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2015年度一般呼称資格試験「フランス」重要ポイントその6『コート・デュ・ローヌ地方』
2015-04-18 Sat 15:20
「はじめから今があったわけじゃない。
状況は少しずつ、変えていける。」 ・・・イチロー(談)


仕事の休憩時間や帰宅してから晩飯を食べた後に「チーズプロフェッショナル教本」を開くのですが、すぐに寝落ちを繰り返しているロベールであります^^;

こんなんでチーズの原語も覚えなければならないこの試験に果たして合格できるのか?と少しずつ不安な気持ちににもなってきますが、「ドンマイ、ちょっとずつでも進めばいいさ」と今日も教本を開いております


さて、今回はフランスの重要ポイント6回め『コート・デュ・ローヌ地方』になります。

ここもごく一部を除いては昨年と記載内容はほぼ同じとなります。

同じローヌでも北部と南部では気候・土壌が明確に違い、出題傾向も違いますので、分けて覚えてください。

北部はA.O.C.の赤・白タイプ別や品種に加え、ローヌ川の右岸か左岸かの区別について、南部はシャトーヌフ・デュ・パプの品種や、主要A.O.C.のタイプが重要となります。



【プロフィール・歴史】 P120

●スイス・アルプスから発するローヌ川は、西に向かって流れ、フランスのリヨンの北側でソーヌ川と合流する。

ヴィエンヌから、アヴィニヨン近辺まで、南北約200kmにわたるローヌ川の両岸。

●フランス第2のA.O.C.ワイン産地I.G.P.の生産量も第2位の大規模な産地。

14世紀、ローマ法王のアヴィ二ヨンへの法王庁移転
法王の移住を契機に、ワイン造りも飛躍的に発展し、「シャトー・ヌフ・デュ・パプ」として、ローヌ渓谷を代表する産地となる。


【地域・気候】 P121

●北部地区…ヴィエンヌからヴァランスまでの60km。穏やかな大陸性気候

●南部地区…モンテリマール南側からアヴィニヨン近辺まで80kmあまり。地中海性気候
 
ミストラルと呼ばれるローヌ渓谷から地中海沿岸に吹き抜ける、冷たく乾燥した北風が特徴。


【ローヌ全域】 P121~122

●A.O.C. Cotes du Rhone (ロゼ) ・・・ローヌ全体のA.O.C.ワインの生産量の約半分を占める。北部ではシラーが主要品種となり、南部ではグルナッシュ40%以上含まなければならない。

●A.O.C.コート・デュ・ローヌ・ヴィラージュの中で、18コミューンはそのコミューン名を付記することができる。
(※昨年までは17コミューンと記述されており、その数がシニア試験にも出題されましたが、2012年に政令で認められたコミューンがあり18に変更となっております)


Septentrional セプタントリオナル 北部地区】 ⇒ 南北地区名の区別が過去出題されており、要注意です。 P122~123

■ぶどう品種 

[白ぶどう] : Viognier ヴィオニエ、   Marsanne マルサンヌ、  Roussanne ルーサンヌ の3種類が主要品種
         
[黒ぶどう] : Syrah シラー  Serine セリーヌ のみ ※シノニム要注意

◎重要A.O.C.

(1)北部の赤のみA.O.C.は「Cote Rotie コート・ロティ」と「Cornas コルナス」2つだけですが、特に「Cornas コルナス」はシラー100%なので要注意です。
また北部のA.O.C.で「Cornas」以外の赤は白品種との混醸が可です。

Cote-Rotie は北部地区では唯一、シラーにヴィオニエを20%まで混醸できる。

(2)ボルドー同様、ローヌ北部も川の右岸左岸かがよく出題されます。
河口に向かって右手側が右岸、左手側が左岸なので、ローヌの場合、地図上では左右が逆になっているので要注意です。
全部のA.O.C.について右か左かを覚える必要はなく、「Hermitage エルミタージュ」という名前が付けば「左岸」とだけ覚えてください。あとは右岸になります。

○Crozes-Hermitage はローヌ渓谷北部で最も広いA.O.C.

