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「オペレーション・サジタリウス」特別編【祝】Iさんワインエキスパート合格ワイン会
2013-11-06 Wed 17:12
このブログを通じて知り合い“千本ノック”にも度々お付き合いいただいているIさんが、このたび見事念願のワインエキスパート呼称資格試験に合格されたため、かがり火でお祝いのワイン会となりました(*^◇^)/゚・:*【祝】*:・゚\(^◇^*)

Iさんはあまりお酒は強くはないようですが、最初にかがり火でお会いしてから二次試験の直前まで、本当に一生懸命真剣にテイスティングの勉強をされていらっしゃいましたので、今年自分がシニアに合格したこと以上に、とても嬉しく思います。


この日はIさんには試験勉強を忘れて、のんびりゆっくりとワインを楽しんでいただくつもりだったのですが、ワインエキスパートコンクール準優勝者の和田さんにもご同席いただき、「やっぱりブラインドから始めますか…」という流れとなり、席に座る早々“千本ノック”開始となりました

普段は生産国・品種ともバラバラの“ダブルブラインド”なのですが、この日はいいイタリアワインが揃っているとのことでイタリア一国に絞っての“シングルブラインド”(白2種、赤4種の計6種)であります

1番目の白ワイン…

      白ワイン1

外観は緑がかった淡いイエロー。粘性は中程度で冷涼な産地の印象。第一印象にはかなり明瞭な青リンゴの香り。味わいも爽快で、どちらかというと冷涼な産地の印象。最初はその爽快感からスペイン、リアスバイシャスのアルバリーニョかと思いましたが、余韻に比較的長く残る苦味から、
産地:ピエモンテ州 DOCG:ガヴィ 品種:コルテーゼ 収穫年:2011年 と回答。

正解は…

      白ワイン1 ロエロ

産地:ピエモンテ州○ DOCG:ロエロ× 品種:アルネイス× 収穫年:2011年○

少し前にガヴィを飲んでいて、その後味の苦味からそう判断したのですが、「トップノーズにはっきりとした青リンゴの香りがあるでしょ。ガヴィは最初にこれだけの果実香はしないですよ」と延命師匠。う~む、たしかにガヴィはこれだけ明瞭な果実香はしませんでしたね
ちなみにこのワインの造り手ヴィエッティは、ブルーノ・ジャコーザやチェレットといった有名どころに匹敵する評価の造り手とか…。

2番目の白ワイン…

      白ワイン2

最初の白よりもやや濃いイエローの外観。洋梨のような熟れた果実に、白い花の香りが際立ちとてもフローラルではありますが、全体的にはこれもどちらかといえば北を思わせる印象。ソアーヴェはキアンティと同じくピンキリなワインですが、以前試したことのある、ピエロパンのよく出来たものに似た印象だったので、

産地:ヴェネト州 DOCG:ソアーヴェ・クラシコ 品種:ガルガーネガ 収穫年:2011年 と回答

正解は…

      白ワイン2 フリウラーノ

産地:フリウリ・ヴェネツィア・ジューリア州× 品種:フリウラーノ× 収穫年:2012年×

フリウリといえば白ワイン。コッラヴィーニは4代続くワイナリーだそうです。この辺りはほとんど経験値のない産地と品種なので、まだまだ勉強しなければなりません。

3番目の赤ワイン…

      3番目赤ワイン

外観は若々しく濃いルビーですが、グラスのフチは向こうが透けて見えるくらいのCSとPNの中間くらいの色素量。香りはダークチェリーやプラムのようなフレッシュな果実香が支配的。味わいもタンニン量は中庸で、とてもキメ細かくシルキーな印象。フランスの品種でいうとグルナッシュが一番近く、イタリアであればこの品種なのかなという印象だったので、

産地:アブルッツオ州、DOC:モンテプルチャーノ・ダブルッツオ 品種:モンタプルチャーノ 収穫年:2011年 と回答

正解は…

      3番目赤ワイン レフォスコ

産地:フリウリ・ヴェネツィア・ジューリア州× DOC:フリウリ・コッリ・オリエンターリ× 品種:レフォスコ× 収穫年:2011年○

なんと、さきほどと同じコッラビーニの赤ワインでした。

4番目の赤ワイン…

      4番目赤ワイン

外観の色合いは3番目と同じくらいの濃いルビー。香りは全く違い、土っぽい、田舎臭い香りがプンプン。どこかで試したことがあったような…と記憶の糸を辿っていきますが、なかなか思い出せません。散々迷った挙句に、その独特の個性的な香りと南の地方を思わせる陽性な感じから、

産地:カラブリア州 DOC:チロ 品種:ガリオッポ 収穫年:2010年 と回答。

正解は…

      4番目赤ワイン エトナ

「これは火山性土壌の特徴がよく出ているワインですよ」と延命師匠が持ってきたボトルは、コッタネーラ社のバルバラッツアーレ・ロッソでありました。
産地:シチリア州× DOC:エトナ× 品種:ネレッロ・マスカレーゼ主体× 収穫年:失念

5番目の赤ワイン…

      5番目赤ワイン

これは4番目の赤とは真逆な、とてもクリーンな洗練された造りの現代風な赤ワイン。タンニンはシルキーでボディは中庸。南よりは北部の冷涼産地を思わせる印象が強かったため、

