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ドイツワインケナー呼称資格認定試験受験PART2「テイスティング試験」編
2014-10-24 Fri 14:55
前回に続き、ドイツワインケナー呼称資格認定試験の「テイスティング試験」の模様をレポートします。

筆記試験終了後に受験者はいったん会場から出され、試験準備のため30分ほどのインターバルがあります。


会場に戻るとグラス5つに白ワインが3つ、赤ワインが2つ既に準備されておりました。

試験時間は30分で一つあたり6分の時間配分となるわけですが、ソムリエ協会の呼称試験と違いコメントは必要なく、「産地」と「品種」、「甘辛」だけを3択で回答すればよい形式なので、時間は十分あるはず(赤は合う料理の選択もあります)。


ブラインドといっても3択で、しかも過去数年の傾向のままであれば(一般呼称は)、白はリースリング、ミュラー・トゥルガウ、シルヴァーナーからの出題、赤はシュペートブルグンダーとドルンフェルダーのみなので、準備不足ではありましたが産地はともかく品種は全部当てないといけません。

リースリングは個人的に一番好きな白ぶどう品種で、ブラインドでも最も得意としている品種でもあり、ミュラー・トゥルガウもその甘い香りからすぐ分かるはずだし、すると残りがシルヴァーナーと答えればそんなに難しくはないか・・・。

また赤はもう外観から、濃いか淡いかで明確に区別がつくはずです。

着席してから試験開始の合図があるまで、まずは置かれた状態のまま外観をじっくりと観察します。

3つの白ワインは、1番目と3番目がやや濃く、真ん中が淡い色調。
2番目・3番目ともにグラスの底に気泡が見られ、そのうち3番目がより多くグラスの底にびっしりと付いていたため、2番目がリースリング、3番目がシルヴァーナーかなと予想します。

2つの赤ワインは4番目が非常に濃い紫の色調であるのに比べ、5番目は熟成感のある赤みがかった明るいガーネットであることから、4番目がドルンフェルダー、5番目がシュペートブルグンダーであることが容易に予想できます。


試験開始の合図とともに、左の白ワインから順にグラスを手に取ります。

①:1番目の白ワイン

これはマスカットのような甘い香りのアタックからミュラー・トゥルガウとほぼ断定。
口に含んでも酸が控えめであることから、この段階でほぼ確信を持ちます。
フレーヴァーは甘いものの、味付きはドライで残糖を感じないことから、

① 「産地」:ラインヘッセン  「品種」:ミュラー・トゥルガウ  「甘辛」:トロッケン  と回答。


②:2番目の白ワイン

外観はグリーンのトーンが強い淡いレモンイエロー。
香りが硬く閉じた状態・・・。
微かに柑橘系果実やハーブのような爽やかさは感じられるものの、香りの決定打がない・・・。

「では3番目がリースリングかな・・・」と確認のために3番目のワインの香りを嗅いでみて愕然・・・。
リースリングであれば多かれ少なかれ“ペトロール香”がするはずなのですが、3番目も2番目同様硬く閉じた状態で、その区別がつきません・・・ヽ(´Д`ヽ)(/´Д`)/

「これはまいったな・・・、ペトロール香のないリースリングか・・・」

3番目からなんとか香りを拾おうとするのですが、2番目同様爽やかな柑橘系果実とハーブやミネラル感という同系統の香りしか感じられず、迷いはさらに深まります。
口に含んでも、アタック、酸味、ヴォリューム感、余韻等の主な要素に目立った区別がつきません・・・。

「リースリングはほぼ当てることが出来る!!」という自信が、自分の中でガラガラと音を立てて崩れ落ちるのが分かります・・・щ(゜ロ゜щ)オーマイガーッ!!

この朝出かける直前に、最後のあがきでフランケンのシルヴァーナーをグラス一杯試してきたのですが、その印象により近かったのが2番目であったため、

② 「産地」:フランケン  「品種」:シルヴァーナー  「甘辛」:トロッケン  と回答。


③:3番目の白ワイン

「まさか産地の違うシルヴァーナーが2つ出されているのかな・・・?」とも思いましたが、テイスティング後半の問題で「シーファー土壌で作られたものは何番か?」とか「ホッホゲヴェックスの名称を名乗れる品種は何番か?」という問題があるため、必ずどちらかはリースリングのはずです。

ということは、2番と3番を間違えると自動的にその後の設問も間違えるわけで、ここで外すわけにはいかないことになります。

「おそらくこの2番、3番を当てられるかどうかが、今年の一般呼称試験の成績を左右するんだろうな・・・」と思いつつ、ここでテイスティングを続けても迷宮から抜け出せそうもないので、作戦を立てることにします。

