「虎の穴」へようこそ!全国大会決勝出場を目標に、日々修行中のワインアドバイザーの日記です。
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千本ノック2発目(その2)
2013-01-26 Sat 00:41
合同テイスティング勉強会の後半戦は、赤5種類に白甘1種類の計6種類のテイスティング。

6番目の赤ワイン…

      赤1

外観は落ち着いた感じの濃いルビー。フチは赤味を帯、やや熟成した印象。香りは、赤系、黒系果実両方の果実香に、とてもスパイシーな印象。
味わいはタンニン、酸味ともにバランス良く、各要素がまとまっており、上品さを感じます。
これは参加された皆さんの意見がかなり分かれておりましたが、私と同じ会社から参加し、過去ソムリエコンクールへの出場経験もある路面専門店のH店長は、「キアンティ」と回答されておりました。
私自身は、産地:フランス、ローヌ、 品種:シラー、 収穫年:2006年 と回答。

正解は、
      キアンティ・リゼルバ

⑥産地:イタリア、トスカーナ州、DOCGキアンティ× 品種:サンジョヴェーゼ× 収穫年:2007年×

「お~、すごい!」というどよめきが起こります。
キアンティも赤ワインの中では比較的自信のあるワインですが、これはその特徴を捉えられず、正直選択肢の中には浮かんできませんでした。
それは他の大多数の方々も同じようでありましたが、その中でズバリ一人だけ当てたH店長はさすがと言わざるをえません

7番目の赤ワイン…

      赤2

外観は紫がかった濃いルビー。香りはブルーベリーやプラムといった果実香に、甘草などオリエンタルスパイスのニュアンスがあり、とにかく甘いフレーヴァーが際立ちます。
味わいはドライで意外と酸をしっかりと感じます。
「これだけ甘いフレーヴァーの品種といえば、グルナッシュ?ジンファンデル?」、「ジンファンデルはもっと赤味が強いような…、グルナッシュならば、色の濃さからローヌよりはスペインあたりか…」ということで、
産地:スペイン、カタルーニャ、 品種:ガルナッチャ、 収穫年:2010年 と回答

正解は、
⑦産地:スイス× 品種:ガメイ× 収穫年:2010年○

正解を聞いて、再び香りを嗅いでみると、たしかにガメイの香りがするから不思議であります。
「うん、たしかにこれはガメイだよね…」
さすがにここまで外し続けると、心が折れそうになってきます。いかに産地がスイスで馴染みのない産地とはいえ、ガメイは昨年のノーマル呼称にも出題されており、外してはいけない品種であります

気を取り直して、8番目の赤ワイン…

      赤8

写真でも分かるように、フチまでびっしりと色素が詰まった非常に濃い濃淡の赤ワイン。これまでは上から覗くとグラスの底が見えるものが多かったのですが、これは黒味さえおび、全く分かりません。
外観からは明らかに新世界、温暖地域のタンニンが強い黒品種(といって、前回外してますが)。ブルーベリーやブラックベリーなどの黒い果実の香りに、アメリカンオーク由来と思われる、わりあいはっきりとしたヴァニラ香があり、やはり新世界ワインという確信が強まります。
第一印象で頭に浮かんだのは、バロッサのシラーズ。だが、タンニンは色素量ほど強くなく、酸味も穏やかで、見た目ほど強い品種ではない印象。とすれば、これは先週試してシラーズと間違ったあの品種…。
産地:アルゼンチン、メンドーサ州、 品種:マルベック、 収穫年:2011年 と回答

      アルゼンチン、マルベック

正解は、
⑧産地:アルゼンチン、メンドーサ州○ 品種:マルベック○ 収穫年:2010年×

きたこれヽ(^◇^*)/
ほとんどの方は外したらしく、大恥さらしたロゼワインのマイナス分を、ようやく取り戻した感じでホッと一息(;^ω^A

9番目の赤ワイン…

      赤9

8番目とうってかわって、エッジがやや赤味がかった落ち着いたルビーの外観。ラズベリーなどの赤い果実に、なめし皮や紅茶のような熟成からくるブーケを感じ、味わいはしっかりとした酸味が全体を支え、上質感のあるとてもエレガントな味わい。
「これけっこうブルゴーニュの名のある、しかもいいヴィンテージのワインでは…」と考え、
産地:フランス、ブルゴーニュ地方、ACジュヴレ・シャンベルタン、 品種:ピノ・ノワール、 収穫年:2005年 と回答。

