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二次試験テイスティング対策について①(品種の選び方)
2012-09-02 Sun 04:30
一次試験を見事突破された受験者の皆様、たいへんおめでとうございます

私の知り合いからも直接何本かの電話をいただき、このブログでも何件かコメントをいただいておりますが、我がことのように、とても嬉しく思います

さて、8月16日の記事で、二次試験テイスティングコメントの正解一覧をアップしておりますが、読者の方からのご質問もありましたので、ここでテイスティングの勉強方法についてもう少し、詳細に述べてみたいと思います。

まだワインを飲み始めて日の浅い方のために、先ずは品種・おすすめの産地について試すべき重要度・優先度合いでクラス分けしてみました。
ここから二次試験までは3週間ほどしかありませんので、Sクラスだけでも集中的に試してみてください。
これまである程度、日頃からワインに親しんでいる方であれば、Aクラス以下も押さえてみればいいと思います。

《白ぶどう》
☆☆☆Sクラス<必須・最重要>
○シャルドネ (産地):シャブリ、ACブルゴーニュ、マコンヴィラージュクラス(何れもルイ・ジャド、ルイ・ラトゥール、ジョセフ・ドルーアン等著名ネゴシアン物)、カリフォルニア、オーストラリア
○リースリング (産地):ドイツ(モーゼル、ラインガウ)、フランス(アルザス)
○ソーヴィニヨン・ブラン (産地):フランス(ロワール・サンセール)、ニュージーランド(マールボロ)

このうち、特にシャルドネ、リースリングは毎年どれかの呼称で必ず出題されていますので、最優先の品種となります。
・極めてザックリと、やや乱暴に言ってしまえば、ヴァニラのような樽香があれば“シャルドネ”と決めつけてまず問題ないでしょう。
なぜなら、呼称資格試験で出題されるような白品種で、一般的に樽熟成される品種はシャルドネしかないからです。(ボルドーのソーヴィニヨン・ブランも樽熟成されたものが多いですが、セミヨンとのブレンドが多いためか、過去10年くらいで出題された記憶はありません)
そして、黄色味がやや強く、パイナップルやマンゴーのようなトロピカルフルーツのような果実味が前面に出ていれば、カリフォルニアかオーストラリアとなり、逆に色が薄く、(樽香以外の要素で)香り立ちがあまりせず酸がしっかりしていればフランスの可能性が高くなります。
・これまた大雑把に言ってしまえば、やや甘口のあまりボリューム感の無い白であれば、ほぼドイツのリースリングと思っていいでしょう。
辛口であればフランス、アルザスの可能性が高くなり、両者ともにリースリング独特の機械油のような“ペトロール香(石油香)”が見つかれば、ほぼリースリングと判断できます。
・ソーヴィニヨン・ブランといえば、ニュージーランド、マールボロがなんといっても有名ですが、なぜか呼称資格試験には未だに出題されたことがありません。しかし、真っ先に試すべきはやはり品種特性の国際基準といわれるマールボロが一番にくるでしょう。そして、マールボロよりも“火打石”のようなミネラル感が強く感じられれば、フランス、ロワール(サンセール)ではないかと判断ができます。これは実際購入するなり、試飲会等の機会があれば比較してみてください。

☆☆Aクラス
○ミュスカデ (産地):フランス(ロワール)
○ゲヴュルツ・トラミネール (産地):フランス(アルザス)

時々、思い出したように出題されるので、一応押さえておいたほうがいいのがこのクラス。
・“ミュスカデ”はとにかく没個性。色も薄いし、華やかな香り立ちもないし、シャルドネのようなボディの膨らみもないけど、酸がしっかり感じられたらこれを疑いましょう。回答の選択肢には、“ムロン・ド・ブルゴーニュ”と書かれていることが多いです。
・“ゲヴュルツ”は反対に、一度その香りを嗅いだら、忘れられないほど強烈な個性。とにかくバラやライチの香りがとても華やかで印象的。アルザスのヒューゲルあたりがポピュラーですが、なければチリのコノスルのものが比較的入手しやすく、価格の割りにレベルが高いと思います。

