「虎の穴」へようこそ!全国大会決勝出場を目標に、日々修行中のワインアドバイザーの日記です。
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呼称資格試験二次試験終了
2010-09-21 Tue 00:01
ワインアドバイザー・エキスパート受験者の皆さま、長期間の試験勉強、たいへんお疲れ様でした。

おそらく多くの受験者にとっては、この試験が今年最大のイベントであり、多くの方が大きな仕事を成し終えたという安堵と心地よい開放感に浸っているのではないかと思います。

私も帰ってから一風呂浴びて、パソコンの前に座り、今日の試験内容を反芻しているところであります。

以下、ドキュメンタリー風に、今日一日を振り返ってみたいとおもいます。


AM11:20~  約一ヶ月ぶりに、再びJR品川駅に降り立つ。前回と同じく、駅構内のスタバに陣取り、アイスコーヒーをちびちびやりながら重い教本をパラパラとめくる。
辺りを見回すと、前回は沢山いた受験者と思われる方も、一次で相当ふるい落とされたためか、今回は数人だけでありました。
二年前の当日は夜もなかなか眠れず、試験開始まで極度の緊張を強いられていたのがウソのように、今回は自分でも呆れるくらい緊張感がありません

PM12:30~  品川プリンス敷地内にあるイタリアンに場所を移し、ランチセットのパスタをオーダー。トマトソースのパスタを食べながら、自作のテイスティングコメント正解一覧を最後のチェック。

PM1:30~  開場の時間が過ぎたため、試験会場である「グランドプリンスホテル新高輪国際館パミール」に入場。試験開始の30分前であったが、すでに多くの受験者が着席し、会場内はこの試験独特の張り詰めた緊張感に包まれています。
そんな中でも平常心を保つことが出来たのは、この二年間、毎日のようにワインを飲み、試飲会やセミナーなどにも積極的に参加してきた“成果”なのでしょうか

PM1:50~  予定通り、試験のオリエンテーション開始。

PM2:00~  口頭試問開始。試験の形式はこれまでと同じく20分間で15問の出題。解答も四択で、問題・選択肢ともに2回づつ読み上げられるのも一緒であります。
第1問目の「酵母による醗酵のメカニズムを解明したのは誰か?」という問題は、なんと2年前のエキスパート受験の時の第2問目と全く一緒でありました。
以下、平易で基礎的な問題が10問目まで続き、「これなら口頭試問はパーフェクトか!?」と期待したら、11問目に難問が控えていました。
「オーストリアの限定的生産地域『ノイジードラーゼ』が属するのは何州か?」
何これ?この問題に即答出来る人は、おそらく一次試験においてもほぼ満点取れた人でしょう。頭にすぐ浮かんだのは一番有名な「ニーダーエスタライヒ州」であったので、それを選択。これは不正解で、あとで教本をみたら正解は「ブルゲンラント州」でありました
その後も「アルゼンチンのぶどう栽培地域は南緯何度~何度か?」という問題は、その選択肢が2度刻みといういやらしい問題でありましたが、「たしか末尾の数字は2だったよな」と「南緯22~42度」を選択し、これはなんとか正解できました
口頭試問は結局14問が正解と思われ、まずは順調な滑り出しであります
(※口頭試問の問題と正解は、リンクを張っている「アカデミー・デュ・ヴァン」のHPにもう公開されています。)

PM2:20~  いよいよこの二次試験のメインであるテイスティングアイテムが配られ始めました。
先ずはこれまたいつものように④番目のワイン以外のお酒から。配られたアイテムの色は“茶色”。「これはウイスキーか?ブランデーか?」と予想しますがそれにしては色がやや薄い感じがしました。いずれにせよ、これに手を付けるのは少なくとも終了10分前以降からだ・・・、と自分に言い聞かせます。
二番目に配られたのは、③の赤ワイン。色は濃いガーネットで、しかも見るからに紫の色調が強い。一目見た時点で「ピノ・ノワール」は選択肢から外れます。「この濃い紫はまさかアルゼンチンのマルベックか!?」と思いましたが、まだ香りを嗅ぐこともできないため、「紫色を帯びた」、「ガーネット色」などのコメントを先に頭の中で整理します。
そして、三番目と四番目に配られたのが、ともに色ではほとんど区別の付かない、緑色がかった淡い色調の白が二つでありました。
もちろんこの時点では、まだグラスに触ることもできないため、これもまた「緑色を帯びた」、「淡い黄色」などのコメントを頭の中で先に整理します。

PM2:40~  約20分でアイテムが全員に行き渡り、試験開始の合図。
先ず④の解答の選択肢に目を通すと、“ドランブイ”、“ダーク・ラム”、“サザン・カンフォート”、“アマレット”、“シャルトリューズ”などというリキュール名がずらりと並んでいました。
自分の店で売っていながら、実は恥ずかしながら私はまだこれらのリキュールを飲んだことがありませんここでウイスキーやブランデーの可能性はゼロになり、思わず苦笑いをするしかありませんでした。「まあ、しょうがないな・・・」と、ワインに集中することにします。

