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2014年度一般呼称資格試験「フランス」重要ポイントその11『ロワール地方』
2014-06-11 Wed 13:43
片瀬 「ワインは面白い。楽しく飲んだワインは忘れても、苦しい時に飲んだワインはなぜか忘れられない」

山口 「確かに」 「どんなワインより懐かしい気がするね」

片瀬 「山口さん・・・、逆境ってなんのためにあるのかご存じですか?」

山口 「逆境?」

片瀬 「そこから這い上がって振り返った時、頑張った自分を誉めてやるためです」
                              (漫画『ソムリエール』第11巻より)


◎ロワール地方は大きく4つの地区に分かれており、その地区別にタイプや品種についてはっきりとした特徴があり、その傾向さえ分かれば問題を絞り込むのが比較的容易な地域になります。

◎過去の出題では、そのAOCがどの地区に属するのか?そのAOCタイプはロゼ(甘口か辛口か)どれなのか?そのAOCの品種はなにか?についてがほとんどですので、そこに絞って覚えます。

◎ここでは、まず4つの地区の位置関係と特徴を河口側から順に取り上げ、その代表品種を把握します。その上で、それぞれのAOCのタイプ別、品種別に重要な攻略ポイントを挙げていきます。

◎一昨年「AOCの中から最も西に位置しているものは?」という出題がありましたが、「どの地区にどのAOCが属するのか」までのレベルで構わないと思います。全AOCの位置関係まで時間を掛ける必要はありません。


【概要・歴史・文化・経済・地域気候】 P192~

■ロワール川は全長1,000km以上に及ぶフランス最長の河川であり、ロワールの産地は、「フランスの庭」とも言われるほどに風光明媚。

■アンジュー伯であったプランタジュネ朝のアンリ2世が1154年にイギリス王となると、ロワールワインは飛躍する。

シノン城は、英仏百年戦争の渦中に、ジャンヌ・ダルクがフランス王太子シャルル7世に謁見をした場所として有名。

■北緯47度前後と、ワイン産地としては冷涼な北の地域にあるために、全般的に軽やかで爽やかなワインである。

【ワイン生産量】 P192

●ワイン生産量:約357万hl    ●うち赤・ロゼワイン:46%、 白ワイン:54%
●ぶどう栽培面積:約6万4千ha (うちAOCが80%)

【Pays Nantais ペイ・ナンテ地区】 P193~

●ロワールの河口に近いナント市中心。気候は海洋性気候

<重要品種> Muscadet ミュスカデMelon de Bourgogne ムロン・ド・ブルゴーニュ ・・・この地区のブドウ品種は白のこれを覚えればよく、シノニムがよく出題されています。

●「シュール・リー」製法…「滓の上」の意味。滓を残した状態で、収穫の翌年3月1日まで発酵槽、または樽内で保存され、瓶詰めまで滓引きせずに残す。酸味が生き生きとした軽快な白ワインを造りだす。

<重要AOC>ここは「Muscadet~」と名の付くAOCは4つありますが、覚えるのは「Muscadet-de Sevre et Maine ミュスカデ・ド・セーヴル・エ・メーヌ」だけでOKです。なぜなら、ここの生産量がダントツに多く、「ペイ・ナンテ地区で一番生産量が多いAOCはどれか?」という問題が過去何度か出されています。

【Anjou & Saumur アンジュ・ソーミュール地区】 P195~

●気候は海洋性気候シュナン・ブランカベルネ・フランのシノニムは必須です。 

Tuffeau テュフォー と呼ばれる白亜質の石灰岩が見られる。

<重要品種> (黒ぶどう) Cabernet Fran カベルネ・フラン Breton ブルトン = Bouchet ブーシェ※ちなみにBretonブルトンとはこの地に最初にCFを植えたお坊さんの名前です。

         (白ぶどう) Chenin Blanc シュナン・ブラン Pineau de la Loire ピノー・ド・ラ・ロワール

<重要AOC>(1)60以上あるロワールのAOCのうち、赤のみAOCは、7つだけ!そのうち5つがこのアンジュ・ソーミュール地区になります。

Anjou-Villages アンジュ・ヴィラージュ ・・・CF、CS  ・Anjou-Gamay アンジュ・ガメイ ・・・Gamay 
 
Anjou-Villages Brissac アンジュ・ヴィラージュ・ブリサック・・・CF、CS

Saumur Champigny ソーミュール・シャンピニー ・・・CF、CS、PD 
 
Saumur Puy-Notre-Dame ソーミュール・ピュイ・ノートル・ダム・・・CF、CS ※2009年新AOC認定

(2)逆に白のみAOCはこの地区だけで12もあるのですが、覚えるべきは次の貴腐で有名な3つ(当然甘口)です。

Coteaux du Layon  コトー・デュ・レイヨン  

Quarts-de-Chaume  カール・ド・ショーム
   
Bonnezeaux  ボンヌゾー      ・・・ 品種は3つともシュナン・ブランです。

(3)ロゼのみはこの地区に4つありますが、要注意なのは「Rose d'Anjou ロゼ・ダンジュー」で、これだけが主体の品種が Grlleau グロロー です。

この地区の問題はAOCのタイプを問う出題、特に正誤問題が多いため、赤・白・ロゼそれぞれそれしかないタイプを押さえておけば、消去法で対応が可能です。

Cabernet d'Anjou カベルネ・ダンジュ (半甘) ・・・ CF、CS   

Rose d'Anjou ロゼ・ダンジュ (半甘) ・・・ Grolleau グロロー、CF、CS

Caberet de Saumur カベルネ・ド・ソーミュール ・・・ CF、CS   

Rose de Loire ・・・ CF、CS、グロロー、コー

(4)その他の主要なAOC・・・以下のAOCは「anjou&Saumur」地区にあること、及びそのタイプを正しく押さえてください。

●Anjou アンジュ(白《辛~甘口》)赤-CF、CS、PD 白-CB   

●Saumur ソーミュール()赤-CF、 白-CB

Savennieres サヴァニエール(白・辛~甘) CB    

Savennieres-Coulee-de-Serrant サヴァニエール・クレール・ド・セラン(白・辛~甘口)CB・・・ビオデナミで有名。
 
・Cremant de Loire クレマン・ド・ロワール(rB 発泡) 