《黒ぶどう》
☆☆☆Sクラス<必須・最重要>
○カベルネ・ソーヴィニヨン (産地):カリフォルニア(ナパ)、オーストラリア
○シラー(ズ) (産地):オーストラリア(バロッサ・ヴァレー)、フランス(ローヌ、クローズ・エルミタージュあたりが手頃な価格)
○メルロー (産地):フランス(ボルドー、サンテミリオン)、カリフォルニア、オーストラリア、チリなど
黒ぶどうの場合は、色がとても濃くて、香り・味わいともに果実味がどかんと前面に出ていれば、カリフォルニアやオーストラリアなど新世界と思っていいでしょう。逆に酸がしっかりとあり、繊細でエレガントさが感じられればフランスの可能性が大と言えます。
・カベルネ・ソーヴィニヨンは、ボルドーはほとんど出題されていなく(S・B同様、ブレンドが多いためかと思われます)、ほぼカリフォルニアかオーストラリアからの出題となっています。他の品種と、色ではなかなか区別がつきづらいですが、タンニンの収斂性が一番強く、かつ“ミント”のような独特の清涼感がみつかったら、カベルネの可能性大といえます。
・シラー(ズ)はフランス(ローヌ)か、オーストラリアのどちらかになります。これも色がやたら濃く果実味前面であればオーストラリアの可能性大となります。カベルネとの相違点で、キーとなるのは、より黒胡椒のようなスパイシーさが感じられる点でしょうか。
・メルローは、他品種のような明確な個性がないところが特徴(?)といえるかもしれません。カベルネほどのタンニンの収斂性はないし、スパイシー感もシラー(ズ)ほどではありません。見た目の濃さよりもすべての要素において“まろやかさ”を感じるようであればこれを選べばよいでしょうか。これも果実味が前面に出ていれば新世界、まとまりのある品の良さがあればフランス(サンテミリオン)の可能性が考えられます。

☆☆Aクラス
○ピノ・ノワール (産地):フランス(ブルゴーニュ)
○サンジョヴェーゼ (産地):イタリア(トスカーナ、キアンティ)
○テンプラニーリョ (産地):スペイン(リオハ、レセルバタイプ)
・ピノ・ノワールは本来Sクラスの高貴王道品種ではありますが、その淡い色調から外観から比較的判別が容易なためか、出題頻度としては高くありません。カリフォルニアのピノになると、非常に濃い色調のものもありますが、そこまで追求していくとキリがなくなるので、これも著名ネゴシアンのACブルゴーニュクラスを押さえておけば、短い期間での試験対策としては十分だと思います。
・キアンティはどこでも入手可能ですが、試験対策としては千円前後の安いものよりは、2~3千円のしっかりとしたものを選らんだ方がよいと思います。色合いは(ピノを除き)他品種よりやや淡く、独特の“土っぽさ”があります。慣れてくると比較的香りでの判別が容易な品種だと思います。
・見るからに熟成感のあるタイプの赤が出題された場合に、真っ先に候補にあがるのが、リオハのテンプラニーリョ。現在はクラシックな造りからニューワールドチックなモダンな造りまで様々で、ブラインドでは本来とても難しい品種だと思いますが、呼称試験対策としてはやはり伝統的な造りのリオハを先ずは押さえるべきでしょう。マルケス・デ・リスカル社のレセルバタイプがスタンダードで入手し易いと思います。

☆Bクラス<余裕があれば>
○ネッビオーロ (産地):イタリア(ピエモンテ、バローロもしくはバルバレスコ)
○マスカット・ベーリーA (産地):日本(山梨、勝沼)
○ガメイ (産地):フランス(ボージョレ、ヴィラージュタイプ)
このクラスは、もちろん有資格者としては知っておくべき品種ではありますが、取りあえず試験対策的には最も後回し、もしくは無視で構わないと思います。今年から勉強を始められた方は、これらまで網羅することは時間的に無理なので、合格したら勉強していきましょう。

それから、ここから最も重要なのが、体調管理です。
私の知り合いで、昨年二次試験直前に風邪を引いてしまった方がいらっしゃいます。
当然、香りも味わいもほとんど分からなくなってしまいますので、これまでの努力が水泡に帰してしまうことになりかねません。

これからは日により、寒暖の差が激しくなってきますので、この点十分気をつけて頑張ってください。
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