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二次試験の概要についてPart2「デギュスタシオン(テイスティング)」
2010-08-16 Mon 11:57
前回に続き、二次試験最後の関門となります「デギュスタシオン」について、実際それがどのように行われるのかについてご案内したいと思います。

●「デギュスタシオン」試験概要
・試験時間は例年40分で、それは今年も変わりません。
・出題されるのはこれも例年ワイン(スティルワイン)が3種類、ワイン以外のお酒が1種類の計4種類になります。
・ワインは例えば白が2つで赤が1つか、白が1つで赤が2つかのどちらかのパターンになり、白だけとか逆に赤だけはありません。また過去ロゼワインやスパークリングワインの出題はありません。(スパークリングワインの出題がないのは、受験者全員にワインが行き渡るまで相当な時間がかかり、泡が消えてしまう可能性があるからだと思われます)
・ワイン以外のお酒は、ワインよりもアルコール度数の高い蒸留酒系のお酒(ウイスキー、ブランデー、焼酎、その他)やリキュール類から幅広く出題されています。
・解答はすべてマークシートですが、ワインにつきましては「外観」、「香り」、「味わい」はそれぞれのワインごとに解答数が指定されており(例えばAというワインは「外観」が8、「香り」が9、「味わい」が9など)、その他、「アルコール度数」、「主なぶどう品種」、「収穫年」、「生産国」、「相性のよい料理」から選択します。「外観」、「香り」、「味わい」はワインごとに指定されている数が違い、その数を超えてマークしてしまうと、その項目については零点の扱いになるので注意が必要です。
・ワイン以外のお酒の解答項目は、「銘柄」、「主な原料」、「生産国」の3つだけになります。

●解答にあたっての要点・注意点など
・試飲のアイテムが配られるのは、「ワイン以外のお酒」、「赤ワイン」、「白ワイン」の順になり、東京会場のような受験者数の多い広い会場の場合、全員に行き渡るまで相当の時間がかかります(私の受けたときは20分ほどかかったと記憶しています)。試験開始の合図があるまでは、もちろん手にとって観たり、香りを嗅いだりはできませんが、グラスを横から観察することはできますので、ワインについてはこの時点で「外観」の『色調』などをどれにするのか、ある程度決めておいた方が時間の節約になります。またワイン以外のお酒についても、その色からある程度カテゴリーを絞り込むことができます(私のときは無色透明の液体だったので、焼酎か?ウォッカか?と目星をつけたら、やはり泡盛でした)。
・テイスティングの順序ですが、「ワイン以外のお酒」を最初に試しては絶対にいけません!!当然のことながらウイスキーやブランデーの場合、アルコール度数が40度以上もあり、一発で味覚・嗅覚ともに麻痺してしまいます。また解答する数も3項目だけなので、残り時間4分になってから初めて手をつけても十分間に合います。36分間はワインに集中すれば1本当たり12分かけることが出来ます(それでも多くの人にとってはギリギリの時間だと思います)。
・ワインを試す順序ですが、赤からがいいという意見もありますが、私はオーソドックスに白から試すことにしています。
・解答用紙は1枚なのですが、ワインのテイスティングコメントは赤と白によって用紙が違いますので注意が必要です。
・テイスティングコメントは「外観」が約20、「香り」が約60、「味わい」が約40と実に合計約120の用語の中から指定された数を選ばなければなりません。当然その一つ一つの用語を検証しながらやっていたら時間はあっというまに無くなってしまいますので、予め正解のコメントを覚えておき、それを中から探しテキパキとマークしていかないと間に合いません。
・予め「正解」のコメントを覚えるって、品種もわからないのにそんなこと出来るの??と思われるかもしれません。はい、少なくとも半数以上の正解コメントを予め覚えることが可能です。これは次回の記事でそのノウハウを公開します。
・この試験に出されるワインは、当然健全で品質的にも良い状態のものが出されますので、否定的な用語を選ぶのはタブーです。例えば『バランスのとれた』の反対語として『バランスの悪い』という用語がありますが、後者は選んではいけません(ただし、たまに自然派ワインなど清澄化していないワインが出される場合があり、この場合は『濁った』とか『滓のある』といった用語が正解になる場合がありますが、神経質になる必要はありません)。
・試験概要の欄でも書きましたが、最後に各項目が規定の数以上マークされていないか、必ずチェックしてください。1つでも多くマークされてしまいますと、文字通り水の泡となってしまいます。

