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サンタアナ・マルベック&エルザビアンチ・マルベック比較試飲
2010-01-28 Thu 16:41
今回はアルゼンチンを代表する黒ぶどう品種である『マルベック』の比較試飲です。『マルベック』は元々、フランスボルドーの品種でしたが、栽培が難しいためもあり、本家のボルドーでは色付け用の補助品種として細々と使用されているだけですが、遠く離れたアルゼンチンで成功し国際的に認められるようになった品種です。
今回比較するのは、高いコスパで定評のある「サンタ・アナ」と「エルザ・ビアンチ」のカジュアルラインです。
「サンタ・アナ」は早くから海外市場を意識して、アルゼンチンのワイン業界をリードしてきた大手ワイナリーであり、「エルザ」は「ワインスペクテーター誌」でもベスト・バリューワインに選出されています。

                サンタアナM&エルザMブログ用


サンタ・アナ マルベック 2008
生産国・地域:アルゼンチン、メンドーサ州 
生産者:ボデガス・サンタ・アナ  
輸入者:アサヒビール㈱  購入価格:850円
品種:マルベック  ヴィンテージ:2008 
アルコール度数:13.5%  赤・ミディアムボディ

エルザ・ビアンチ マルベック 2008
生産国・地域:アルゼンチン、メンドーサ州、サン・ラファエル 
生産者:ボデガ・ヴァレンティン・ビアンチ  
輸入者:㈱ミレジム  購入価格:980円
品種:マルベック  ヴィンテージ:2008 
アルコール度数:14.0%  赤・ミディアムボディ

【外観】外観上は、両者ともに若々しい紫色を帯びたガーネット色で、並べて置いただけではほとんど区別がつかない。グラスを傾けると、エッジの色素量が「エルザ」の方が濃く、「サンタ・アナ」は薄い感じ。ほんの少しではあるが「エルザ」のほうが紫の色調がより強い印象。粘性は同じくらい強く、ゆっくりと脚がグラスをつたう。

【香り】香りの第一印象は外観と違ってはっきりとした差があり、「サンタ・アナ」がピノ・ノワールに近いとすれば、「エルザ」はグルナッシュに近い印象。「サンタ・アナ」はチェリーやプラムなど赤い果実にスミレのような紫の花の香り、樽由来のヴァニラ香やなめし皮のようなニュアンスもあり意外と複雑。「エルザ」はこれも赤い果実主体であるが閉じた印象で香り立ちは強くなく、ボージョレー・ヌーヴォーのようなキャンディやケミカルなニュアンスもある。

【味わい】両者ともに果実味豊かで、タンニンよりは酸味を感じ、軽快なアタックで飲みやすい。特に「サンタ・アナ」は香り同様、赤い果実の風味で柔らかく引っかかるようなところもなく、適度な酸味とバランスでますますピノ・ノワールに近い印象。切れは良く余韻は短め。「エルザ」は高いアルコール度数のためか、アフターにかけて徐々にボリューム感が増してきて、甘いフレーバーが余韻として比較的長く残る。全体的な印象としては、「サンタ・アナ」がよりエレガントで洗練された印象に対し、「エルザ」はよりボリューム感とコクがある印象。まとまりは「サンタ・アナ」の方がバランスが取れていると感じた。

【総評】初めてアルゼンチンのマルベックを飲む人が、隣国チリのようなパワフルで厚みのある赤という先入観で飲むと、良くも悪くも予想を裏切られるはずです(私も実はそうでしたが・・・)。チリのカベルネのような黒い果実主体で収斂性を感じるタンニンではなく、赤い果実主体でタンニンよりはしっかりとした酸味を感じ、むしろエレガントな印象さえ感じます。これはアルゼンチンのぶどう栽培地が標高1000M前後の高い位置にあり、そのため昼夜の寒暖差が激しく、酸味のしっかりとしたぶどうが出来ることからきていると思われます。
両者ともにおしつけがましい果実味ではなく、タンニンも柔らかくバランスも良いため、赤ワイン初心者の人でも抵抗なく受け入れられそうです。何よりも幅広い家庭料理に合わせやすそうで、飲み疲れもしないタイプの赤なのでデイリーとしては最適だと思います。
特に「サンタ・アナ」はこの価格にしては驚くほどの香りの複雑さで、バランスやまとまりも良く、コスパの高さを改めて認識させられました。
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