【Touraine トゥーレーヌ地区】 P199~

●気候は海洋性気候大陸性気候の影響をうける。・・・この地区から気候区分の分かれ目になります。  

●アンジュ同様、Tuffeau テュフォー と呼ばれる白亜質の石灰岩が見られる。

<重要品種>品種は白・黒ともにほぼアンジュ・ソーミュール地区と同様と思ってください。しかし、一部のAOCで(白)ロモランタン、ソーヴィニヨン・ブランやシャルドネ、(赤)ピノ・ノワールといった「仲間はずれ」の品種があり、それが時々出題されているので要注意です。

<重要AOC>(1)この地域の赤のみAOCは、・Touraine Gamay トゥーレーヌ・ガメイ と ●Orleans-Clery オルレアン・クレリィ の2つですが、前者はガメイの名のとおり、赤のみであることが明白なので試験には出ませんので、後者のみ正確に覚えてください。

(2)上記と紛らわしいAOCに ●Orleans オルレアン」があります。こちらの品種は、赤がピノ・ムニエ白がシャルドネとこの地区では両方珍しい品種なので要注意!です。

(3)この地域で白のみAOCはいくつもありますが、特に重要なのは以下の2つです。

Cour-Cheverny クール・シュヴェルニィ ⇒ Romorantin ロモランタン のみ・・・直近の過去問で品種名は出ず 「この地区でシュナン・ブラン以外の白のみAOCはどれ?」と出題されたことがあります。

Vouvray ヴーヴレ(辛~甘)-CB・・・甘口は長寿の白として有名です。

●「Vouvray~ ヴーヴレ~」、「Montlouis~ モンルイ~」ときたらすべて品種はシュナン・ブラン、タイプは当然のみとなります。

(4)その他の主要なAOC、要注意なAOC・・・以下のAOCは「Touraine」地区にあることを押さえてください。

●Touraine トゥーレーヌ(ロゼ)赤・ロゼ-CF、Cot、Gamay、CS  白-ソーヴィニヨン・ブラン(要注意!)

●「Touraine Noble-Joue トゥーレーヌ・ノーブル・ジュエ」・・・ロゼのみ、品種:ムニエ

●Bourgueil ブルグイユ(ロゼ)CF、CS

●St-Nicolas-de-Bourgueil サン・ニコラ・ド・ブルグイユ(ロゼ)CF、CS

●Chinon シノン(ロゼ)赤・ロゼ-CF、CS  白-CB  AOCとしてメジャーです。

●Valencay ヴァランセ(ロゼ)赤・ロゼ-Gamay、PN、Cot  白-ソーヴィニヨン・ブラン(要注意!)

●Cheverny シュヴェルニイ(ロゼ)赤・ロゼ-PN、Gamay  白-ソーヴィニヨン・ブラン(要注意!)

【Centre Nivernais セントル・ニヴェルネ地区】 P202~

●ロワール地方の中でも、フランスの中央部にあたるこの地区は明らかな大陸性気候になります。品種もこの地区独自のものがほとんどになりますので、特に品種(シノニム重要)をしっかりと押さえましょう。

ケイ酸質のれき岩Silex シレックス」が有名

<重要品種>(白ぶどう) : Sauvignon Blanc ソーヴィニヨン・ブラン Blanc Fume ブラン・フュメ、  Chasselas シャスラGutedel グートエーデル
       (黒ぶどう) : Pinot Noir ピノ・ノワール

<重要AOC>(1)この地区の白品種はほとんどがS・Bとなりますが、1つだけ例外がありますので要注意!となります。

Pouilly-sur-Loire プイィ・シュール・ロワール(白) ⇒ Chasselas シャスラ 100%※Pouilly プイィ~と名が付くA.O.C.はブルゴーニュのマコンにもいくつかありますが、混同しないようにしてください。

(2)その他の主要なAOC、要注意なAOC・・・以下のAOCは「Centre Nivernais」地区にあることを押さえてください。

Pouilly Fume プイィ・フュメ(白)-SB・・・ロワール川右岸   ・Quincy カンシー(白)-SB

●Sancerre サンセール(ロゼ)赤・ロゼ-PN  白-SB・・・ロワール川左岸  サンセールといえばSBの白が非常に有名で、白のイメージが非常に強いのですが、タイプは3つともあります。覚え方としては「(タイプが)3つ売ってるからサン(3)セール」と覚えてください。

・Chateaumeillant シャトー・メイヤン(赤・グリ) Gmanay、PN ・・・2010年新AOC


これでようやくフランスの重要ポイント終了となります。

ふう~、なかなか前に進みません・・・、ヽ`(~д~*)、ヽ`

次回は、フランスの過去問題(4年間)分とその解答例を掲載予定です。
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