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日本国内における“国産”ワイン生産量ランキング
2012-12-03 Mon 19:36
前回掲載しました、全日本ワインエキスパートコンクール決勝戦の口頭試問、第1問目における正解につきまして、これまで呼称資格試験を受験された方のほとんどが、「えっ、なんで国産ワイン生産量の第2位が神奈川県なの?」と疑問に思われたことと思います。

今年度の『日本ソムリエ協会教本』には、ぶどう生産量については、「県別にみると山梨県の生産量は最も多く、全体の約24.4%を占めている。ついで長野県(約12.9%)、山形県(約10.7%)がこれに続く」とあり、ワイン生産量についても、「山梨県・・・ワイン生産量は239,790hl程度で全国の33.4%を占める。」以下、ワイン生産量で見た場合、「長野県:34,430hl程度」、「北海道:23,560hl程度」、「山形県:10,620hl程度」がベスト4を占めております。
また、県別に主要なワイナリー名とその所在する県名が書かれておりますが、「神奈川県」という県名は一言も出てきておりません。

問題をよくみると、単なる「ワイン生産量」ではなく、「国産ワイン生産量」となっており、どうやら“国産”の文字に問題を解く鍵がありそうです。
そこで国税庁のホームページで、酒税関係の統計資料を調べてみたところ、「酒税関係統括表」なるものがPDFファイルでアップされており、そこに都道府県別の“課税数量”を一覧表で閲覧することができました。

酒税関係統括表(平成22年度)

この一覧表の『果実酒』の欄がほとんどワインになると思われますが、なるほどこれでみると神奈川県の課税数量が34,676klとダントツの第1位となっており、山梨県は21,029klと第2位、以下第3位が岡山県8,224kl、第4位が栃木県6,849klと続き、『教本』の記述とは全く別の、この国のワイン生産の実態がみえてきます。

醸造用ぶどうをほとんど作っていない神奈川県が第1位となるということは、輸入濃縮果汁から造られる“国産”ワインが“純国産”ぶどうから造られるワインの量を遥かに上回る量“国産”ワインとして流通してしまっているということなのでしょう。たしか神奈川県には、大手M社のワイン工場がありますから・・・。

まあ、この辺は直接小売に関わる身としては、少なからず分かっていたことではあるんですが、改めて数字としてみると、驚くものがありますね。
輸入果汁から造られるワインが“国産”ワインとして罷り通る非常識な国は世界中で日本だけだとはよく言われることでありますが、もういいかげんやめませんか?こんな世界に笑われるだけのインチキ表示は。

それにしても国税庁にアップされている統計資料の最新資料(平成22年度版)では、神奈川県が第1位であり、エキスパートコンクールの正解である第2位という順位はどのような統計資料を根拠にしてのものなのでしょうか?
たしかに平成20年度までは山梨県が第1位で、神奈川県は第2位が続いていたのですが、何か別の統計数値を基にしての順位なのかもしれません。
これについては、後日、日本ソムリエ協会に質問してみたいと思います。
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