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2014年度一般呼称資格試験「イタリア」重要ポイントその3『中部・南部イタリア』
2014-06-27 Fri 23:23
「夏草や 兵どもが 夢のあと」(松尾芭蕉)

期待されていたワールドカップも、あっけなく予選リーグ敗退が決定し、これに便乗し一儲けを企んでいたスポンサー企業や我々小売業界も、極めて残念な結果に終わってしまいました

しかし、今年呼称資格試験を受験する我々にとっては、これからが正念場であり、これからの蒸し暑い梅雨の期間を制するものが、この試験を制することとなります。

「俺たちやるっきゃない!!」と我が延命師匠も仰っておられます。

頑張りましょう^-^


今回はイタリアの残り、中・南部イタリアの重要ポイントになります。

【トスカーナ州】重要度☆☆☆  P249~  州都:フィレンツェ

■歴史:紀元前9世紀に登場するエトルリア人が「トスカーナ」の語源。・フィレンツェは、メディチ家をリーダーとして、14世紀・15世紀、ルネッサンスの中心地となった。

1716年、トスカーナ大公コジモ3世が、カルミニャーノ、キアンティ、ポミーノ、ヴァル・ダルノ・ディ・ソプラのワイン産地の境界線を定め、世界最初の原産地保護の例となる。

●1860年、トスカーナはイタリア王国に参加し、1865年~1870年までフィレンツェは首都となる。

●1870年、ベッティーノ・リカーゾリ男爵は、今日のキアンティの品種構成、Formulae フォルムラ「サンジョヴェーゼ70%、カナイオーロ20%、マルヴァジア・デル・キアンティ10%」を定めた。

■地域・気候:丘陵地帯が66%と多く、山岳地帯25%で、平野部は8%とわずか。

■ワイン生産量:生産量の62%をD.O.P.ワインが占める高品質ワイン産地。 ・赤ワインが85%と際立って多い。

■土壌:キアンティ・クラッシコ地区、モンタルチーノでは、ガレストロと呼ばれる泥灰土、シエナ周辺は粘土が多い。

■重要D.O.C.G.
Brunello di Montalcino ブルネッロ・ディ・モンタルチーノ:80年にバローロや同じ州のヴィーノ・ノビレ・ディ・モンテプルチアーノなどとともに認定された一番最初のD.O.C.G.。
長熟タイプではイタリアの最高峰で、使用品種はBrunello ブルネッロ=サンジョベーゼ100%。4年以上の熟成、うち木樽が2年以上必要。

Carmignano カルミニャーノ:伝統的呼称には珍しくカベルネ・ソーヴィニヨンがブレンドされるのが特徴(主体はサンジョヴェーゼ

Chianti キアンティ:D.O.P.の生産量では4位(12年)、その主用品種であるサンジョヴェーゼは全品種の生産量1位と重要です。歴史で出てきた「リカーゾリ男爵の公式」、1716年コジモ3世による生産地指定とセットで覚えましょう。

●トスカーナのD.O.C.G.で唯一白のみがVernaccia di San Gimignano ヴェルナッチャ・ディ・サンジミニャーノ。品種はその名のとおりヴェルナッチャ

Vino Nobile di Montepulciano ヴィーノ・ノビレ・ディ・モンテプルチアーノは一見、使用品種がモンテプルチアーノかなと思ってしまいますが、これは地名であり品種ではありません。品種名は名前の一番最初にくるので区別できます。ぶどう品種はPrugnolo Gentile プルニョーロ・ジェンティーレ=サンジョベーゼです。

◎トスカーナの赤のみD.O.C.G.の品種は最新D.O.C.G.の「Elba Aleatico Passito エルバ・アレアティコ・パッシート」と「Val di Cornia Rosso ヴァルディ・コルニア・ロッソ」以外
サンジョヴェーゼ」(主体)と覚えてください。

●2011年新D.O.C.G.:Elba Aleatico Passito エルバ・アレアティコ・パッシート(赤甘口、品種:アレアティコ)  
Montecucco Sangiovese モンテクッコ・サンジョヴェーゼ(赤、品種:サンジョヴェーゼ主体) 
Val di Cornia Rosso ヴァルディ・コルニア・ロッソ(赤、品種:サンジョヴェーゼ主体) 
Suvereto スヴェレート(赤、品種:カベルネ・ソーヴィニヨン、メルロ、サンジョヴェーゼ)


【ウンブリア州】重要度☆☆  P255~ 州都:ペルージャ

◎この州は(山麓地帯を除いて)イタリア半島の中では唯一海に面していない州。

■重要D.O.C.G.
Torgiano Rosso Riserva トルジャーノ・ロッソ・リゼルヴァ(赤、品種:サンジョヴェーゼ主体)

Montefalco Sagrantino モンテファルコ・サグランティーノ(品種:サグランティーノ)で、モンテファルコ・サグランティーノは北のアマローネ・デッラ・ヴァルポリチェラと共にイタリアの偉大な赤ワインの双璧をなしている。

