「虎の穴」へようこそ!全国大会決勝出場を目標に、日々修行中のワインアドバイザーの日記です。
http://robert10.blog108.fc2.com/
Ch.COS D'ESTOURNEL 1983
2012-06-17 Sun 02:32
数年前に同じ店にいたことのある会社の同僚が、研修で上京したため、ワインの師匠であるEさんのお店、牛込柳町の「かがり火」にいってきました。

そこに持参したのがメドックの2級「COS D'ESTOURNEL 1983」

先月あるお店の閉店セールに立ち会った際に、セラーの中に最後まで残っていた1本だったのですが、なにか運命的な出会いを感じ、迷わず購入したものでした(衝動買いともいう)

     cos d'estournel 1983 1

     cos d'estournel 1983 2

なにしろ29年間、眠りについていたワインだったので、コンディションが心配だったのですが、平凡なヴィンテージとはいえ、さすがにメドック2級の筆頭クラスは底力が違います。

Eさんの華麗なデカンタージュによって、見事に熟成を遂げたそのワインは、29年の眠りからみるみるうちに目覚めていきました。
エッジはすでにオレンジ色を呈して熟成感が顕著ですが、深みのあるガーネットの中にいまだ輝きを湛え、まったくくたびれた様子はありません。
香りもカシスリキュールやドライフルーツ、オリエンタルスパイス、腐葉土、なめし皮などの熟成香が渾然一体となり、このうえもないハーモニーを奏でます
味わいも、すべての要素が完全な球体となりまとまっていました。タンニンはまさに“ビロード”のように溶け込み、カベルネ・ソーヴィニヨン特有のミントのような清涼感がエレガントな余韻となって、長く長くつづきます。

「ワインは何を飲むかではなく、誰と飲むかが一番大事」とはよく言われる言葉であります。

この日、一緒にこのワインを飲むことができた同僚の彼女も、新入社員として入社したときは“可愛い女の子”だったのが、いまや“綺麗な大人の女”へと眩しく成長を遂げていました。
「30年の長い時間を飲んでると思うと、日ごろの仕事の悩みなんて、ほんとにちっぽけなことに思えるよね~」と語り合いながらグラスを傾けたこのワインは、これまで飲んできた何千本のワインの中で最高の美味しさでした。

新幹線の改札まで見送っていった後の、帰りの電車に揺られながら、「がんばれよ~」というまだ若い彼女へのエールが、いつまでもいつまでも長い余韻となって続いておりました・・・。

スポンサーサイト
別窓 | フランスワイン | コメント:0 | トラックバック:0 
<<「オーストラリア」重要ポイント 《 Aランク 》 | ワインアドバイザー虎の穴 『Q』 | 「アメリカ」実戦問題&解答>>
この記事のコメント
コメントの投稿
 

管理者だけに閲覧
 

この記事のトラックバック
| ワインアドバイザー虎の穴 『Q』 |

アフェリエイト3