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2014年度一般呼称資格試験「スペイン」重要ポイントその2『ワイン産地と特徴』
2014-07-11 Fri 03:33
「成功が約束された努力は、努力とは言わない。それはただの打算だ。」(漫画「ソムリエール」第8巻より)

一次筆記試験まであと38日となりました。

受験者にとって、精神的にも肉体的にも、最も辛い時期にさしかかろうとしています。

ボルドーの格付けシャトー名やブルゴーニュのグラン・クリュ、イタリアD.O.C.G.名がいまだに覚えられず、心が折れそうになっている方も、少なからずいらっしゃると思います。

しかし、この試験は定員が決まっている大学受験などとは違い、ある一定水準以上であれば誰でも合格できる試験であります。

その意味においては、ライバルは他人ではなく、自分自身なのだといえます。

あと38日間、一日3つの事を覚えれば、あと114の事を覚えることが可能となります。

苦しいのは皆同じです。ここからの一日を大切に、一歩一歩前に進んでいきましょう。


さて、今回はスペイン重要ポイントの続き、「ワイン産地と特徴」になります
スペインはその国土全体でワインが生産され、近年注目の産地が続々と誕生している注目の国となり、試験的にも重要度が増しておりますが、フランスやイタリアに比べれば、的は絞りやすく得点しやすい国となりますので、要点はしっかりと押さえていきましょう。

◎スペインは国土のほぼ全域でぶどう栽培が行われています。5つの地方と島部に大きく分けられますが、最低限覚えたほうが良い重要・新興地域、DOCa、DOについて地方別に絞ってみました。島部はこれまで出題されていないので無視します。
重要度高のDOCa、DOは必須です。シェリーは重要なポイントとなる言葉や数字が多く、いろんな角度から出題されます。細かいところまでしっかり覚えてください。

【Cava】重要度高

●Cava カバとはカタルーニャ語で「洞窟」を意味する。他のD.O.と違い、D.O.産地であれば名乗れる。他の原産地呼称と同じ意味合いではないので要注意。

●瓶内二次発酵方式で、二次発酵から口抜きまで最低9ヶ月の熟成義務

●生産量の95%がぺネデスを中心とするカタルーニャ州が占める。そのうちサン・サドゥルニ・デ・ノヤが85%を占める。

●主要品種は、マカベオ(=ビウラ・・・リオハ)(フルーティな味とさわやかさ)、チャレロ(アルコールと酸味)、パレリャーダ(花のような香り)の3種。その他、マルバシア、シャルドネ、ロゼにはモナストレル、ガルナッチャ、トレパット、ピノ・ノワールも可。

●「レセルバ」の表示は、瓶詰めから滓抜きまで15ヶ月以上経ったもの、「グラン・レセルバ」の表示は、ブリュット以上の辛さのうち、30ヶ月以上経って、かつボトル替えをしてないものに認められ、ヴィンテージ明記が義務付け。


【北部地方】

重要度高

首都マドリードの北北東約250kmの地点、地中海から遡ってくるエブロ川の上流とその支流オハ川の沿岸一帯。

●エブロ川上流のリオハ・アルタ、リオハ・アラベサ、下流のリオハ・バハの3つの地区があり、リオハ・アルタが最上級ワインの産地。

●赤、白、ロゼの各タイプが造られるが、赤が全体の3/4を占める。

●リオハについて語るとき、要となるのが樽・・・120万個以上のアメリカンオーク樽、フレンチオーク樽。 

1991年、D.O.Ca.第1号

重要度中

●ピレネー山脈の麓からエブロ川の平地に広がる海抜600mの高地。

●栽培面積の95%を黒ぶどうが占め、そのうちテンプラニーリョが全体の約3分の1、30%をガルナッチャが占める。

●カベルネ・ソーヴィイヨンやメルロといった外来種を、テンプラニーリョと組み合わせた新しいワインが国際市場で認められ伸びている。

赤が70%ロゼが25%白5%



●ソモンターノとは「山麓」の意味。ピレネー山脈の麓、海抜650mの産地。

●近代的な醸造所建設、国際市場を意識した新しいスタイルのワイン開発。外来種のCS、メルロ、PN、シャルドネなども導入。



バスク地方の海岸線。


Hondarribi Zuri オンダリビ・スリ種から造られる白の微発泡ワインは、シーフード用として世界のベストワインのひとつ。

●雨量が多く、棚式栽培


【地中海地方】

重要度高

●スペインが原産地呼称制度をつくった1932年に認定された伝統的なワイン産地。

●1980年代、外部の醸造家たちが、最新の知識と技術を駆使した、モダンなスタイルの高品質ワインの少量生産を始め、世界中の注目を浴びた。

2009年に国によりDOCaに認定される。

重要度高

カバの主要生産地。地中海に面した地域で、フェニキア人やギリシャ人が紀元前にぶどう栽培を伝えたといわれる。

重要度中 

●1999年に州法でできた新しいDO。カタルーニャ州全域をカバーし、現存する10の原産地呼称およびカバの認定地域も含む。

重要度中
 
●地中海沿岸地域とラ・マンチャの平原と間に位置。主要品種はモナストレル。「フミーリャ・モナストレル」と表示された場合、モナストレルが85%以上でなければならない。



●モナストレルを主体とした高品質の赤ワイン。単一品種以外では、赤、ロゼを名乗るに当たって、60%以上はモナストレルを使用。



●Fondillon フォンディリョン・・・モナストレルで造られる、樽で10年以上熟成、独特の酸化熟成タイプのワイン。


【内陸部地方】

重要度高

●リオハに次ぎスペインを代表する有名産地。カスティーリャ・イ・レオン州を流れるドゥエロ川を挟む細長い地域。地中海性気候と内陸性気候の影響を受け、年間降水量は450mm。標高は谷の部分でも750m~800mあり、高いところは900mを超える。川の作り出した谷の険しい急斜面が特徴。

