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「オペレーション・サジタリウス“シニアエキスパート呼称資格試験受験”」(その2)
2013-04-17 Wed 01:14
「私の肉体は、戦闘を理解していなかった…」(アニメ『ジパング』第21話より)

「私の肉体は、テイスティングを理解していなかった…」(ロベール:談)


20分の休憩の後、いよいよ12時50分から後半戦のテイスティング試験開始

配られたワインは白が2つに、赤が2つ、酒精強化ワイン1つの計5種類。

1番目の白は無色に近いプラチナのような金属質の淡い外観。それと対称的に2番目の白は熟成感を感じさせる黄金色に近い外観。
3番目の赤は鮮やかなルビーで、カベルネ・ソーヴィニヨンやシラーのようなパワフル系品種とは明らかに違う外観。4番目の赤は、さらにそれよりも淡く、グラスのフチがオレンジ色を帯び、明らかに熟成を感じさせる外観。
5番目も鮮やかなルビーであったため、てっきり赤ワインかと思ったら、銘柄のみを答える酒精強化ワインでした。

一般呼称資格試験と違い、シニアは“品種”“生産国”“生産地方”“アペラシオン”の選択肢はないため、受験者全員にワインが配られる間、その外観からある程度の品種の絞込みを図っていきます。

1番目の白は、その無色に近い色調から、いよいよこれを出してきたかの甲州?それともミュスカデ?大穴でソアヴェか?
2番目の白は、直球ど真ん中で熟成タイプのシャルドネ?これまでなぜか呼称試験には出なかったシュナンブラン?
3番目の赤は、明るいルビー色からすればど真ん中でピノ・ノワールか?それともこのところ出現頻度が上がりはじめたマスカット・ベーリーA?この色だったら、キアンティやバルベーラ、カベルネ・フランもありうるか?
4番目の熟成感のあるルビー系の赤といえば、これまたピノか?対抗馬でバローロやリオハのレセルバ?はたまたキアンティの熟成タイプ?

試験開始の合図で1番目の白から取りかかります。
先ずは【外観】から“澄んだ”、“クリスタルのような”といった、お約束のコメントに次々とマークしていきます。
香りはレモンやグレープフルーツのような柑橘系が主体。複雑性は感じられず、爽やかな酸味のクリーンでシンプルな味わいの、お寿司などの和食に合いそうな白ワイン。「う~ん、やっぱり甲州かな?でもミュスカデも捨てがたいし…」と少し迷った後で、今のソムリエ協会の日本ワイン重視の傾向も考え、これまで出る出ると云われながら出されなかった“甲州”に決定。生産国・地方は当然のごとく“日本”“山梨県”、アペラシオンは“勝沼”と記入。

2番目の白ワイン…
外観は白としてはかなり濃いめの黄金色に近いイエロー。はたしてこれは品種特性からくるものなのか?温暖な産地のものか?樽を効かせた熟成タイプなのか?
香りは外観のごとく黄色い果実や黄色い花の香りが主体。若干の酸化熟成のニュアンスも感じられますが、ブルゴーニュの熟成したシャルドネに感じられるナッツのような樽熟成のニュアンスがほとんど感じられません。かといって、果実味が前面に出たヴォリューム感のある新世界のものでもありません。樽のニュアンスがほとんどなく、「黄色い果実と黄色い花が主体といえば、これも今まで出題されたことのないあの品種か…」と、品種“シュナンブラン”、生産国“フランス”、地方“ロワール”、アペラシオン“ヴーヴレイ”と記入。

3番目の赤ワイン…
外観は紫色を帯びた明るいルビー。見た目からはピノ・ノワールが最有力候補ですが、香りを嗅いでみるとピノにしてはとても甘くチャーミングで、フォクシー・フレーヴァーのようなニュアンスも感じられます。
味わいもとてもジューシーで、香り同様に“甘さ”を感じます。
この時点で、私の脳ミソが「これだ!」と判断したのが“マスカット・ベーリーA”生産国や地方も1番目の白同様に“日本”、“山梨県”、“勝沼”と記入しますが、「いや、まてよ、いくらなんでも同じ山梨から2つも出されるか?」と疑念がよぎります。
何度か口に含んでみますが、最初の結論を覆すだけの材料が見当たりません…。「いままでだったら有り得ないけど、今年は大きく方針が変わる年だし、日本ワイン重視の今の協会だったらやりかねないよな~」とそのまま解答。

4番目の赤ワイン…
こ、これは困った…。香りが全く拾えない…。温度が低いからかなと、手のひらでグラスをしばらく包んで温度を上げてみますが、明確な香りが分かりません
口に含んでみても、これまた香り同様決め手となる要素がほとんど感じられません…。色調はバローロが一番近いと思われましたが、余韻に感じられる特有の苦味やタンニンの余韻がありません。
ここで試験監督官の「残りあと10分です」のコール。「ヤバス…、もう時間もないし…」あれこれ迷った挙句、安全策をとってブルゴーニュのピノ・ノワールと記入。

5番目の酒精強化ワイン…
実は朝、この試験に出掛ける前に、最終チェックでルビー・ポートとマデイラを試していたため、これがポートワインであることは分かりました。
しかし、解答の選択肢には“ルビー・ポート”がありません。
選択肢にあるのは、“トウニー・ポート”“マデイラ”“マルサラ”“レイトボトルド・ヴィンテージ・ポート”“ヴィンテージ・ポート”の5つ。
“マデイラ”と“マルサラ”を真っ先に消去。残り時間5分となってしまったので、もうすぐに決定するしかありません。「トウニー・ポートであれば、その名のとおり黄褐色がかってるはずだけどこれは違うし、ヴィンテージ・ポートなら濾過していないからもっと濁った感じがするよな~」と、最後に残った“レイトボトルド・ヴィンテージ・ポート”を選択。

その日の午後6時過ぎにHPで発表された正解は以下の通り。

テイスティング正解

ガガガ~ン!!!
なんと、正解しているのは最初の“甲州”だけでありました∑(゚□゚;)ガーン(。□。;)ガーン(;゚□゚)ガーン!!