「試験終了5分前に改めてテイスティングをやり直し、そこで最終的に判断しよう・・・」

白ワインの場合特にそうですが、最初はその特徴がほとんど掴めないのに、20~30分時間が経つと「あれ、これは明らかに○○じゃない。なんでこれが分からなかったんだろ?」というケースが多くあります。

コンクールと違い、幸いなことに時間はまだ十分あります。

2番目がシルヴァーナーであれば、3番目をリースリングとするしかないわけで、取り敢えず

③ 「産地」:モーゼル  「品種」:リースリング  「甘辛」:トロッケン  と回答。


④:4番目の赤ワイン

外観は非常に濃く、若々しい紫の色調。
外観からこれはもうドルンフェルダーしかないわけですが、念のため香りと味わいの各要素を確認します。

香りも外観同様、ブルーベリーやブラックベリーなどの黒い果実シリーズの第一アロマが顕著。
後にガメイのような甘草のように甘苦いスパイスのようなニュアンスも感じられます。

味わいは比較的単調で残糖も感じられないことから、

④ 「産地」:ファルツ  「品種」:ドルンフェルダー  「甘辛」:トロッケン(※赤ワインに甘辛の選択はありませんでした)  「合う料理」:なんとか(?)のカツ、ソースがけ  と回答。


⑤:5番目の赤ワイン

外観はやや熟成感が表れている赤みがかった明るいガーネット。
これももうシュペートブルグンダーしかないわけですが、4番目同様に各要素を確認します。

香りも味わいもピノ・ノワール独特の複雑性とエレガントさが感じられ、試験でなければこのままじっくりと楽しみたい赤ワインでありました。

⑤ 「産地」:バーデン  「品種」:シュペートブルグンダー  「甘辛」:トロッケン  「合う料理」:鰻の蒲焼(だったかな?ここは記憶がもうあやふやですが、赤に合いそうな料理は一つだけだったはず・・・)   と回答。


4番目、5番目の赤が終わっても時間が15分ほど余っていたため、10分ほど何もせずに変化していくのを待ちます・・・。

残り5分のところで、再度2番目と3番目を比較。

20分以上が経過し、空気接触と温度の上昇とともに感じ取ることが出来なかった要素がより明確になっているはず・・・。

香りに違いが感じられないのであれば、リースリングの方が酸がしっかりしているはずですし、産地がモーゼルであるならばアルコール感もフランケンのシルヴァーナーよりは軽く感じられるはず・・・。

香りは相変わらず大きな違いはみられませんが、口に含むと2番目の方がより酸がしっかりと感じられ、余韻までそれが長く残っていくのが感じられます。
3番目は後味の酸がかなりぼやけてしまう印象・・・。
アルコールも2番目がより軽く、3番目はそれなりのヴォリューム感が出てきたように思えます。

「これは逆だったかな・・・」

100%の確信はないものの、ここは“酸”と“アルコール感”の要素についての自分の判断を信じるしかありません。

残り時間2分で、2番目、3番目の回答をすべて逆に書き換えます。

結局、ファイナルアンサーで

② 「産地」:モーゼル  「品種」:リースリング  「甘辛」:トロッケン

③ 「産地」:フランケン  「品種」:シルヴァーナー  「甘辛」:トロッケン

と回答。

その後の設問もリースリングに関連するところは「2」と書き換え、「1~3番目で最も若いヴィンテージは?」という設問は最初のグラスに付着した気泡の多さから「3」と回答。

4番目、5番目の赤ワインも「古いヴィンテージはどちら?」という設問に対し「5」と回答。

一応すべて回答し終わったところで試験終了の合図。


けっこうドタバタのテイスティングとなってしまいましたが、最後の回答書き換えが果たして吉とでるか凶とでるか・・・


目指すところの成績ベスト10入りはだいぶ怪しくなってきましたが、試験直前2週間はほとんど勉強できなかったことや、前日が新店のグランドオープンでかなり疲労が蓄積していたことを考えると、それなりに善戦できたかなとは思います。

この試験を受験してよかったなと思うのは、筆記試験の内容・出題傾向がかなりコンクールと似ており、今後の勉強に活かすことができるということです。

今回はドイツ一国の歴史や文化、政治や時事問題も相当数出題されたわけですが、これを世界の主要ワイン生産国に敷衍していくことで単にワインだけではなくその国々を深く理解していくのに役立つのではないかと思われました。

試験問題と解答発表は今月26日にHP上であり、合否の連絡は今月末までに郵送で送られてくるそうです。

正解が発表されてからまた改めて自己採点をしてみたいと思います。
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