①の白ワイン・・・先ず解答の選択肢にサッと目を通すと、コメント自体は昨年までと変わっていなかったため、【外観】の項目で、お約束の「スティル」、「すみきった」、「光沢のある」などに次々とマーク。
ところが、香りを嗅いで、一口含みますがなんの品種だか決め手が掴めません口に含んだ第一印象ではリースリングが一番近いかなと感じましたが、香りの決め手となる特有の“石油香”が感じられません。酸味はシャープで、ほっそりとした印象のボディなのでシャルドネのような厚みのあるボディの品種ではないことは明らかではあります。かといって選択肢にあるソーヴィニヨン・ブランのような青臭さもないし、ミュスカデや甲州のような酵母臭さも感じられません。辛口ではありますが中盤からアフターにかけて残糖分が多いような印象もあり、やはりリースリングかなと思いましたが回答を保留のまま②の白ワインへ。

②の白ワイン・・・これも【外観】はお約束のコメントを次々とマーク。【香り】を嗅ぐと、ヴァニラのようなはっきりと分かる樽の香り。これはもう迷うことなく香りだけでシャルドネと分かりました。問題は生産国とそれに合う料理ですが、はっきりとした樽のニュアンスの割りにボディは軽めで、香りと味わいにトロピカルフルーツのような温暖な生産地の印象はありません。一番合いそうな料理の選択肢に「海老の天ぷら」と「仔牛肉のソーセージ」があり、①がリースリングの場合、合う料理は自動的に「仔牛肉のソーセージ」となるため「海老の天ぷら」を選択。ここで生産国が「日本」の可能性がかなり高まってくるわけですが、香りと味わいの印象が直近で試したシャルドネの中ではブルゴーニュのマコン・ヴィラージュに一番近い感じがしたため、安全策をとり生産国は「フランス」を選択。

再度①の白ワイン・・・①の白に戻り、再度香りと味わいを試してみる。困ったときの消去法で、明らかに違うと思われるものを消していきます。シャルドネ×、セミヨン×、S・B×、ミュスカデ×、甲州×・・・。ここで最後に残ったガルガーネガ(となるとイタリア、ヴェネト州のソアーヴェ)が急浮上。イタリアはこのところ赤・白の違いはあれど3年連続して出題されており、有り得ない選択肢ではありません。しかし、ソアーヴェはもっと軽快で爽やかな辛口であり「こんなに残糖分の多い造りではないよな~」と思い直し、やはり最初の印象どおり「リースリング」を選択。生産国は「ドイツのリースリングは昨年まで2年続いているし、3年連続はないのでは。そうすると冷涼な気候で可能性の高いのは・・・」と深読みし過ぎて「ニュージーランド」を選択。合う料理の選択肢で「仔牛肉のソーセージ」とある段階で「ドイツ」しかなかったのに・・・トホホ

③の赤ワイン・・・とても鮮やかな紫色の色調から「まさかアルゼンチンのマルベック?」と思った赤ワインでしたが、品種の選択肢にマルベックはなく、ガーネット色の外観からは多数の品種が候補として挙げられます。
これも【外観】、【香り】などのお約束のコメントに次々とまずはマーク。
香りと一口含んでの第一印象で、真っ先に思い浮かんだのが「グルナッシュ」と「モンテプルチアーノ」。プラムのような印象とアフターにかけての甘いフレーバーでそう感じたのですが、選択肢にはその両方ともありません。
色は濃いのですが、タンニンはとても柔らかく軽めで収斂性はほとんど感じられません。カベルネ独特のミントのような清涼感もないため、「カベルネ・ソーヴィニヨン」が真っ先に候補から外れます。
また黒胡椒のようなスパイシーさと野性味も強くなく、パワフルな印象もさほどないため「シラー」も候補から外れます。まろやかな印象とこれといった特徴のなさから「メルロー」?という可能性に傾いていきますが、時間はまだまだ余裕があるため、他の品種の可能性も検証することにします。
まず「テンプラニーリョ」ですが、リオハのクラシックなテンプラニーリョであれば、アメリカンオーク由来のヴァニラ香や焦臭が際立ち、外観も赤味を帯びているはずなのでこれも消去。
残った「バルベーラ」はガーネットよりも濃いルビーに近く、酸味をかなり感じるはずなのでこれも消去。
結局、まろやかな印象以外にこれといった決め手がないままに「メルロー」を選択。生産国も「ボルドー」っぽくないし、かといってカリフォルニアや他の新世界のような陽性な感じもしないので、残る「日本」を選択。

④のリキュール・・・残り時間10分のアナウンスがあったところで、最後のリキュールに移ります。
とにかく試してみようと香りを嗅ぎ、一口含むと、アンズのジャムのような甘くてトロトロの風味がいっぱいに広がります。原料の選択肢に「あんず」があり、「あんずが原料のリキュールといえば『アマレット』で、生産国は『イタリア』だよね」とそれぞれをマーク。これは飲んだことがなくても知識で答えられる問題でしたね。
諺にもありますね「アンズるより、産むが易し」ってね・・・失礼しましたorz

