「虎の穴」へようこそ!全国大会決勝出場を目標に、日々修行中のワインアドバイザーの日記です。
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千本ノック2発目(その1)
2013-01-25 Fri 00:40
前回“千本ノック”を受けてから、中3日の22日に、またまた「かがり火」で今年の“千本ノック2発目”を受けてきました

今回はソロではなく、『ミシュランガイド東京』で5年連続2ツ星を獲得している、かのフランス料理店「エメ・ヴィベール」の姉妹店「メゾン エメ・ヴィベール」のシェフソムリエである椨(たぶ)賢太郎さんが幹事をされるテイスティングの勉強会に参加させていただくことになりました

この日、集まったのは今年度初めて呼称資格試験を受験する方から、椨さんをはじめソムリエコンクールに何度も出場されている経験を持つ“猛者”数名を含む総勢16名。
白6種類、赤6種類、甘口白1種類の計11種類のワインをブラインドで試し、1種類のワインにつき2名づつ順番にコメント(もちろんフルコメント)を述べてゆき、最後にE師匠から正解の産地、品種、ヴィンテージが発表されるという形式です。

トップバッターは、しょっぱなから椨ソムリエからだったのですが、その分析レベルの高さの違いに、ただただ脱帽
外観、香り、味わいをただ表面的になぞるのではなく、それぞれ現われた要素からそのぶどうが育った気候・環境、その造り手が表現しようとしている意図にまで、瞬時に踏み込んで解析してゆき、結論を導いていく分析能力の高さは圧巻。
テイスティングのコメントとは、詩的な表現を競うものではなく、そのワインの本質を見極めるために、的確に分析するために行うものだということを、田崎真也さんの本で読んだことがありますが、まさにそのお手本のようなテイティングコメントでありました。

椨さんの他にもコンクール出場レベルの方々のコメントは、同様に立体的で奥行きと深さがあり、なるほどそういう捉え方もあるのか、とまさに目からウロコが落ちる思いで聴いておりました

出来ればその方々のコメントをビデオに撮り、You Tube でアップしたいくらいなのですが、他にブログネタもあり、時間もないので割愛させていただき、ダイジェストで以下に私個人の簡単なコメントと結果だけを掲載します。

最初の白ワイン…

      白1

写真でも分かるように、外観は濃いめのイエロー。粘性もやや強めで、香りも黄桃や花梨など黄色い果実や黄色い花のようにたいへんアロマティック。やや隠れていたペトロール香も感じられてきたため、温暖産地のリースリングと判断。
産地:オーストラリア、クレア・ヴァレー 品種:リースリング  収穫年:2011年 と回答

正解は、
①産地:ドイツ、ラインヘッセン地方× 品種:リースリング○  収穫年:2007年×

温暖産地だとばかり思っていた黄色い果実や花の特徴は、実は熟成由来のフレーヴァーでありました。ネタばれしてみると、確かに熟成からくる蜂蜜のようなニュアンスが感じられ、“熟成”というキーワードから産地とヴィンテージを考える必要がありました。
色調にグリーンのトーンが感じられたことと、初っ端にまさか熟成したワインは出されまいという思い込みが、その要素を最初から排除して考えてしまったわけですが、やはり純粋にワインと向き合う必要があると反省

2番目の白ワイン…

      白2

最初の白よりは色調はやや淡いながらも、白としてはやや濃い目のイエロー。香りは樽由来のロースト香、ナッツのような香ばしさがトップノーズに感じられ、先ずは新世界のシャルドネが候補に浮かびました。しかし、注意深く香りを拾っていき、味わいの要素を確認していくと、酸味もクリスピーな印象で、どうもシャルドネとは違う感じが…。他に樽で熟成できる品種といえば、S・B、ベルディッキオ、ベルデホ…等々が頭に浮かびますが、決定打がありません。
最初に運ばれてきたときに、グラスの底に気泡がみえたのと、白にしてはスパイシー感が強かったので、オーストリアのグリューナー・ヴェルトリーナーという選択肢も頭を一瞬よぎりましたが、グリューナーってこんなに樽香強かったっけ?と思い直し、結局最初に戻り
産地:アメリカ、カリフォルニア、 品種:シャルドネ、 収穫年:2010年 と回答

