「虎の穴」へようこそ!全国大会決勝出場を目標に、日々修行中のワインアドバイザーの日記です。
http://robert10.blog108.fc2.com/
2015年度一般呼称資格試験「フランス」重要ポイントその1『フランス概要』
2015-03-29 Sun 08:53
「今自分にできること。
頑張ればできそうなこと。
そういうことを積み重ねていかないと、
遠くの目標は近づいてこない。」・・・ イチロー(談)



今回からは、いよいよこの試験の最重要国である「フランス」の重要ポイントについてリニューアルしていきます

今年は教本の記載順序に従って国別では「日本」から始めましたが、本来は以前のようにフランスから勉強していくのがベターではないかと個人的には考えております。

それは以下の理由によります。

①現在の多くの欧州伝統国のワイン法が(ドイツなど一部を除き)フランスのワイン法に倣っており、その考え方を理解することが基本となること。

②ワイン用ブドウ栽培において重要な4つの気候区分(海洋性気候大陸性気候地中海性気候高山性気候)の全てがその国土に含まれており、その気候区分(それによってブドウ品種も違ってくる)によるワインの性質の違いを理解しやすいこと。

③このところ重要度を増しているニューワールドの産地で造られているワインのブドウ品種は、そのほとんどがフランス発祥のブドウ品種であり、気候風土の違いからできるワインの性質もどのように違ってくるのかを考えることが重要であること。

などなどであります。

この試験は暗記に費やす時間がほとんどで、フランスは特にボルドーの格付けシャトーやブルゴーニュのグラン・クリュなど覚えることが山ほどあり、それだけでとてもウンザリするわけですが、上記のようなポイントを先ず“理解”することが合格への近道となるわけです


さて、今年度版の内容について目を通してみたのですが、ラングドック・ルーションなど近年ダイナミックな動きのある南の一部産地を除いては記載内容に大きな変化はありませんでした

とはいえ、各統計数値などは見直す必要がありますし、新しいA.O.C.や最近名称変更のあったA.O.C.等は出題される可能性もあるので、それらを踏まえてリニューアルしていきたいと思います。

また今年度版からは、国・産地につきましても教本の記載順序に沿って順次アップしていきたいと思います

今回は手始めに「フランス」の概論部分の重要ポイントになります



【フランスワインの産地】 P71

●今年から呼称資格試験を受験される方は、“十大ワイン産地”の名称と地図上の場所を真っ先に覚えなければなりません。
ここからが全ての出発点となります。その地図には残念ながら緯度が書かれておりませんので、自分で記入してみると位置関係の理解が早まります(北限・南限の産地は何度に位置するのか?パリ、ボルドー、ディジョン(ブルゴーニュ)など主要都市は何度に位置するのか?等)

○そして大雑把な単位で構いませんので、その十大産地のA.O.C.産地のブドウ栽培面積は頭に入れておくようにしましょう。


【概略】 P70

●13年のワイン生産量(予測)は約4,200万hℓで、世界3位。ワイン用ぶどう栽培面積は約80万ha、ぶどう生産量は約660万t(2011年)。
※予測段階の数値とはいえ、スペインに抜かれて3位となったことは試験的には要注意!


【歴史】 P72

●ブドウがメソポタミアからエジプト人、フェニキア人、ギリシャ人、ローマ人の手を経て、ガリア、現在のプロヴァンス地方、マルセイユにもたらされる。

●紀元1世紀にはローヌ川流域、2世紀にはブルゴーニュ、ボルドー、3世紀にはロワール、4世紀にシャンパーニュへ広がる。

●キリスト教の布教とともに、ミサ用ワインの需要が高まり、特にベネディクト派修道士たちの働きで、フランス中に広がる。

12世紀にはイギリス、北欧、ドイツへも輸出される。

●その後、ガラス瓶コルクの利用法が発見され、流通拡大。

1855~1856年:ウドンコ病(Oidium)…硫黄 

1863~19世紀末:フィロキセラ…耐性をもつアメリカ産の台木にフランスのぶどう樹を接木 

1878~1880年:ベト病(Mildium)…ボルドー液  

※3大病害については、年代順・対応法について完全に覚える!