●テイスティングの勉強方
ここではまだワインの勉強を初めて間もなく、何をどう飲んだらいいの?という初心者の方向けに、簡単ではありますが要点をまとめてみます。
・初心者の方であれば、ぶどう品種はいわゆる王道品種(白ならシャルドネ、リースリング、ソーヴィニヨン・ブラン、赤ならカベルネ・ソーヴィニヨン、シラー(ズ)、ピノ・ノワール、+余裕があればメルロー)に徹底的に絞り込むべきだと思います。特にカベルネとシャルドネは骨の髄までその特徴を叩き込むべきです。最近イタリアの品種や、モスカートやセミヨンといった従来なかったパターンもありますが、ほとんどが王道品種からの出題になります。
・そしてこれからは時間がないので、単体のテイスティングよりは2本以上の比較テイスティングをお勧めします。先ずは違う品種同士、例えば白ならシャルドネとリースリングとか、リースリングとソーヴィニヨン・ブランとかを組み合わせることにより、よりその品種の特徴の違いを鮮明に捉えることが出来るようになります。
・品種の特徴がある程度わかるようになったら、次に同じ品種同士で欧州伝統国とニューワールドを比較してみます。例えばシャブリとカリフォルニアのシャルドネとかといった具合です。これにより、極めて大雑把ではありますが、欧州伝統国と新興国の産地の特徴の一般的な傾向がわかるようになります。
・購入するワインは、高価なものは必要ありませんが、フルボトルでだいたい2000円~3000円くらいの品種特性や生産地の特性などがある程度はっきり分かるものがお勧めです。どれを買ったらいいのか分からない方は、有資格者のいるお店で相談した方がよいでしょう。
・テイスティングの参考書としてお勧めなのが、2005年の全日本最優秀ソムリエである佐藤陽一さんが書かれた「Wine Tasting ワインテイスティング」(発行者:株式会社ミュゼ)であります。綺麗で分かりやすい写真が多数載っており、論理的にもビジュアル的にもたいへん参考になります。テイスティングの教科書としてはこれ一冊あれば十分だと思います。

最後に、一次試験同様この二次試験も、配点及び合格基準ラインなどは一切公表されていません。したがいましてあくまで推測ではありますが、品種につきましては一つでも正解であればコメントがある程度しっかり出来ていれば合格しているようです。逆にコメントが完璧に近い出来だとしても、品種が全く当たらなければ不合格のようです。
品種につきましては、これはもう「受験テクニック」といったものはありません。これはひたすら経験値を上げて身体で覚えるしかありません。
しかしテイスティングコメントにつきましては、この試験独特のある法則があります。これは実は過去の正解データーをつぶさに見ていけば誰にでも分かるものなのですが、いかんせん時間がかかります。そこで次回はこのデーターを元に、そのノウハウを公開していきます。
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この記事のコメント
no.22:更新ありがとうございます!
ロベール様

今回の記事も内容盛りだくさんで物凄く参考になりました。
ご紹介の『ワインテイスティング』は早速アマゾンにて注文しました。届くのがすごく楽しみです。
いつも本当にありがとうございます。
水もの最需要期で忙しいなか大変だと思いますが、倒れない程度に頑張ってくださいね!
2010-08-16 Mon 17:39 | URL | RBたくみ #-[ 内容変更]
RBたくみ様、お気遣いありがとうございます。

ご期待の記事は先ほどアップしましたので、ご活用ください。
一次試験まであと一週間となりました。
暑い日が続きますので、お互いに健康管理には気をつけましょう。
2010-08-17 Tue 01:17 | URL | シャトー・ロベール #-[ 内容変更]
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