産地:ピエモンテ州 DOCG:バルベーラ・ダスティ 品種:バルベーラ 収穫年:2011年 と回答

正解は…

      5番目赤ワイン ヴァルポリチェッラ

産地:ヴェネト州× DOC:ヴァルポリチェッラ× 品種:コルビーナ・ベロネーゼ主体× 収穫年:2009年×

「鉄分の香りがしませんか?」と延命師匠。「はっきりとした鉄分の香りがヴァルポリチェッラの特徴になります」。
ヴァルポリチェッラといえば、キアンティ同様“玉石混交”のイメージが強いのですが、これはもちろん“玉”のワイン。このあたりの品質の見極めが出来るか否かが、プロのテイスターとしての力量になるのでしょう。

6番目の赤ワイン…

      6番目赤ワイン

これは手に一杯の花束の香りを嗅いだようなとてもフローラルな赤ワイン。香りも味わいも複雑性と上質感があるため、ぶどう品種も高貴品種かなと考え、
産地:ロンバルディア州 DOCG:ヴァルテッリーナ・スペリオーレ 品種:キアヴェンナスカ(ネッビオーロ) 収穫年:2010年 と回答

正解は…

      6番目赤ワイン ネロ・ダーヴォラ

産地:シチリア州× 品種:ネロ・ダーヴォラ× 収穫年:2007年×

北の産地の高貴品種かと思いましたが、一番南の産地と大はずれ
これをズバリと当てた和田さんはさすがの一言です。
結局一つも品種を当てることが出来ない大惨敗だったのですが、なすべき課題はまだまだあると前向きに捉えたいと思います


さて、“千本ノック”の後は分析的なワインの試飲から180度頭を切り替え、純粋にワインを楽しむIさんのお祝いワイン会であります。

先ずはお約束どおりシャンパーニュで乾杯

      マリー・クルタン1

      マリー・クルタン2

MARIE-COURTIN Efflorescence Extra Brut マリー・クルタン エフロールサンス エクストラ・ブリュット

ピノノワール100%のBlanc de Noirs。畑はポリゾ村。平均樹齢45年のVV。100%をブルゴーニュ樽で発酵・熟成。エクストラ・ブリュット表記ですが、ドザージュ・ゼロのノンドゼ。キュヴェ名の「エフロールサンス」は、「開花(花が開くように美しく熟成してゆく)」という意味だそうです。
醸造者のドミニク・モローさんは「DRC」、「ルフレーヴ」、「コント・ラフォン」、「ディディエ・モンショヴェ」らにビオディナミを教えた巨匠ピエール・マッソンに直接師事され、このシャンパーニュも当然ビオ。
エクストラ・ブリュットというと、酸味が強すぎて飲みづらいものが多いのですが、それを感じさせない柔らかな味わい。樽発酵に由来するバニラやブリオッシュのほのかな香りがとても心地よく、合格のお祝いの乾杯にふさわしいシャンパーニュでした。

そしていよいよ本日メインのブルゴーニュワイン

      アンヌ・グロ シャンボール・ミュズニィ1

      アンヌ・グロ シャンボール・ミュズニィ2

DOMAINE ANNE GROS CHAMBOLLE-MUSIGNY LA COMBE D'ORVEAU 2007 ドメーヌ アンヌ・グロ シャンボール・ミュジニー ラ・コンブ・ドルヴォー

いわずと知れたアンヌ・グロであります。村名ながらも、あの特級ミュジニーの斜面からほど近い傾斜の高い渓谷の区画から生産されている、人気・品質が全て備わった素晴らしいワイン。
いや~、これはアンヌ・グロのワインの中でも最も繊細といわれるだけあって、とてもエレガントな、ほんとに美味しいワインでありました。
「『昆布泥棒』と覚えるとすぐ覚えられますよ」と和田さん。なるほど…。

1本だけでは物足りないので、続いて私のオーダーでIさんと和田さんにブラインドで試していただきました。
「これはアペラシオンまで当ててください」と、ちょっと意地悪な引っ掛けのワナを張ったせいもあり、お2人ともブルゴーニュの村名クラスと間違えたのがこのワイン…

      シャトー・メルシャン 山梨ベーリーA 2006

シャトー・メルシャン 山梨ベーリーA 2006

以前、椨さん主催のテイスティング勉強会で、ほぼ全員がブルゴーニュのピノと間違えた日本のマスカット・ベーリーAであります。
アンヌ・グロの後にマスカット・ベーリーAとは非常にリスキーな選択だったのですが、どうしてどうして、高名な生産者のピノ・ノワールとタメを張れる、やはり素晴らしいワインでありました。
これブラインドで出されて、素直にベーリーAと答えられる人が果たしているのでしょうか

この後は、お祝いのケーキとともにデザートワインで〆となりました。

      デザートワイン1

      デザートワイン2

Château Dauphiné-Rondillon シャトー・ドーフィーヌ・ロンディヨン

ボルドー、ルピアック地区の貴腐ワイン。AOCはマイナーではありますが、オランダ、ジュリアナ王女の昼食会で、あのディケムと一緒に供されたこともある由緒あるデザートワイン。
お酒を真剣に飲むようになって以来、甘いものはほとんど食べなくなったのですが、最後にとても幸せな気分になることができましたO(≧▽≦)O


最後になりますが、Iさんほんとうにおめでとうございました。
昨年からずっと分析的な飲み方を強いられたわけですが、しばらくは勉強のことは忘れ、これからはゆっくりじっくりとワインをお楽しみください。
そして、ワインエキスパートとして、周りの方々にワインの美味しさと楽しさを伝えてあげていっていただきたいと思います(*^o^*)オ (*^。^*)メ (*^-^*)デ (*^o^*)トー
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