「虎の穴」へようこそ!全国大会決勝出場を目標に、日々修行中のワインアドバイザーの日記です。
http://robert10.blog108.fc2.com/
オペレーションサジタリウス「第10回椨さん主催テイスティング勉強会」参加 PART1
2014-07-31 Thu 13:08
今年の秋に“かがり火”の延命師匠が海外武者修行に旅立ってしまうため、これがおそらく“かがり火”で最後になるであろう椨さん主催のテイスティング勉強会に参戦してきました

また長くなりそうなので、その勉強会の模様を2回に分けてレポートします

この勉強会に参加する度に、「よし!明日から真面目にテイスティングの勉強を再開しよう!」と反省するのですが、結局日々の忙しさにかまけて、いつもぶっつけ本番での参戦になっております
^^;

この日も石田博さんや谷宣英さんの著書を少しかじった程度の準備しかしておらず、ほぼ“一夜漬け”での参戦とあいなりましたm(_ _;)m


かがり火での最後の勉強会ということもあってか、この日は定員の20名をはるかに超える多士済々の参加があり、広い2階の部屋が狭く感じられるほどの大盛況となっておりました。

この日は、白4銘柄、赤3銘柄、その他のお酒1銘柄の計8種類のテイスティングアイテム

いつものように1銘柄につき3人ずつフルコメントを述べ、その後暫しディスカッションの後、延命師匠より正解の発表という段取りで進んでいきます。


1番目の白ワイン・・・

      1番目白ワイン

外観はグリーンのトーンが残る若々しいレモンイエロー。色の濃淡は淡く、粘性もやや軽く、欧州冷涼産地の印象を強く受けます。

香りはフレッシュで、レモンやグレープフルーツなど柑橘系果実が主体。それにアカシアなどの白い花やセルフィーユなど清涼感のあるハーブのニュアンスも感じられます。

アタックはやや軽めで、生き生きとした爽やかな酸味。おそらくステンレスタンク発酵・熟成のフレッシュで、果実の持ち味をそのまま表現したクリーンな造り。

「シャブリ」という意見が多くあり、フレッシュななかにもボディのふくらみを感じさせるのは、たしかにシャルドネの印象もあります。
しかし、シャブリにしては現代的に過ぎる造り方に違和感があり、非常にクリーンで酸味もしっかりとしており、柑橘系果実主体の爽やかな印象から、

生産国・地域:スペイン、リアス・バイシャス  品種:アルバリーニョ  収穫年:2012年  と解答。

正解は・・・、

      セプドール ピノ・ブラン 2009

CEP D'OR PINOT BLANC 2009 (セプドール ピノ・ブラン)

【生産国・地域】:ルクセンブルク、モーゼル地方×  【品種】:ピノ・ブラン×  【収穫年】:2009年×

なんと、ルクセンブルク、モーゼル地方の“ピノ・ブラン”でありました。

ルクセンブルクでワインが造られていることを初めて知ったのですが、それ以上に驚いたのがその若々しさであります。
白ワインで5年経っていると、さすがに一部の高貴品種を除いては酸化熟成の枯れた印象を免れないのですが、このワインはそれをほとんど感じさせません。
ピノ・ブランはどちらかというと地味な印象があったのですが、これはワインとして素直に美味しく、特に今のような蒸し暑い季節にはピッタリの爽やかな白ワインだと思われます。


2番目の白ワイン・・・

      2番目白ワイン

外観は一番目のワイン同様に、冷涼産地を思わせる緑がかった淡いレモンイエローなのですが、香りと味わいは固く閉じた感じで、特徴を捉えるのが非常に難しい白ワイン。
「なんだ、このワインは?つかみどころが全くない・・・」果実味も味わいも際立つものがなく、石を舐めているような非常にミネラリーな印象。
後味にははっきりとした苦味が残り、樽のニュアンスは感じられないため「グリ系品種由来の果皮の苦味なのかな・・・」という思いが頭をよぎります。
これはもうニューワールドではなく、欧州伝統産地でも冷涼産地、これまで試してきた中ではアルザスのミネラル感に最も近いように思われ、その中でのグリ系品種ということで、

生産国・地域:フランス、アルザス地方  品種:ピノ・グリ  収穫年:2010年  と解答。

正解は・・・、

      ドメーヌ・ブロンデル デザレ・グランクリュ

ドメーヌ・ブロンデル デザレ・グラン・クリュ シャスラ 2011

【生産国・地域】:スイス、ボー州・ラボー地区・デザレ×  【品種】:シャスラ×  【収穫年】:2011年×

なんと、スイスのシャスラでした。
「Chasselas」はフランスでは「Gutedel」とも呼ばれ普通のテーブルワインの扱いなのですが、これはスイスワインの頂点に立つとも言ってよいグラン・クリュ“Dezaley”のワイン。
漫画『ソムリエール』でもシャスラが登場する場面があり、監修の堀賢一さんの解説では「甲州に似た印象」という知識だけはあったのですが、飲んだのはたしかこれが初めての経験となります。
この日初めてこの勉強会に参加され、隣の席に座った友人のUさんは「甲州」と仰っており、「さすがによく特徴を捉えているな~」と感心してしまいました。


