし、一部のA.O.C.で(白)ロモランタンソーヴィニヨン・ブランシャルドネ、(赤)ピノ・ノワールといった「仲間はずれ」の品種があり、それが時々出題されているので要注意です。


【主要A.O.C.】

(1)この地域の赤のみA.O.C.は、 Touraine Gamay トゥーレーヌ・ガメイ と Orleans-Clery オルレアン・クレリィ の2つですが、前者はガメイの名のとおり、赤のみであることが明白なので試験には出ませんので、後者のみを確実に覚えてください。

(2)上記と紛らわしいA.O.C.に Orleans オルレアンがあります。こちらの品種は、赤がムニエ主体白がシャルドネ主体とこの地区では両方珍しい品種なので要注意!です。

(3)この地域で白のみA.O.C.はいくつもありますが、特に重要なのは以下の2つです。

Cour-Cheverny クール・シュヴェルニィ  ⇒ Romorantin ロモランタン のみ ・・・最近の過去問で品種名は出ず 「この地区でシュナン・ブラン以外の白のみA.O.C.はどれ?」と出題されたことがありますが品種名まで覚えてください。

Vouvray ヴーヴレ(辛~甘) ・・・甘口は長寿の白として有名です。

○「Vouvray~ ヴーヴレ~」、「Montlouis~ モンルイ~」ときたらすべて品種はシュナン・ブラン、タイプは当然白のみとなります。

(4)その他の主要なA.O.C.、要注意なA.O.C. ・・・以下のA.O.C.は「Touraine」地区にあることを押さえてください。

○Touraine トゥーレーヌ(ロゼ) ・・・白-ソーヴィニヨン・ブラン主体(要注意!)

Touraine Noble-Joue トゥーレーヌ・ノーブル・ジュエ ・・・ロゼのみ、品種:ムニエ

○Bourgueil ブルグイユ(ロゼ

○St-Nicolas-de-Bourgueil サン・ニコラ・ド・ブルグイユ(ロゼ

○Chinon シノン(ロゼ) ・・・A.O.C.としてメジャーです。

○Valencay ヴァランセ(ロゼ)赤・ロゼ-Gamay、PN、Cot  白-ソーヴィニヨン・ブラン主体(要注意!)

○Cheverny シュヴェルニイ(ロゼ) ・・・赤・ロゼ-2009年よりピノ・ノワール主体  白-ソーヴィニヨン・ブラン主体(要注意!)


[Centre Nivernais セントル・ニヴェルネ地区] P179~180

●ロワール地方の中でも、フランスの中央部にあたるこの地区は明らかな大陸性気候になります。品種もこの地区独自のものがほとんどになりますので、特に品種(シノニム重要)をしっかりと押さえましょう。

ケイ酸質のれき岩Silex シレックス」が有名


【主要ブドウ品種】

[白ブドウ]

Sauvignon Blanc ソーヴィニヨン・ブラン = Blanc Fume ブラン・フュメ

Chasselas シャスラ = Gutedel グートエーデル

[黒ブドウ]

Pinot Noir ピノ・ノワール


【主要A.O.C.】

(1)この地区の白品種はほとんどがソーヴィニヨン・ブランとなりますが、1つだけ例外がありますので要注意!となります。

Pouilly-sur-Loire プイィ・シュール・ロワール(白) ⇒ Chasselas シャスラ 100%
※Pouilly プイィ~と名が付くA.O.C.はブルゴーニュのマコンにもいくつかありますが、混同しないようにしてください。

(2)その他の主要なA.O.C.、要注意なA.O.C. ・・・以下のA.O.C.は「Centre Nivernais」地区にあることを押さえてください。

Pouilly Fume プイィ・フュメ(白) ・・・ロワール川右岸

Quincy カンシー(白)

Sancerre サンセールロゼ) ・・・ロワール川左岸
サンセールといえばSBの白が非常に有名で、白のイメージが非常に強いのですが、タイプは3つともあります。
覚え方としては「(タイプが)3つ売ってるからサン(3)セール」と覚えてください。

○Chateaumeillant シャトー・メイヤン(グリ) Gamay主体 ・・・2010年新A.O.C.


「ロワール渓谷地方」はこれで終了。
4つの地区のうち、特に「アンジュー&ソーミュール地区」と「トゥーレーヌ地区」はブドウ品種も似ているので、どちらのA.O.C.になるのかを明確にしておいてください。


これでようやくフランスの重要ポイント終了となります

次はフランスと並ぶワイン大国「イタリア」の重要ポイントに続きます
スポンサーサイト
別窓 | ワインAD受験 | コメント:0 | トラックバック:0 
<<チーズプロフェッショナル呼称筆記試験予想実戦問題その1「第1章チーズの文化史」 | ワインアドバイザー虎の穴 『Q』 | 2015年度一般呼称資格試験「フランス」重要ポイントその10『ボルドー地方』 >>
この記事のコメント
コメントの投稿
 

管理者だけに閲覧
 

この記事のトラックバック
| ワインアドバイザー虎の穴 『Q』 |

アフェリエイト3

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。