「虎の穴」へようこそ!全国大会決勝出場を目標に、日々修行中のワインアドバイザーの日記です。
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ソムリエ協会関東支部 第3回特別例会「バリューボルドー2010 テイスティングセミナー」 11月29日(月)参加
2010-11-30 Tue 02:23
今月はじめの頃に「今年の試飲会&セミナーの予定は終了です」と書いてしまいましたが、ソムリエ協会の特別例会のキャンセル待ちが取れたため急遽参加してきました。
なんといっても講師が、あの佐藤陽一さんですからね。日頃の疲れもどこかへ吹き飛んで、気合を入れて出かけてきました。

◆(社)日本ソムリエ協会 関東支部 第3回特別例会「バリューボルドー2010 テイスティングセミナー」
【日時】:2010年11月29日(月)14:00~16:00
【会場】:東京都港区高輪3-13-1  グランドプリンスホテル高輪 B1プリンスルーム
【講師】:佐藤 陽一氏 (マクシヴァン オーナーシェフソムリエ、2005年全日本最優秀ソムリエ、2007年世界ソムリエコンクール日本代表)
【協力】EU(欧州連合)/ボルドーワイン委員会(C.I.V.B.)

       バリューボルドー01

「バリューボルドー」とは、ご存知の方も多いと思いますが、1000円~3000円台のリーズナブルな価格帯のボルドーワインの中から、日本のワイン界を代表する10人のプロが毎年選出する、品質と価格のバランスに優れた100本のボルドーワインのことです。
その審査員の一人でもある佐藤さんの話によれば、毎年約200本ほどを4時間くらいかけて全てブラインドで試すそうです

セミナーはまずボルドーワイン委員会(C.I.V.B.)が用意をしたパンフレットを元に、ボルドーのテロワールや品種の特徴などをサラリと触れて、白・赤ワイン2つづつと甘口白ワイン1つのテイスティングに移ります。
今回の5つのワインは100本のバリューボルドーの中から、比較してその差が明確に分かりやすいものを佐藤さんが選んだとのことでした。

       バリューボルドーセミナー2

写真左から①Chateau Gayon Bordeaux Blanc sec 2009 シャトー・ガイヨン・ボルドー・ブラン・セック  AOC:Bordeaux、SB50%/SM50%、05年より自然派の造りで、オーク樽熟成。\2400
②Chateau de Rochemorin 2007 シャトー・ドゥ・ロッシュモラン AOC:Pessac-Leognan、SB100%、「白ワインの魔術師」といわれるドゥニ・デュブルデューボルドー第二大学教授が造るSB100%の辛口白。\3500

①:緑色を帯びて若々しい印象であるが、反面輝きは落ち着きのある印象。香りはアプリコットや熟した洋ナシのような黄色い果実と木樽のニュアンス、複雑性があり濃い香り。余韻は長く白胡椒や木質のニュアンスが現われる。パン(ブリオッシュ)のようなニュアンスもあり、スモークした魚や地鶏の料理によく合いそう。

②:緑色を帯びた淡い黄金色。ディスクは厚めで粘性も高い。瓶詰めのホワイトアスパラ、マッシュルーム、常温のグレープフルーツの香り。香りは①より落ち着いたニュアンス。MLFを行っていないためしっかりとした酸味を感じる。浅葱やハーブのような爽やかな香りと酸味が主体の味わい。

両者を比較すると①の方がヴィンテージも若く価格も1000円ほど安いのですが、09年は50年に一度のグレートヴィンテージと言われるだけあって、果実の凝縮感と厚みや複雑性をより感じます。②は①のような派手さと複雑性はないものの、デュブルデュー教授の造る白らしくSBの爽やかさを見事に引き出し、とてもエレガントでセンシティヴなワインに仕上がっていると感じました。

       バリューボルドーセミナー3

写真左から③:Le HAUTS de LESTAC MARGAUX 2006 レ・オー・ド・レスタック マルゴー AOC:MARGAUX、CS70%/MR30%、樹齢20年のブドウを機械収穫、10ヶ月熟成(ステンレスか樽かは不明)
④:Chateau Loudenne 2005 シャトー・ルデンヌ  AOC:Medoc  CS40%/MR55%/CF4%/MA1%、一部手摘み収穫、16ヶ月樽熟成(新樽比率3割)

③:輝きと透明感のある赤味を帯びた赤紫色。色調は淡く、グラスの底が透けてみえる。香りは赤い果実が主体。滑らかなアタック、バランスは良く飲みやすい。冷やしても温度が上がっても、全体的な印象はさほど変化がないので、少し冷やし気味でもやや高めの温度でも楽しめる。

④:紫色を帯びたガーネット色。濃い色合いで色素量も多い。芍薬などの赤い花の香り、ロースト香、新鮮な赤いレバー。角のとれた上質のタンニン、口の中を乾かす収斂性有り。靴墨のようなニュアンス、後味に細かい酸味が現われる。シチューや煮込みなど高い温度帯の料理が好相性。

③と④ではあきらかに外観から濃淡の差がはっきりしています。佐藤さんによれば、二つの赤ワインの濃淡を比べる場合は、二つぴったりと並べて傾け、中心部の黒味の濃さを比較すると分かりやすいとのことでした。そして、赤ワインの香りや味わいは外観にほぼ比例するとも仰っていました。
この赤でもヴィンテージと新樽を使った熟成期間の違いから来ると思われる差がはっきりとしており、やはりグレートヴィンテージといわれる05年の方が凝縮感と複雑性を感じました。

       バリューボルドーセミナー4

⑤:Castelnau de Suduiraut 2006 カステルノー・ド・スデュイロー  AOC:Sauternes、SM90%/SB10%、ソーテルヌの第1級シャトー、スデュイローのセカンドワイン。極甘口  \3150(375ml)
濃い黄金色。ディスクは厚く、粘性もかなり高い。輝きは落ち着いたニュアンス。熟した洋ナシ、コンポート、アカシアの蜂蜜、リンゴの蜜、バタートーストの香ばしさ、樹脂的要素と清涼感もある。滑らかで引き締まった甘味。酸味は控えめでスパイシーなニュアンスも現われる。

佐藤陽一さんのセミナーは昨年秋からこれで3回目となりますが、軽妙なトークに益々磨きがかかり、250人の参加者からは笑いが絶えませんでした。テイスティングのコメントも極めて論理的で精緻に組み立てられており、語彙や表現力も思わず「う~ん」と唸るものがあり、まだ教本の一覧の用語しか使えないものには大変勉強になります。

今回ももちろん最前列に陣取って聴いていたのですが、セミナー終了直後にすぐに佐藤さんのもとに駆け寄り、一ヶ月前に発売されたばかりの本にサインをいただくことが出来ました。

       ソムリエの流儀

       ソムリエの流儀サイン

思えば私がワインエキスパート・アドバイザー呼称資格を取り、全日本選手権まで目指してみようかと思うようになったのは、佐藤陽一さんが2007年の世界ソムリエコンクールに挑む様子を描いたNHK「プロフェッショナル仕事の流儀」の放送を観て感動したことがきっかけでありました。
その憧れの人のサインをいただくことが出来、とても感激です
この本は一週間前に購入したばかりなのですが、読破しましたらまたご紹介したいと思います。
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