○Hermitage には、ジュラ地方の特産である「Vin de Paille ヴァン・ド・パイユ」のタイプがあり要注意です  ⇒ Hermitage Vin de Paille エルミタージュ・ヴァン・ド・パイユ

(3)タイプが白のみA.O.C.のうちViognier ヴィオニエ 100%は「Condrieu コンドリュー」と「Chateau-Grillet シャトー・グリエ」の2つです。

○Chateau-Grillet はローヌ渓谷で最も小さいA.O.C.「シャトー・グリエ」という一軒の生産者が一つのA.O.C.を名乗る珍しいケース

また、白のみA.O.C.で「」もあるのは「St-Peray サン・ペレー」です ⇒ Saint-Peray Mousseux サン・ペレー・ムスー・・・瓶内二発酵のシャンパーニュ方式

○また「発泡性」ワインのタイプはすべて白です。


Meridional メリディオナル 南部地区】 P123~125

◎重要A.O.C.

(1)Chateauneuf du pape シャトーヌフ・デュ・パプ(「法王の新しい城」の意味)の歴史と使用品種

○ボルドーの大司教であったクレマン5世が教皇に即位したが、ローマには行かず、14世紀(1307年から)80年間アヴィニヨンに教皇庁が置かれ、2代目のヨハネス22世が夏の避暑地としてアヴィニヨンの北20kmに別荘を建てたことに由来します。
ちなみにボルドーのグラーヴにある格付けシャトー「Ch.Pape Clement シャトー・パプ・クレマン」とはこの教皇クレマン5世のことです。

○シャトーヌフ・デュ・パプに使用可能な13品種については何度も過去出題されています。出題形式としては「次のうち認められていない品種はどれでしょう?」と間違いを探す問題です。
どうしても覚えられない場合は、非常手段として Viognier ヴィオニエMarsanne マルサンヌCarignan カリニャンは違うと覚えてください。
北部地区ではまるで漫才コンビのように登場するマルサンヌとルーサンヌが、ここではルーサンヌだけがピンで登場します。

Grenache グルナッシュ(Blanc、Gris、Noir)、Syrah シラー、Mourvedre ムールヴェードル、Cinsaut サンソー、Terret Noir テレ・ノワール、Muscardin ミュスカルダン、Vaccarese ヴァカレス、Counoise クノワーズ、Clairette Blanche クレレット・ブランシュ、Bourboulenc ブールブーラン、Roussanne ルーサンヌ、Picpoul ピクプール(Blanc、Gris、Noir)、Picardan ピカルダン

○また特徴的な土壌として「丸い小石」が多いことでも有名ですが、最近出題されましたので要注意です。

(2)北部・南部を通じて、ローヌで唯一タイプがロゼのみA.O.C.としてあるのが「Tavel タヴェル」です。
文豪ヘミングウェイが愛したロゼワインとして有名ですが、これも何度も出題されています。

(3)南部の赤のみA.O.C.は「Beaumes de venise ボーム・ド・ヴニーズ」、「Vinsobres ヴァンソーブル」、「Rasteau ラストー」の3つで、過去の出題はありませんが、一応押さえておきましょう。

○「Rasteau ラストー」はV.D.N.のA.O.C.(赤・ロゼ・白-品種は赤・白ともにグルナッシュ主体)でありましたが、2010年にスティルワインの新A.O.C.「Rasteau ラストー」が認可されました。また「Rancio ランシオ」のA.O.C.もありますので、セットで覚えてください。

(4)Gigondas ジゴンダス(タイプロゼ) もローヌの有名A.O.C.の一つですが、過去そのタイプが問われています。

(5)Grignan-les-Adhemar グリニャン・レ・ザデマール ・・・南部の中では最も北に位置。「Coteaux du Tricastin コトー・デュ・トリカスタン」より名称変更。

●V.D.N.はラングドック・ルーションでの出題となる可能性が高いですが、V.D.L.との区別や「次のうちラングドック・ルーション以外のV.D.N.(またはランシオ)はどれか?」といった出題をされ、その選択肢の中に入っているケースが多くなっています。

●ローヌでのV.D.N.はもう一つ「Muscat de Beaumes-de-Venise ミュスカ・ド・ボーム・ド・ヴニーズ」があり、品種はその名のとおりMuscat ミュスカになります。ちなみにミュスカを使ったV.D.N.は必ず名前に「Muscat ~」と付いており、それ以外はグルナッシュ主体と考えていいと思います。


ローヌ地方は以上になります。

次回はロゼの一大産地「プロヴァンス地方およびコルシカ島」を予定しております。
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