■主要D.O.C.
Orvieto オルヴィエート(白、品種:グレケット主体)。このワインにはぶどうを洞窟で乾燥させて造るMuffa Nobile ムッファ・ノビレ(貴腐)があります。


【マルケ州】重要度☆☆  P257~  州都:アンコーナ
  
■重要D.O.C.G.
Vernaccia di Serrapetrona ヴェルナッチャ・ディ・セッラペトローナ」(赤発泡、品種:ヴェルナッチャ・ネーラ)…全D.O.C.G.の中でも珍しい赤の発泡性ワイン

●この州は海に面しているため、白ワインが有名。「Verdicchio ~ ヴェルディッキオ~」と名の付く2つの新DOCGが10年に誕生しており、品種はその名の通りヴェルディッキオ
Castelli di Jesi Verdicchio Riserva カステッリ・ディ・イェージ・ヴェルディッキオ・リゼルヴァ」、
Verdicchio di Matelica Riserva ヴェルディッキオ・ディ・マテリカ・リゼルヴァ」(白、品種:ヴェルディッキオ)

●白ワインが主流のイメージがありますが、実際は赤が約半分強を占めており、モンテプルチアーノ種でつくられるDOCG「Conero コーネロ」(赤)があります。

●2011年新D.O.C.G.「Offida オフィーダ」(赤-品種:モンテプルチアーノ 白-品種:ペコリーノ、パッセリーナ)・・・赤・白のタイプが両方ある珍しいD.O.C.G.。
両方のタイプがあるのは、ピエモンテ州の「Roero ロエロ」とヴェネト州の「Colli di Conegliano コッリ・ディ・コネリアーノ」の3つのみになります。


【ラツィオ州】重要度☆☆  P260~  州都:ローマ(国の首都)

■概要:古代ローマ共和国建設の地。国の首都、州の州都であるローマを持つこの州は政治と観光の中心地。

●紀元1世紀末、ドミツィアーヌス帝の「レックス・マルキアーナ(サン・マルコ法)」により小麦を増産するためにぶどう栽培を制限、ワイン生産が危機に瀕す。

■ワイン生産量
●ワインは軽めの平野型のワインが多く、河川や湖の淡水魚料理向きの、白ワインが80%と圧倒的に多い。

■重要D.O.C.G
Cannellino di Frascati カンネッリーノ・ディ・フラスカーティ(白甘口、品種:マルヴァジア・ビアンカ・ディ・カンディア種主体)…この地域ではDolce(甘口)ではなく、「Cannellino カンネッリーノ」という。
ドイツの詩人ゲーテがこのワインを飲んで「楽園にいるようだ」とその印象を書いた。

Frascati Superiore フラスカティ・スペリオーレ:品種:マルヴァジア・ビアンカ・ディ・カンディア種主体)

Cesanese del Piglio チェサネーゼ・デル・ピリオ、品種:チェサネーゼ90%以上)…修道院発祥の地で修道士たちに守られて現在に至る歴史の古い銘柄。

■主要D.O.C.
Est!Est!!Est!!!di Monte Fiascone エスト・エスト・エスト・ディ・モンテフィアスコーネ(=意味は『ある!ある!!ある!!!』)(白、 トレッビアーノ・トスカーノ種


【アブルッツオ州】重要度☆☆  P262~  州都:ラクイラ

■主要D.O.C.G./D.O.C.
Montepulciano d'Abruzzo Colline Teramane モンテプルチャーノ・ダブルッツオ・コッリーネ・テラマーネ、品種:モンテプルチャーノ種主体)

○このワインには色調の濃いロゼである「Cerasuolo チェラスオーロ」があります。これはイタリアワイン用語で出題されております。

●D.O.C.のMontepulciano d'Abruzzoモンテプルチアーノ・ダブルッツオがD.O.P.生産量で第3位


<南部イタリア>

【カンパーニャ州】重要度☆☆  P264~  州都:ナポリ

■概要:古代ギリシャ人は「カンパーニア・フェリックス」=「幸多きカンパーニア」と呼んでいた。
州都のナポリは「ネアポリス」=「新しい都市」と呼ばれていたのがナポリになった。

■ワイン生産量:全体の55%が赤ワイン45%が白ワインとバランスが良い。

■重要D.O.C.G.
Taurasi タウラージ(赤、品種:アリアニコ)・・・10年以上の熟成に耐え、法定熟成期間が3年。

Greco di Tufo グレーコ・ディ・トゥーフォ(白、品種:グレーコ)・・・火山灰のトゥーフォ土壌 

Fiano di Avellino フィアーノ・ディ・アヴェッリーノ(白、品種:フィアーノ)・・・アヴェッリーノ地方で蜜蜂が集まってくるぶどうで造られるという意味の名。

●2011年新D.O.C.G.:Aglianico del Taburno アリアニコ・デル・タブルノロゼアリアニコ種主体)・・・新D.O.C.G.かつタイプが赤・ロゼと珍しいので要注目です!


