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2014年度一般呼称資格試験「日本」重要ポイント
2014-07-29 Tue 13:14
一次筆記試験まであと20日となりました

連日の暑さに加え、アドバイザー受験者、特に小売業の方々は試験直前に、今年度前半商戦の山場となる“お盆”が控えており、最も仕事も忙しくなる時期となるため、非常に辛い状況であることは経験上からもお察し致します。

例年、アドバイザー受験者の合格率が他の呼称資格と比べて低いのも、この時期に試験があることが、大きな要因となっているのでは?と個人的には思いますが、暑くて厳しい状況は皆同じなわけで、最後まで諦めずに頑張った人がゴールの喜びを味わえるのは、各呼称共同じであることもまたこの試験の真実であります。

あと20日間、ラストスパート、頑張っていきましょう


さて、今回はいよいよ我が「日本」の重要ポイントになります

年々“日本ソムリエ協会”自体が自国のワイン産業振興のために、その先頭に立つという姿勢が明確になりつつありますが、その“教本”においても、今年度ついに「日本」が「フランス」よりも先に記載されるに到りました。
もちろん、順序が先に来ただけではなく、頁数も6⇒15と大幅に増え、内容も細かくなっております。

今春のシニア呼称資格試験においては、新しい記述からの出題がありましたが、その傾向を踏まえ重要と思われるポイントを新たに追加してまとめてみましたので、少なくとも以下の箇所はしっかりと押さえていきましょう。



【概略】 P55~

●国土の面積は37,800haでほぼドイツと同じ。 ●75%が山間部。

●北は北海道から南は宮崎までワインが造られており、ワイナリーは200軒を超えている。

○北限の北海道士別は北緯44度南限の都城は31.4度でその差は約13度になる。

●ワイン造りが始まったのは明治の初めで、歴史の長さは約140年におよぶ。

●ワイナリー数は山梨県が多く、全ワイナリー数の約36%が山梨県に集中。

●ワイン法はないが、任意組織、日本ワイナリー協会の定める「国産ワインに関する基準」という自主基準により、海外原料を使った果実酒も国産ワインと認めており、その割合は国産ワインの8割以上を占める。

●ワイナリーが自社で管理する畑のぶどうで造ったワインの比率は50%以下が大半で、100%自社畑産、いわゆるドメーヌは10軒たらず

●約200軒のワイナリーのうち約80%は年間生産量10万本以下の小規模ワイナリー。大手5社で全生産量の約8割を占める。

●都道府県別果実酒製成数量では神奈川県が36%と第1位。ワイン用ぶどうの収穫量1位の北海道は6位、2位の長野県は5位に甘んじている。


【歴史・気候・風土】 P57~

●1874年、山田宥教(やまだひろのり)と詫間憲久(たくまのりひさ)が甲府で初めて日本ワインを生産。

1877年には、初めての民間のワイナリー「大日本山梨葡萄酒会社」(現在のシャトー・メルシャン)が設立された。

川上善兵衛は、私財を投げ打ち、日本の風土に適したワインの原料となるぶどうをもとめて研究を続け、1922年22品種を優良品種として発表。1927年には、マスカット・ベーリーAブラック・クイーンなどを新潟県で開発。

●山形県、長野県、山梨県は内陸性気候の栽培地が多い。


【ワイン法】 P58~

●酒税法・・・酒類をアルコール度数1度以上の飲料と定義。ワインは「果実酒」に、フォーティファイド・ワインは「甘味果実酒」に含まれる。

〔果実酒〕

イ)果実または果実とを原料として発酵させたもの  

ロ)果実または果実とに糖類を加えて発酵させたもの  

ハ)イ、ロにあげる酒類に糖類を発酵させたもの

ニ)イからハまでにあげる酒類にブランデー、アルコールもしくは政令で定めるスピリッツまたは糖類、香味料もしくは水を加えたものが、当該ブランデー等を加えた後の酒類のアルコール分の総量の百分の十を超えないものに限る)