●19世紀創設のボデガ・ベガ・シシリアが孤高の存在であったが、1980年代からペスケラをはじめ、世界的な名声を得るブランドが増え、スペインを代表する産地の一つとなる。

●ぶどう品種はティント・フィノまたはティンタ・デル・パイス(=テンプラニーリョ)中心で、タイプはロゼだけ。原産地呼称ワインはティント・フィノを75%以上使用。

重要度高

●内陸性気候で、寒暖の差が激しい地域。赤・ロゼ・白ワインが造られる。代表的なのはティンタ・デ・トロ100%の赤。

●ここでもテンプラニーリョのシノニム=ティンタ・デ・トロが重要。⇒テンプラニーリョがこの土地の土壌と気候に何世紀もかけて適応し、独自の個性を持ったもの。

●白ぶどうは、ベルデホマルバシアが認可品種。

重要度高

●ぶどう栽培面積30万haで世界最大のワイン生産地域。スペイン全体の50%にあたるワインが生産される。うち18万haが原産地呼称認定地域。

●標高700mで完全な内陸気候。年間降水量300~400mmで、年間日照時間は3000時間。

●白はアイレンが主要品種。黒はセンシベル(=テンプラニーリョ)が中心。

●かつては大量にとれるぶどうでつくる安ワインや蒸留酒の産地であったが、各段に品質が向上し、様相が一転しつつある。

重要度中

カスティーリャ・イ・レオン州の州都バリャドリドの南に位置。

ベルデホ種を原料とする白ワインで有名。1970年代に持ち込まれたソーヴィニヨン・ブランも成功。
「ルエダ・ベルデホ」はベルデホ85%以上、「ルエダ・ソーヴィニヨン・ブラン」はソーヴィニヨン・ブラン85%「ルエダ」は50%以上ベルデホを使用。

●2008年にはテンプラニーリョを主品種とした赤とロゼも認定。


【大西洋地方】

重要度高

●地名はリアス式海岸の語源ともなっている。年平均降水量が1600mmと、スペインの中ではかなり年間降水量が多い地域であるが、地盤が主に花崗岩でできているため水はけはよい。

●白ワインが主要で、栽培ぶどうの約96%は白のアルバリーニョ種。

●樹勢の強さと多湿のため棚式栽培が採られており、醸造設備は近代化されている。


【南部地方】

重要度高

●イベリア半島最南端のカディス県のヘレス・デ・ラ・フロンテラの町を中心とし、その周辺から産出される酒精強化ワイン。

ヘレス・デ・ラ・フロンテラ、 サンルカール・デ・バラメーダ、 エル・プエルト・デ・サンタ・マリアの3つの町を結ぶ三角地帯が第1級の産地。

●シェリーは英語名で、スペイン語ではビノ・デ・ヘレスという。語源は711年から1264年までこの地域を支配していたアラブ人たちが現在のヘレスにつけた名前、シェリシュにある。

●土壌は石灰分の含有量が多いためまっ白な「アルバリサ」。

●認可品種は3つの白品種で、主要品種は95%を占めるパロミノ

15%まで酒精強化したものはフィノのタイプになり、アメリカンオーク樽の中、フロール(産膜酵母)のもとで熟成

17%まで強化したものはオロロソのタイプになり、酸化熟成工程を経る。

●いずれのタイプも最低熟成期間は3年

●最下段の最も古いワインが入った樽が「ソレラ」、その上の樽は「クリアデラ」と呼ばれ徐々に移し替えられながら熟成するため、基本的にヴィンテージがない

○「Solera ソレラ」・・・スペイン語で床のことをSuelo スエロというが、スエロの上にあることから「Solera ソレラ」と呼ばれるようになった。

○「Criadera クリアデラ」・・・育てるという意味のCriar クリアールから来た言葉で、「育成所」の意味。

○「Sobretabla ソブレタブラ」・・・「板の上」という意味。昔ソレラ・システムに入る前のシェリーの樽が板の上に置いてあったから。

●「熟成期間認定シェリー」・・・2000年から裏ラベルにVOS(熟成20年以上)、VORS(熟成30年以上)の表示。対象はアモンティリヤード、オロロソ、パロ・コルタド、ペドロ・ヒメネスの4種類に限られる。

Fino フィノ:軽く、色は薄い。すっきりときわめてドライ熟成地はヘレスとプエルト・デ・サンタ・マリア。最低アルコール度数15度以上

Manzanilla マンサニーリャサンルカール・デ・バラメーダで熟成されるフィノタイプ塩気を感じる。最低アルコール度数15度以上

Amontillado アモンティリャード:フィノとオロロソの中間的な風味のシェリー。フィノの熟成途中でフロールが消失したものをそのまま熟成したもの。琥珀色でナッツのような味と香り

Palo Cortado パロ・コルタドアモンティリャードの香りとオロロソのボディを持つ希少なタイプ。

Oloroso オロロソ17%までアルコールを強化し、酸化させて豊かな香りとデリケートなこく、深みをもたせたもの。琥珀色からマホガニー色、辛口

○その他、極甘口タイプの Pedoro Ximenez ペドロ・ヒメネス と Moscatel モスカテル、甘口タイプのMedium ミディアム(アモンティリャード+ペドロ・ヒメネス)、Cream クリーム(オロロソ+ペドロ・ヒメネス)がある。


スペインの重要ポイントはこれで終了。

次回はスペインの過去問題とその解答を予定しております
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