1935年原産地統制名称(AOC)法制定


【気候・風土】 P72

●北緯42~51度に位置。緯度的には日本の北海道からサハリンに及ぶ位置でかなり北ではあるが、地中海や北西部からの暖流の影響で、気候は全体的に温暖かつ多様。

大陸性気候:冬寒く、夏暑く、雨は少ない・・・シャンパーニュ、ブルゴーニュ、ロワール川上流地域

海洋性気候:冬温和、夏も比較的涼しく、温度は高めで、やや雨が多い・・・ボルドー、コニャック、ロワール川下流

地中海性気候:夏暑く、冬温和、一年中太陽に恵まれ、乾燥している・・・地中海沿岸(ローヌ地方南部、プロヴァンス・コルス地方、ラングドック・ルーション地方)


【主なブドウ品種】 P72~74

※ぶどう品種については、白・黒とも教本の一覧表栽培面積ベスト5と、主要品種のシノニムは確実に覚えましょう。

《白ブドウ》

1位: Ugni Blanc ユニ・ブラン = コニャック、アルマニャックの主要品種でシノニムは「Saint Emilion des Charentes サン・テミリオン・デ・シャラント」

2位: Chardonnay シャルドネ = Melon d'Arois ムロン・ダルボワ

3位: Sauvignon Blanc ソーヴィニヨン・ブラン = Blanc Fume ブラン・フュメ

4位: Melon de Bourgogne ムロン・ド・ブルゴーニュ = Muscadet ミュスカデ

5位: Semillon セミヨン

◎白品種重要シノニム

Chenin シュナン = Pineau de la Loire ピノー・ド・ラ・ロワール

Vermentino ヴェルメンティーノ = Malvoisie de Corse マルヴォワジ・ド・コルス = Rolle ロール

Pinot Blanc ピノ・ブラン = Klevner クレヴネル

Chasselas シャスラ = Gutedel グートエーデル

Savagnin サヴァニャン = Nature ナチュレ

Roussette ルーセット = Altesse アルテス


《黒ブドウ》

1位: Merlot メルロ

2位: Grenache グルナッシュ

3位: Syrah シラー = Serine セリーヌ

4位: Cabernet Sauvignon カベルネ・ソーヴィニヨン

5位: Carignan カリニャン

◎黒品種重要シノニム

Cabernet Franc カベルネ・フラン = Breton ブルトン

Malbec マルベック = Cot コット = Auxerrois オーセロワ


【ワイン法と品質分類】 P74~76

1935年、A.O.C.=原産地統制名称 が制定される。

○1949年には、A.O.V.D.Q.S. 、1979年にはヴァン・ド・ペイ を制定。

●2008年にEUの新しいワイン法が導入で、
※EUの新しいワイン法により、フランスワイン法も大幅な変更箇所があり、新しいワイン法についての出題も出始めており、しっかりと把握することが大切です。

●2009年、フランス農水省はフランスワインの品質分類の変更を発表し、2009年ヴィンテージから適用。ワイン「地理的表示のないワイン」と「地理的表示付きのワイン(I.G.P.とA.O.P.)」の二つに分けられることになった。

[地理的表示付きワイン]

●2008年、A.O.C.は「A.O.P.」として登録された。A.O.C.はI.N.A.O.=国立原産地・品質研究所が管轄

●2009年より、ヴァン・ド・ペイの管轄はI.N.A.O.に移管されI.G.P.となった。

○ヴァン・ド・ペイの数は153あったが、合理化と簡略化が進み、I.G.P.の数は75となった。

●ヴァン・ド・ペイで最大の生産量を誇る「ヴァン・ド・ペイ・ドック」は、2009年ヴィンテージより「ペイ・ドック」と変更。

[地理的表示のないワイン]

●「Vin de Table」は「Vin 地理的表示のないワイン」に変わり、これまで禁止であった品種名・ヴィンテージ表示が任意で可能に。このカテゴリーはFranceAgriMerが管轄。

◎個別の規定・・・2006年の省令により、アルコール飲料のボトルに妊娠中の女性にアルコールを摂取しないよう注意を促す表記が義務付けられた。文章もしくは、グラスを手にした妊娠中の女性の絵に禁止の意味を表す赤線を入れたもののいずれかを表記しなければならない。


以上でフランスの概要は終了。

次回はシャンパーニュ地方の重要ポイントを予定しております
スポンサーサイト
別窓 | ワインAD受験 | コメント:0 | トラックバック:0 
| ワインアドバイザー虎の穴 『Q』 | NEXT

アフェリエイト3