〔甘味果実酒〕

イ)果実または果実およびに糖類を加えて発酵させたもの  

ロ)果実酒の定義で定められているイもしくはロの酒類またはイの酒類に糖類を発酵させたもの

ハ)果実酒の定義で定めているイからハの酒類にブランデー等または糖類、香味料、色素もしくはを加えたもの  

ニ)果実酒またはイからハまでの酒類に植物を浸してその成分を浸出させたもの、もしくは薬剤を加えたものまたはこれらの酒類にブランデー等、糖類、、香味料、色素もしくはを加えたもの

●現行の酒税法では、干しぶどうや濃縮果汁(濃縮マスト)を使うことも認められ、さらに「」を使うこともできる。

●原料表示については、「国産ぶどう」、「輸入ぶどう」、「国産ぶどう果汁」、「輸入ぶどう果汁」、「輸入ワイン」などと表示する。・・・使用量の多い順に記載。

●国産ぶどう100%のワインならば、国内産地表示、品種表示、年号表示が可能・・・表示には、それぞれ75%以上の使用が条件

○(海外原料の場合は、75%以上であれば品種表示のみ可能

◎長野県では2003年から「原産地呼称管理制度」を導入。

◎山梨県甲府市でも、2010年より「甲府市原産地呼称ワイン認証制度」を導入。

●2013年、国税庁長官が「山梨」をワインの産地として地理的表示に初めて指定。


【ぶどう品種】 P60~

●2010年に「甲州」、13年に「マスカット・ベーリーA」がO.I.V.(国際ぶどう・ぶどう酒機構)のリストに品種として掲載・・・EUに輸出する際に、品種名をボトルに記載できるようになった。

●ワインに仕込まれている品種(多い順):甲州、マスカット・ベーリーA、ナイアガラ、デラウェア、コンコード

●甲州種の由来については、僧行基が栽培を広めたという説(大善寺説、718年)と、山梨県の勝沼で雨宮勘解由が広めたという説(雨宮勘解由説、1186年)がある。日本で最もワインに仕込んでいる量が多い品種(約90%が山梨で仕込まれている)。ワインは澱と寝かせるシュール・リータイプが最もポピュラー

・仕立ては棚仕立て、特にX字仕立てが多い。

シャルドネ・・・ヨーロッパ系品種の中で最も栽培面積が広く、収穫量はメルロに次ぎ第2位

●メルロ・・・ヨーロッパ系品種の中で、栽培面積は第2位収穫量は第1位。長野県塩尻市桔梗ヶ原はメルロの産地として名高い

マスカット・ベーリーA・・・1927年に川上善兵衛がベーリー種にマスカット・ハンブルグ種を交配。赤用品種の中で最も仕込み量が多い。北海道を除く本州と九州で広く栽培されている。

○ヤマブドウ・・・学名はヴィティス・コワイニティ

【日本の仕立て法】 P64

棚仕立て・・・主に生食用ぶどうを育てることを目的に、江戸時代から採用され続けてきた仕立て法。

X字仕立て・・・日本の伝統的な仕立て法。枝の配置の自由度が高く、樹勢をコントロールしやすいというメリットがある。

●一文字短梢・・・棚仕立てで短梢に剪定したもの。水平方向に一文字に太い枝を配置。作業効率が高く、密植も可能。欧州系品種にも採用。

●H字短梢・・・棚仕立てで短梢に剪定したもの。水平方向に左右に2列、H字の形に枝を配置する。管理作業がシンプルで、作業効率が高い。


【ワインの産地と特徴】 P65~

◎主産地は山梨、長野、山形、北海道など。

2003年には山梨県で第1回国産ワインコンクールが開催された。

〔山梨県〕

●栽培面積:約4000ha、収穫量:約45000t

●ワイン向け品種は、甲州種が最も多く、ついでマスカット・ベーリーA。甲州は日本全体の90%が仕込まれている。ヨーロッパ系ではメルロが多いが、その量は甲州の5%。

●果実酒生産量は約17万5千hlで全国の22%を占める。

●栽培地は甲府盆地東部、勝沼町、旧塩山市、一宮町、春日居町、石和町などが中心。

●最近では、冷涼な気候を求めて北杜市の標高の高いところに畑を拓き、欧州系品種を栽培する動きもある。

●ワイナリーが多いのは勝沼地区・・・勝沼醸造、丸藤葡萄酒工業、中央葡萄酒、フジッコワイナリー、蒼龍葡萄酒、くらむぼんワイン。

○石和地区・・・本坊酒造㈱山梨マルスワイナリー  ○一宮地区・・・アルプスワイン、ルミエール  ○酒折地区・・・木下商事酒折ワイナリー  塩山地区・・・機山洋酒工業、五味葡萄酒