蓋を開けてみれば、“シャルドネ”や“ピノ・ノワール”といった王道中の王道ばかりではありませんか!!

「この数ヶ月、あれだけの“千本ノック”を受けてきたのに、あれはいったいなんだったんだろう…」と後悔の念ばかりが頭をよぎります。
これではおそらく、筆記とテイスティングの合計で判定されない限り、合格は極めて難しいでしょう…。

E師匠、そして応援のメッセージをいただいた多くの友人の方々、ごめんなさいm(*T▽T*)m

しかしまあ、ここまできたらあと一ヶ月、開き直って死に物狂いでやるしかありませんね。
ここは、為すべき課題が沢山みつかっただけでも大きな収穫だと前向きに捉えようと思います。

全日本選手権大会予選まであと27日
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この記事のコメント
no.239:お疲れ様でした。
はじめてコメントいたします。
今回はじめて、札幌でシニアソムリエ試験を受けました。
いざ、テイスティングしてみると、若干のニュアンスに一喜一憂してしまい、シャルドネの以外は正解の品種は導き出せませんでした。
もうすぐ大会ですね、頑張って下さい。
2013-04-17 Wed 08:53 | URL | えいえいおう #WFAr35RE[ 内容変更]
no.240:はじめまして
シニア試験、お疲れ様でした。私の場合、昨年WEに合格したのでシニアは受けるにしても遥か彼方(2018年)ですが、ロベール様のテイスティングの雰囲気があまりにも私が最近受けたチュートリアルと似ていたのに共感して、コメント投稿させて頂きました。
今後ともよろしくお願い致します。もしWSETにご興味があれば、お答えできることはいくらかあると思います。
2013-04-17 Wed 14:54 | URL | travelerno1 #-[ 内容変更]
no.241:お疲れ様でした。
ロベール様

お疲れ様でした。発表されたテイスティングアイテムを
見た時にはシニア試験にしては素直な出題かなと思い
ました。
とはいえ、後から振り返るのと同じで、解答を見てから
ではなんとでも解釈できるものですよね。

ただ、上記を読む限りちょっと深読みしすぎてしまった
ようにも感じます。気持ちはよくわかりますが。
私も試験であることを必要以上に意識してしまい、目の
前にあるワインに素直に向き合えなかった経験があります。

ロベールさんの経験を参考にさせていただきたいので、
私のブログで紹介させていただきます。

次は全日本選手権ですね。期待しています。
2013-04-17 Wed 17:43 | URL | 松岡 正浩 #-[ 内容変更]
no.242:Re: お疲れ様でした。
松岡様

あたたかいお言葉、ありがとうございます。
発表された直後は、かなりショックが大きかったのですが、
負け惜しみではなく、これはこれでよかったのかなと思えて
きました。
もしこの反省がなく本番に突入した場合、そちらのショックの
方が大きかったと思いますので…。
この経験を反省材料として、あと一ヶ月悔いのないように
全力を尽くしていきたいと思います。

今後ともよろしくお願い致します。
2013-04-18 Thu 03:01 | URL | シャトー・ロベール #-[ 内容変更]
no.243:Re: はじめまして
travelerno1様

コメントありがとうございます。
ブログ拝見しましたが、お仕事でもワインでもたいへんな
キャリアを積まれていらっしゃるんですね。
私もまだまだ頑張らねばと、気を新たに致しました。
つたないブログではありますが、こちらこそ、今後とも
よろしくお願い致します。

ロベール
2013-04-18 Thu 03:11 | URL | シャトー・ロベール #-[ 内容変更]
no.244:Re: お疲れ様でした。
えいえいおう様

コメントありがとうございます。
また、応援いただきまして重ねて御礼申し上げます。
エキスパートのテイスティングアイテムは、呼称資格試験の
アイテムとしてはとても“まっとうな”ワインばかりで、なぜこれを
外してしまったのか、自ら呆れるのと恥ずかしい気持ちでいっぱいです。
でも、世界最優秀ソムリエコンクールであっても、ほとんど当てられない
わけで、くよくよせずまた前に進んでいきたいと思います。
つたないブログではありますが、今後ともよろしくお願い致します。

ロベール
2013-04-18 Thu 03:27 | URL | シャトー・ロベール #-[ 内容変更]
no.245:管理人のみ閲覧できます
このコメントは管理人のみ閲覧できます
2013-04-19 Fri 23:40 | | #[ 内容変更]
no.246:管理人のみ閲覧できます
このコメントは管理人のみ閲覧できます
2013-04-21 Sun 23:08 | | #[ 内容変更]
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