残り5分のところで、各ワインの規定のコメント数を超えていないか最後のチェック。規定数を超えてマークした場合、その項目は零点になってしまうため入念にチェックします。

PM3:20   二次試験終了。

試験終了とともに、恒例の品種と生産国の正解発表がありました。

① 品種:リースリング、 生産国:ドイツ

② 品種:シャルドネ、  生産国:日本

③ 品種:シラー、   生産国:フランス

④ リキュール名:アマレット

結果として、ワインの品種は2種類正解したものの、生産国は全滅
口頭試問は満点に近くリキュールも正解だったので、合格はほぼ堅いかなという感じでありました。

それにしても、シラーをメルローと間違えたり、生産国を当てることが出来なかったり、難しいブラインドとはいえ、まだまだ修行が足りませんね。

この日は、帰りに品川駅構内にある「成城石井」さんで、ラインガウのリースリング(やや甘口)¥2289と、通常¥4990のムルソーが特価の¥2990で売っていたので早速購入。
帰宅してから久しぶりにドイツのリースリングを飲みましたが、やっぱり開放感いっぱいで理屈をこねることなく飲むワインは美味しいですね~。

あとは10月5日の結果待ちとなりますが、重ね重ね、皆さまたいへんお疲れ様でした。
今年は記録的な猛暑だったこともあり、ほんとに厳しい条件下での勉強と体調管理を強いられたと思います。
しばらくは何も考えずに無心でワインを飲もうと思います
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この記事のコメント
no.43:No title
シラーしと、アマレットしかあてれません。

コメントできましたが、なんともかんともです。

口頭試問もたぶん12はいけていると思いますが、

たぶんだめだとすよね~。


来年頑張りますわ。




すてきなブログ拝見してまして、大変勇気づけられました。


これからもがんばってください。楽しみにしております。



2010-09-21 Tue 09:42 | URL | とにー #-[ 内容変更]
no.44:可能性は十分ありますよ^^
とにー様、コメントありがとうございます。

また、試験たいへんお疲れ様でした。

口頭試問が12問正解で、テイスティングコメントも無難にマーク出来ており、かつ品種が一つでも当たっているのであれば、8割以上の確率で合格の可能性が高いと思いますよ。

逆にどんなにコメントが完璧でも、品種が一つも当たらないと、かなり厳しいとは思いますが。

気を楽にして、結果発表を待ちましょう。
とにー様の合格をお祈りしております^^
2010-09-21 Tue 10:07 | URL | シャトー・ロベール #-[ 内容変更]
no.45:
管理者様
私は昨日エキスパートを受験しました。結果は品種1、国3、ヴィンテージ1、料理はソーセージ、天ぷら、ステーキ、アマレット正解、口頭試問13でした。周りは品種2つ以上当ててるので、今回は厳しいですね。
2010-09-21 Tue 12:41 | URL | マイケル #-[ 内容変更]
no.46:初めまして
昨日はお疲れさまでした!

素晴らしいブログですねもっと早く見つけていたかったです。

私はエキスパート受験でしたが、

品種・料理・ビンテージ各1、国全滅、口頭試問11と散々な結果に終わってすっかり落ち込んでしまいました。

娑婆に戻るとこういったことを話せる人もいないので、つい書き込みさせて頂きました。

また来年に向けて頑張って生きます。
2010-09-21 Tue 15:15 | URL | ヒナコ #-[ 内容変更]
no.47:エキスパート微妙です
初めてコメントします。ロベルトさんは、2呼称目の受験で流石ですね。ドキュメンタリー風のブログ、楽しかったです。私は単なるワイン好きのサラリーマンで、流行で受けたいという妻に乗せられ、夫婦で受験しましたが、玉砕です。口頭試問は何とか14問正解。ディスクタシオンではリースリングは当てましたが、次の白は樽の匂いが強すぎ品種がわからず、料理を見たら、白用は(仔牛肉のソーセージはリースリングに使ったため)海老の天ぷらしか残っておらず甲州にしてしまいアウト。赤はメルローとわからず、シラー(アドバイザーなら良かった)にしてしまい1個正解のみ。アマレットは正解できたものの、半分ほどの正解では無理と思い知らされました。妻も玉砕で、来年に向け出直しです。
2010-09-21 Tue 22:32 | URL | テリー #-[ 内容変更]
no.48:No title
お疲れさまでした!

いま言えることは、心にぽっかり穴が空いたようです。。(笑)

年明け二月くらいから、この試験を受かるためだけに日々精進していたもので、今の目標が見つからないでいます;^^

ただ試験当日に受けた緊張感を、自分で楽しめ楽しめと言い聞かせていたのがよかったのか、二次の内容は望外の出来だと自負しています。これも、すべてロベールさんのおかげです。本当にありがとうございました。
2010-09-22 Wed 23:55 | URL | ヒロ #8/nNizoM[ 内容変更]
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