○大月地区・・・笹一酒造


〔長野県〕

●ヨーロッパ系品種の栽培が盛んで、メルロシャルドネの栽培面積は日本で最も広く、この2品種の日本全体の栽培面積の半分以上を占める。

●栽培地は長野盆地、上田盆地、佐久盆地、松本盆地、伊那盆地が中心。

◎「信州ワインバレー構想」・・・○千曲川流域の長野盆地~佐久盆地:「千曲川ワインバレー」  ○松本盆地~安曇野一帯:「日本アルプスワインバレー」  ○松本盆地塩尻市桔梗ヶ原:「桔梗ヶ原バレー」  ○天竜川流域の伊那盆地:「天竜バレー」

●ワイナリーは塩尻地区に多い・・・林農園、アルプス、井筒ワイン  ○千曲川流域・・・小布施ワイナリー、斑尾高原農場、ヴィラデストガーデンファームアンドワイナリーなど


〔山形県〕

デラウエアで日本一の産地。ワインに仕込まれている量もマスカット・ベリーAと1,2位を競う。欧州系ではメルロ、シャルドネも取り組む。

●栽培地は、山形盆地の天童市、上山市、置賜盆地の赤湯、高畠町、米沢町、朝日町周辺、さらに日本海側の庄内平野南部

○米沢市・・・浜田ワイン  ○上山市・・・タケダワイナリー  ○南陽市・・・高畠ワイナリー、酒井ワイナリー  ○朝日町・・・朝日町ワイン   ○鶴岡市・・・庄内たがわ農業協同組合月山ワインやまぶどう研究所


〔北海道〕

●欧州系ぶどう品種の栽培面積は国内最大で、余市町、浦臼町、岩見沢市、三笠市、富良野市などで取り組まれている。

○十勝地方では、池田町を中心に清見(キヨミ)や寒冷地に適応できる品種の開発。

●ワインに仕込まれている量では、多い順にナイアガラ、キャンベル・アーリー。ヨーロッパ系品種ではケルナーが日本全体の9割。ついでミュラートゥルガウ、バッカス、ツヴァイゲルトレーベなど。

○十勝町・・・十勝ワイン  ○小樽市・・・おたるワイン、はこだてわいん  ○富良野市・・・富良野ワイン  その他○ドメーヌ・タカヒコ、10Rワイナリー、農楽蔵 など新しいワイナリー誕生。


〔その他〕

○岩手県・・・大迫町のエーデルワイン  ○新潟県・・・岩の原葡萄園(川上品種)  ○京都府・・・丹波ワイン  ○兵庫県・・・㈶神戸みのりの公社  ○大分県・・・安心院葡萄工房
○宮崎県・・・都農ワイン  ○熊本県・・・熊本ワイン  ○岡山県・・・サッポロワイン岡山ワイナリー  ○島根県・・・奥出雲葡萄園、島根ワイナリー  ○鳥取県・・・北条ワイン醸造所
○静岡県・・・中伊豆ワイナリー  ○栃木県・・・ココ・ファーム・ワイナリー


●2011年度成人一人当たり果実酒消費量:全国平均・・・2.8ℓ(清酒5.8ℓ) ○都道府県別では、山梨県が8.1ℓでトップ、2位は東京都。

●国内産ぶどうを使用した都道府県別推定ワイン生産量・・・山梨県、長野県、北海道、山形県の順。


次回はアメリカ大陸に戻り、アルゼンチンの重要ポイントを予定しております。
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