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Cono Sur x Dom.J.Prieur ピノ・ノワールセミナー10月27日(水)参加
2010-10-28 Thu 01:52
このところ休日といえば、試飲会&セミナーに連続して参加しております。

3連荘めのこの日は、旨安ワイン者である私が大好きな、チリの「コノスル」チーフ・ワインメーカーであるアドルフォ・フルタード氏、並びにコンサルタントのマルタン・プリウール氏の来日に伴う、ピノ・ノワールセミナーに参加してきました

『Cono Sur x Dom.J.Prieur コノスルxドメーヌ・ジャック・プリウール ピノ・ノワールセミナー』
【日時】:2010年10月27日(水)13:30~16:00
【会場】:東京都渋谷区道玄坂 渋谷エクセルホテル東急 プラネッツルーム
【講師】:アドルフォ・フルタード氏(コノスル社チーフ・ワインメーカー)
     マルタン・プリウール氏(ブルゴーニュ、ドメーヌ・ジャック・プリウール当主/コノスル
     ピノノワールプロジェクト・コンサルタント)
【セミナーアイテム】:コノスル・ピノノワール5種(Reserva、20Barrels LTD、Ocio)、Dom.J.Prieur5種(うち3種はCorton、Clos Vougeot、MugignyのGrand Cru)
【主催】:(株)スマイル

       アドルフォ・フルタード氏

コノスル、チーフ・ワインメーカー、アドルフォ・フルタード氏。若いときのメル・ギブソンに似た感じのイケメンであります。

       マルタン・プリウール氏

コノスルピノノワールプロジェクトのコンサルタントである、ブルゴーニュ、Dom.J.プリウール当主マルタン・プリウール氏。ブルゴーニュで幾つものグラン・クリュを所有する当主らしく、貫禄のある紳士であります。

チリといえばすぐにカベルネを思い出しますが、今回のセミナーはチリで最高品質のピノ・ノワールワインの生産を目的に99年に発足したコノスル「ピノ・ノワール・プロジェクト」と、それによって造られた『Ocio オシオ』を最高峰とする5種類のワインのテイスティング。さらにそのプロジュクトのコンサルタントである本場ブルゴーニュのドメーヌ・ジャック・プリウール当主であるマルタン・プリウール氏が造るグラン・クリュ3種をはじめとする5種類のブルゴーニュワインのテイスティングと、たいへん興味深いものでありました。

       コノスル・ピノテイスティングアイテム

コノスルのピノ・ノワール5アイテム。左より①Reserva Pinot Noir '09、②20Barrels LTD Pinot Noir '09、③20Barrels LTD Pinot Noir '08、④Ocio Pinot Noir '09、⑤Ocio Pinot Nior '08。
①はカサブランカ・ヴァレーの低収量ブドウを使用しフレンチオークで5ヶ月熟成。ブラックチェリーやラズベリーなどの凝縮感の高い果実味、シルキーで滑らかなタンニンと綺麗な酸味のバランスがとてもよいワイン。
②と③はプレミアムレンジで、粒選りの選果から醗酵中のピジャージュまですべての工程を職人的な手作業で行う妥協の無い造り。①と同じくカサブランカ・ヴァレーのブドウを使いフレンチオークで12ヶ月熟成。凝縮感は①よりさらに高く、それでいてエレガンスとフィネスを併せ持っています。②と③はヴィンテージが一年違うだけでありますが、③の方がより熟成からくる複雑味が増しておりました。
④と⑤は20Barrelsと同じ製法で造られた中から厳選されたトップ・キュヴェ。赤や黒い果実のニュアンスがとても綺麗、シルキーで心地よいタンニンと綺麗な酸味のバランスが絶妙。5~8年の熟成が可能なとても大きな可能性を秘めたピノ・ノワール。ちなみに⑤の08年はチリのベストPNに選ばれ、世界各地の権威あるコンクールで金賞を受賞、ワインスペクテイター誌でもこの価格のクラス最高の91点を獲得したそうであります。また④の09年ヴィンテージはコノスルのピノの中では最高のヴィンテージであったそうであります。

       Dom.J.Prieurテイスティングアイテム

次にM.プリウール氏にバトンタッチされたわけですが、ブルゴーニュの概要から始まり、その気候や地形・土壌といったテロワール、そしてプリウール社の概要、プリウール社が所有するグラン・クリュやプルミエ・クリュ、そこから生産されるワインの話へと進んでいきます。
プリウールのアイテム5種類。左から①Meursault Clos de Mazeray Rouge '08、②Beaune Greves 1er cru'08、③Corton Bressandes Grand Cru'08、④Clos Vougeot Grand Cru'08、⑤Musigny Grand Cru'08
①のマズレーはほとんどがシャルドネの畑で、ピノはわずか6樽分の生産量しかないそうです。鮮やかでブルゴーニュしては深い色調、まるみのあるタンニンとしっかりとした酸味。粘土質土壌からくる引き締まったボディ。
②はグレーブの名のとおり、大きな砂利質の土壌なため細身な味わい。赤い果実のニュアンス、スムーズなタンニン、ジューシーでデリケートな綺麗な酸が印象的。
③~⑤はいわずと知れたグラン・クリュ。クロ・ヴージョはルイ・ジャドを試したことはありますが、コルトンとミュジニィはこれが初体験であります。このブルゴーニュ5種、特にグラン・クリュの3種は香り味わいともに、まだまだ閉じた印象が強く、残念ながらその真価を発揮するまでには至ってないように感じました。
それでも最後のミュジニィは、スミレのようなフローラルな花の香りがとても華やかで、そのストラクチャーはとても素晴らしく、熟成した先にある姿を想像しただけで感動するようなスケール感がありました。

今回は新興のチリのピノ・ノワールと、本場ブルゴーニュのクラシックな造りのピノ・ノワールを8種類も比較試飲できるという、たいへん貴重な経験をすることができました。
これはプリウール氏も仰っていたことですが、チリワインの利点として、飲み頃を考えなくてもいつでも楽しめることができるフレンドリーなところが挙げられます。そしてコノスルの凄いところは、ブルゴーニュの物真似ではなくチリの良さを表現することに成功し、そのスタイルを確立しつつあることでしょうか。
また講演の予定時間を大幅に超過してお話いただいたお二人の講師のお話から、ワイン造りにかける並々ならぬ情熱を感じ、またここで書ききれないテロワールや醸造法、ピノ・ノワールというブドウの難しさなどなど大変参考になる話を沢山聴くことができ、とても有意義なセミナーでありました。
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