【プーリア州】重要度☆☆  P265~  州都:バーリ

■ワイン生産量:ワイン生産量は多く全州でも常にベスト5に入っており、12年では第4位。・赤ワインが55%。・D.O.P.ワインは全体の14%に過ぎず、質より量の感がある。

■2011年に新D.O.C.G.が4つ誕生しており、しかもタイプ的に珍しいタイプが多いので試験的に重要

Primitivo di Manduria Dolce Naturale プリミティーヴォ・ディ・マンドゥーリア・ドルチェ・ナトゥラーレ(赤甘口、品種:プリミティーヴォ)・・・珍しい赤・甘口のタイプとして要注意!

Castel del Monte Bombino Nero カステル・デル・モンテ・ボンビーノ・ネーロロゼ、品種:ボンビーノ・ネーロ主体)・・・珍しいロゼのD.O.C.G.として要注意!

Castel del Monte Nero di Troia Riserva カステル・デル・モンテ・ネーロ・ディ・トロイア・リゼルヴァ、品種:ネーロ・ディ・トロイア主体)

Castel del Monte Rosso Riserva カステル・デル・モンテ・ロッソ・リゼルヴァ、品種:ネーロ・ディ・トロイア主体)


【バジリカータ州】重要度☆  P267

■概要:古代ギリシャ人たちがイタリア半島南部に植民して作った「マグナ・グラエキア」=「大きなギリシャ(という意味)」の中心地でルカニアと呼ばれていた。

■2010年新D.O.C.G.:Aglianico del Vulture Superiore アリアニコ・デル・ヴルトゥレ・スペリオーレ(赤、品種:アリアニコ)・・・品種名は「ギリシャの」を意味する。


【カラブリア州】重要度☆  P268

■概要:古代ギリシャ人たちがイタリア半島南部に植民して作った「マグナ・グラエキア」=「大きなギリシャ(という意味)」の中でもギリシャ人たちが最も愛した土地。

■主要D.O.C.
●Ciro チロ(ロゼ、品種:赤・ロゼ-ガリオッポ、グレーコ・ビアンコ種)


【シチリア州】重要度☆☆  P269~  州都:パレルモ 
 
■概要:地中海最大の島であるとともに、面積は全州で第1位。 

●島のシンボルは島の東の端にあるエトナ火山  

●食文化は紀元前4世紀の詩人アルケストラトスの詩集「ガストロノミア」でも賞賛されている。

■ワイン生産量:州別生産量第3位(12年)。四方を海に囲まれ魚介類が豊富なため白ワインの比率が60%を超える。

●D.O.P.ワインの比率は3~4%に過ぎない。

■主要ぶどう品種
〔黒ぶどう〕:Nero d'Avola ネロ・ダーヴォラ =Calabrese カラブレーゼ

〔白ぶどう〕:Cataratto カタラット・・・白ぶどうの生産量第2位、マルサラの使用ぶどうとして重要

Ansonica アンソニカ = Inzolia インツォリア 

Zibibbo ジビッポ = Moscato モスカート

■主要D.O.C.G./D.O.P.
●D.O.C.G.:Cerasuolo di Vittoria チェラスオーロ・ディ・ヴィットリア、品種:Nero d'Avola ネロ・ダーヴォラ =Calabrese カラブレーゼ・・・他の地域では「チェラスオーロ」はロゼを意味するので要注意。

●D.O.C.:Marsala マルサラ(赤・白、主要品種は白:カタラット、グリッロ 赤:ピグナテッロ、カラブレーゼ、ネレッロ・マスカレーゼ)・・・ヨーロッパ四大酒精強化ワインの1つ。1773年にイギリス人、ジョン・ウッドハウスがアルコールを強化してイギリスへ輸出するのが目的で造った。


【サルデーニャ州】重要度☆☆  P270~

■概要:シチリア、ピエモンテに次ぐ3番目に大きな面積の州。 

・ぶどうとワイン造りは紀元前2000年に頃にフェニキア人が伝えたといわれている。

■地域・気候:地中海性気候。北西から吹く冷たい「マエストラーレ」、南部から吹く温かい「シロッコ」といった風がぶどう栽培に影響。

■主要D.O.C.G./D.O.C.
●DOCG:Vermentino di Gallura ヴェルメンティーノ・ディ・ガッルーラ(白、品種:ヴェルメンティーノ)・・・ヴェルメンティーノはスペイン伝来のぶどうで、ピエモンテ州ではFavoritaともいう。

●D.O.C.:Vernaccia di Oristano ヴェルナッチャ・ディ・オリスターノ(白、品種:ヴェルナッチャ・ディ・オリスターノ)で、オリスターノ村の守護神である「聖女ジュスティーナの涙」から生まれたと伝えられている。


ふ~、これでようやくイタリア終了。

先を急がねば・・・!

次回はイタリアの過去問題とその解答を予定しております
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