      グリューナー・ヴェルトリーナー

正解は、
②産地:オーストリア× 品種:グリューナー・ヴェルトリーナー× 収穫年:2010年○

むむむ、やっぱりね~、気泡があるシャルドネなんてみたことないし…
ちなみに、E師匠曰く、グリューナー一般に特有と思われているクリスピーな酸味は、実は品種由来ではなく醸造のスタイルによるものとのことであります。

3番目の白ワイン…

      白3

清澄度がやや低く、少し濁ったような外観。色調はグリーンがかった淡いイエロー。香りは柑橘系果実やら青リンゴといった冷涼産地の印象。フィルターをかけていない自然派の造りか?
SBのようなハーブっぽいニュアンスも徐々に強まってきましたが、口に含むと酸がとてもシャープで鋭角的な印象。SBってこんなに酸が強かったっけ?と疑念が頭をもたげ、
産地:ブルゴーニュ、 品種:アリゴテ、 収穫年:2009年 と回答

正解は、
③産地:日本、長野× 品種:ソーヴィニヨン・ブラン× 収穫年:2011年×

ネタばれしてしまえば、このハーブ香は確かにソーヴィニヨン・ブラン。
周りの反応は当たった人が多いようで、内心がっくり

4番目の白ワイン…

      白4

これも外観はグリーンのトーンを基調とした淡い色調で、冷涼産地の予測。香りは洋梨やジャスミンのような白い花の甘い香りで、マスカットっぽい印象。酸味はエレガントでしっかりと感じられます。
イタリアのモスカートが頭に浮かぶが、先週ブラインドで出されたアルザスのペトロール香のないリースリングにとても似た感じなので、
産地:フランス、アルザス、 品種:リースリング、 収穫年:2011年 と回答。

正解は、
④産地:ハンガリー× 品種:フルミント× 収穫年:2011年○

フルミントといえば、世界3大貴腐ワインの一つトカイ・アスー・エッセンシアの原料ぶどうとして、あまりにも名高いですが、貴腐ではないタイプはこれが初体験であります。
なかなかアロマティックかつエレガントで、女性受けしそうな白でありました。

5番目の発泡ロゼワイン…えっ

      ロゼ5

ちょうどコメントを発表する順番が回ってきたときに出されたのがこのロゼ、しかも発泡してるし…
ロゼワインとスパークリングワインは、フルコメントを述べるブラインドでは絶対に出ないと決めつけており、そんな練習もしたことがなかったので、それが両方合わさったこのワインが出されたときには、軽いパニック状態に陥りました

顔から火が出る思いで、すぐに席を立って店の外に逃げ出したい衝動に駆られますが、「もちつけ、もちつけ」と自分に言い聴かせ、平静を装い、定石通り外観から香り、味わいと、コメントにならないコメントを続けていきます。
「ディスクも薄く、粘性も弱く、口に含むとアタックも弱くアルコールのヴォリューム感もない弱発泡甘口ロゼとなると、やはりイタリアか…」
味わい的にはアスティ・スプマンテに最も近い印象なのですが、
「アスティはモスカートで白だし…、無難にいけば、ここはランブルスコか…」、
「いやまて、この勉強会の席で、そんな安っぽい甘口ワインは出題しないだろう…」、
「となると、DOCGクラスの発泡ロゼワインか…、とすると、ピエモンテ州の“ブラケット・ダックイ”か、マルケ州の“ベルナッチャ・ディ・セッラペトローナ”しかないか…(よく考えれば、それらは甘口であるものの、タイプは赤でロゼではないし…)」

てことで苦し紛れに、
産地:イタリア、マルケ州、DOCGベルナッチャ・ディ・セッラペトローナ(品種:ベルナッチャ・ネーラ) と回答

正解は、
      マスカット・ロサート

イタリアはイタリアでしたが、モスカート・ロザートという聞いたこともないブドウでした( ̄Д ̄;)
ううう、コメントはしどろもどろで、品種もタイプも全然違うし…はずかちー

前半戦のワインたち
      前半5種類

前半戦の5種の白・ロゼが終わった時点で、品種を当てたのは1つのみ…。
フルミントなどはともかく、SBは当てないとな~。

先週のリベンジに来たつもりが、前半戦ではや返り討ちに…┌|゚□゚;|┐

次回、後半戦に続きます。
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