3番目の白ワイン・・・

      3番目白ワイン

前の二つの白とはうってかわって、濃いイエローの外観。
粘性も豊かで、成熟度の高いぶどうで造られ、濃縮感のあるワインという印象。
「これは果たして品種特性からくるものか・・・?温暖産地のワインなのか?それとも樽熟成・熟成年月から来るものなのか・・・?」
香りは熟れた洋ナシや黄桃、アプリコットやパイナップルといったトロピカルフルーツ主体の果実香と、樽熟成由来の炒ったアーモンドやヘーゼルナッツ、焼いたパンのような香ばしい香りも明確に感じられます。
味わいも全体的にまろやかでふくよかな厚みのある印象・・・。

これが呼称資格試験であれば、躊躇なく素直にニューワールドのシャルドネと答えるべきところではありますが、ここでまた要らぬ邪念が頭をもたげます・・・。
「今日で最後だし、前の二つの傾向からしてもそんなまともな答えではないんでは?」
「樽熟できる白で厚みを感じさせるものといえば、ボルドー?・・・でもそれは以前出されたし、それもまとも過ぎるんじゃ・・・」
「大穴狙いでイタリア、マルケ州のヴェルディッキオあたりか・・・」
「たしか世界ソムリエコンクールで、この品種を多くの各国代表がシャルドネと間違えていたな・・・。色調や味わいからしても温暖産地のようだし・・・」と、

生産国・地域:スペイン、D.O.ルエダ  品種:ヴェルデホ  収穫年:2010年  と解答。

正解は・・・、

      カリン・セラーズ シャルドネ・キュヴェLV1995

Kalin Cellars Chardonnay Cuvee LV 1995 (カリン・セラーズ シャルドネ キュヴェLV)

【生産国・地域】:アメリカ、カリフォルニア州、ソノマカウンティ×  【品種】:シャルドネ×  【収穫年】:1995年×

ぐは~、ここでまさか直球ど真ん中の熟成タイプの「シャルドネ」でありました・・・orz

しかも、18年熟成させた現行リリースのワインということでさらにビックリ(@_@)!
とてもそれだけの年数熟成させたとは思えない若々しさがまだ残っているというのに・・・。

師匠が用意した資料によりますと、この「KALIN CELLARS」というワイナリーは、「飲み頃に達するまで、10年以上寝かせてからでないとワインをリリースしない」ポリシーを貫く珍しい造り手とのこと。
それは「欧米の4大味覚である甘味、酸味、塩味、苦味に加え、ワインにも第5の味覚『うま味』が必要」との考えから、温度と湿度が管理された地下セラーで長年熟成させてからリリースしており、このシャルドネをはじめとして、ピノ・ノワールは14年熟成、セミヨンが13年熟成の後に“現行リリース”されているとのことであります。

う~む、ニューワールドでそんな考えを持つ造り手とワインが存在するなんて・・・。
やはりワインの世界はつくづく広いですね∑o(*'o'*)o


4番目の白ワイン・・・

      4番目白ワイン

外観はグリーンがかったやや濃いめのイエロー。
濃淡は濃く、粘性もやや強めで、熟度の高い、どちらかというと温暖産地のぶどうで造られたワインという印象があります。
香りも柑橘系果実よりは、洋ナシや花梨、黄桃といった黄色い果実シリーズにキンモクセイのような黄色い花の香りが主体。
アタックはさほど強くなく、酸味はしっかりと感じ、全体的なヴォリューム感は柔らかく中庸な印象。

黄色を連想される果実香としっかりとした酸味からシュナン・ブランが先ず候補として頭をよぎりますが、フランスのロワールよりは果実味が前面に感じられ、温暖な産地の印象も強いことから、

生産国・地域:南アフリカ、ステレンボッシュ  品種:スティーン(シュナン・ブラン)  収穫年:2011年  と解答。

正解は・・・、

      グリューナー・フェルトリーナー リード・シュット・スマラクト

Weingut Knoll Gruner Veltliner 2009 Ride Schutt Smaragd ヴァイングート・クノール グリューナー・フェルトリーナー リード シュット スマラクト

【生産国・地域】:オーストリア、ニーダーエステライヒ州、ヴァッハウ地区×  【品種】:グリューナー・フェルトリーナー×  【収穫年】:2009年×

なんと、北の伝統生産国、オーストリアを代表する白ワインでありました( ̄△ ̄;)エッ・・

ヴァッハウの「スマラクト」は一次筆記試験でオーストリアの定番問題となっており、ご存じのように“緑色のトカゲ”を意味する高品質白ワインであります。
グリューナー・フェルトリーナーはよく“白胡椒”のニュアンスが特徴といわれますが、正直今一つその感覚がつかめません・・・。


前半を折り返して、産地・品種ともに全敗・・・∑(゚□゚;)ガーン(。□。;)ガーン(;゚□゚)ガーン!!

ソムリエ世界大会なみの難問揃いとはいえ、このまま初の全敗を喫してしまうのか・・・。

次回、後半戦に続きます
スポンサーサイト
別窓 | かがり火 | コメント:1 | トラックバック:0 
| ワインアドバイザー虎の穴 『Q』 | NEXT

アフェリエイト3