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Clos de Los Siete 2008 クロス・デ・ロス・シエテ
2012-02-04 Sat 21:55
もう一昨年になってしまいましたが、チリで行われた世界最優秀ソムリエコンクールの決勝ブラインドテイスティングで出題されたのがこのアルゼンチンワイン

今世界で最も人気のあるカリスマワインコンサルタント、ミッシェル・ロランが自ら畑を所有し醸造も行う、収量なんと20hl/haという驚くべき怪物ワインであります。

      クロス・デ・ロス・シエテ2008 01

      クロス・デ・ロス・シエテ2008 02

Clos de Los Siete 2008 クロス・デ・ロス・シエテ

【生産国・地域】:アルゼンチン、メンドーサ州
【生産者】:DOURTHE  【輸入者】:メルシャン(株)
【品種】:マルベック56%、メルロ21%、カベルネ・ソーヴィニヨン10%、シラー11%、プティ・ヴェルド2%   
【ヴィンテージ】:2008年  【アルコール度数】:14.5% 【タイプ】赤・フルボディ
【購入価格】:¥3,700

【外観】
〔清澄度〕澄んだ 〔輝き〕輝きのある 〔色調〕紫がかった、ガーネット 〔濃淡〕非常に濃い 〔ディスク〕厚い 〔粘性〕豊か、強い 〔泡立ち〕スティル 〔外観の印象〕濃厚な、よく熟した、成熟度が高い、濃縮感がある

【香り】
〔豊かさ〕しっかりと感じられる、力強い
〔特徴〕ブラックベリー、ブラックチェリー、カシス、牡丹、メントール、針葉樹、赤身肉、黒胡椒、シナモン、甘草、チョコレート
〔香りの印象〕開いている、第一アロマが強い、木樽からのニュアンス

【味わい】
〔アタック〕強い 〔甘み(アルコールのボリューム感も含む)〕豊かな 〔酸味〕滑らかな、円みのある 〔バランス〕豊満な、肉厚な、力強い、がっしりとした 〔タンニン分〕力強い、なめらかな、溶け込んだ 〔アルコール〕やや強め、熱さを感じる 〔余韻〕長い

【フレーヴァー】フルーティ(濃縮した)、スパイシー
【評価】成熟度が高く、豊か、濃縮し、力強い
【供出温度】15~18度
【グラス】大ぶり
【デカンタージュ】必要なし
【収穫年】2008年
【生産国、地域】アルゼンチン、メンドーサ州
【主なぶどう品種】マルベック、メルロー、シラー、カベルネ・ソーヴィニヨン

ソムリエコンクールに出されたのは2007年ヴィンテージでありましたが、五つのブドウ品種を使いフランスの最新技術で造られたこの超難問ワインを、フランスのダビット・ビロー選手が、セパージュの一部と生産国・地域、ヴィンテージをズバリ当てたのには度肝を抜かれる思いでありました。

アルゼンチンといえばマルベックが赤の代表品種なわけですが、これはそれにメルロのふくよかさ、カベルネのクールさと骨格、シラーのスパイシーさを兼ね備えた「いいとこ取り」のような複雑性があります。
ロバート・パーカー・Jrから常に高評価を受けるロランらしく、果実味たっぷりでパワフルかつヴォリューム感溢れる造りではあるのですが、タンニンは柔らかく溶け込んでおり、アルゼンチンワインに共通する標高の高さからくるしっかりとした酸味が全体を支えているため、むしろ飲みやすささえ感じてしまうところが流石の造り。
アルコール度数は14.5度とスティルワインの中では最も高い部類ですが、バランスが良いため飲み疲れしないで飲めてしまう怖いワイン。
また、時間をかけて空気に触れさせてみると、赤や黒の果実、牡丹やユリといった大ぶりの花の香り、黒胡椒やオリエンタルスパイス、エスプレッソコーヒーやビターチョコなど、実に様々な香りの表情が現れ、飽きることなく楽しめます。
時間の経過とともに香りや味わいの変化が楽しめるのも、千円前後のデイリーワインにはない奥の深さと言えるでしょう。

昨年参加したチリワインセミナーで講師の田辺由美先生が、「もう‘ニューワールド’という言葉は過去のもので、欧州の伝統生産国も新世界もいまや同じレベルに立っている」旨のお話をされていましたが、まさにそれが実感できるワインであります。

ミッシェル・ロランについては、その醸造テクニックが先行するあまり、世界中どこでも同じような味わいのワインになってしまっているという批判があり、個人的にも同感な部分も多いのですが、反面ボルドーのグランヴァンの半値~3分の1以下の価格で同等以上の味わいであれば、安ワイン者の私とすれば「それでもいいんでね?」と思ったりもします。

それはともかく、このワインをブラインドで当てたダビット・ビロー選手の域に達するには、あとどれだけのワインを飲めばいいの?と、遥か長い旅路に想いを馳せるロベールでありました(´△`)
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