正解は、
産地:日本、山梨× 品種:マスカット・ベーリーA× 収穫年:2006年×

なな、なんと!ベーリーAでこんな上質感のあるエレガントなワインができるとは…
ベーリーAはエレガントというよりはチャーミングで、もっとフレッシュ&フルーティーな印象があったのですが、熟成もできる品種なんだと再認識。この点、教本の記述は間違っていませんでした。
しかも造り手は、大手のメルシャンだし…(メルシャンさん失礼m(_ _)m)。
自分一人が間違っていたんなら、また随分恥ずかしい思いをしたのでしょうが、椨さんも同じようにブルゴーニュと仰られていたので、逆にちと安心。

10番目の赤ワイン…

      赤10

最後の赤は、前回の赤とはまた逆の濃い目のガーネットが基調。
フレッシュな赤系、黒系果実の香りが主体で、タンニン・酸味ともにキレイで丸くエレガントにまとまっている印象。突出したところがなく、バランスよくエレガントにまとまっているところから、
産地:フランス、ボルドー地方、サンテミリオン地区、 品種:メルロー、 収穫年:2010年 と回答

正解は、
      シラー

⑩産地:フランス、ヴァン・ド・ペイ× 品種:シラー× 収穫年:2009年×

シラーというと、やはりスパイシーで上品さよりは野性味を感じさせるのが持ち味だと思うのですが、これはとても現代風で果実味重視のクリーンな造りの印象。
南フランスだとどうしてもアルコール度数の高い、パンチの効いた造りの赤が多いのですが、これはとてもバランス良く、飲み飽きしないタイプの赤であります。

そして、最後の甘口白ワイン…

      甘口白

外観は普通の白ワインに比べれば、イエローの色調が濃いわけですが、貴腐ワインが熟成したときの黄金色までの濃さはなく、まだ若い印象。
香りは、黄色い果実や黄色い花などフレッシュなアロマが主体で、蜂蜜やゴムのような貴腐のニュアンスは感じられません。
味わいにもやはり熟成感はなく、残糖分もあまり多くなく、生き生きとした酸味がしっかりと感じられます。
貴腐のニュアンスが感じられず、若々しい印象から、
産地:カナダ、オンタリオ州、 品種:ヴィダル、 収穫年:2010年 と、アイスワインを選択。

正解は、
      コトー・デュ・レイヨン

⑪産地:フランス、ロワール地方、ACコトー・デュ・レイヨン× 品種:シュナン・ブラン× 収穫年:2009年

黄色い果実や花のアロマ、しっかりとした酸味は、シュナン・ブラン由来でした。ロワールの甘口は貴腐のイメージがあったのですが、このAOCクラスでは樹上乾燥の過熟ぶどうが使われているようです。

ブラインドが終わった後には、料理をつまみながらしばしの懇親会

      サラダカルパッチョ
      ピザチキン&ポテト

本日出題された、後半戦の赤5種類、白甘1種類のワインたち

      後半戦のワイン

大勢の見知らぬ人の前でテイスティングコメントを述べるというのは初めての体験だったのですが、いろんな意味でとても勉強になった一日でありました。
コンクールに挑戦すると公言するなど、10万光年早いわ!と、己の身のほどを思い知らされたのですが、逆に言えば椨ソムリエやH店長の域に達するまで、延びシロはまだまだあるわけで、それはやはり今後の勉強いかんなのでしょう。
今から5年前の今頃、ワインなんて何も知らなかったんだからさ…。
この世界に入って最も大きな自分自身の変化としては、ポジティブな思考で前に進めるようになったことでしょうか。

シニア呼称資格試験まであと80日、予選まであと106日、まだまだ千本ノックは続きます
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