「虎の穴」へようこそ!全国大会決勝出場を目標に、日々修行中のワインアドバイザーの日記です。
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ソムリエ協会関東支部ワインアドバイザー・ワインエキスパートフォローアップセミナー第3回参加
2010-08-29 Sun 10:58
・(社)日本ソムリエ協会関東支部第2回分科会ワインアドバイザー・ワインエキスパートフォローアップセミナー第3回
・開催日:8月28日(土)  セミナー 14:30~15:30  懇親会  15:30~16:30
・会場:東京都千代田区神田 (社)日本ソムリエ協会ビル 3階会議室
・講師:加茂文彦氏  マンダリンオリエンタル東京 シェフソムリエ
・テーマ:「ボルドーワインの品質(=価格)をブラインド・テイスティングで探る」〈価格とは、物の値打ちを金額で表したもの〉


今年度のワインアドバイザー・ワインエキスパートのフォローアップセミナー最終回に参加してきました。
今回の講師は、マンダリンオリエンタル東京のシェフソムリエであり、日本ソムリエ協会の理事でもある加茂文彦ソムリエであります。氏は本場パリの3星レストラン「Lucas Carton」をはじめ、プロヴァンスの2星レストラン「Le Clos de la Violette」で日本人として初めてシェフソムリエとして活躍された経験もある、第一線のソムリエさんであります。

今回のテーマがまた上記のような、二次試験を前にまさにタイムリーなテーマでありました。

また今回のセミナーではいつものような形式とは違い、まずぶどうジュース2銘柄をブラインドで比較、その後ボルドーワイン2銘柄を一組として、2組ブラインドで比較してみるという、非常に興味深い趣向で行われました。

1.ぶどうジュースの比較テイスティング
値段の違う2つのぶどうジュースをブラインドで飲み比べてみて、
① 単純にどちらの方が、おいしいと感じるか?
② どちらの方が、風味が豊かなのか?
③ どちらの方が、濃縮しているか?
④ どちらの方が、余韻が長いか?
ここまで比べて、最終判断として
⑤どちらの方が、価格が高いのか?=品質が高いのか?  を判定していきます。

       ぶどうジュース比較

左と右では、写真でもはっきりと分かるくらい、外観上も色の濃さや深み、輝きなどが右の方があり、明らかに違います。
飲み比べてみても、左が甘味が支配的なのに比べ、右側は酸味もしっかりと感じられ絞りたてのようなフレッシュな感じがあります。ジュースなのに右の方が余韻が長く感じられ、①~⑤まで右側と判定しました。

数分間で①~⑤を判定し、その後、加茂さんが各項目について参加者の挙手を求めるという形式で進んでいきます。
おもしろいことに、①のどちらがおいしいか?という質問には、参加者40名中、数人が左と答えましたが、②~⑤については全員が右と答えました。

ネタが明かされると、左側がコンビニで普通に売っている138円の濃縮還元ぶどう100%ジュースで、右側がオーストリアのツヴァイゲルトという品種で造られた、1400円~1500円の醗酵前の瓶詰めジュースということでした。


これを踏まえて、さていよいよ本物のワインのブラインドへと移ります。
ここからは、二次試験の前哨戦となるため、自然と気合も入ってきます

2.ブラインドの2回目は、ボルドーでも同じヴィンテージで違う場所から造られたワインの比較であります。一つが1000円台、もう一つが2000円台(何れも仕入れ値)と、事前の情報は価格のみになります。
これもジュース同様①~⑤の質問項目にもう一つ「どちらの方が、バランスが良いか?」を追加して数分間で判定していきます。

       ボルドーワイン比較1

まず外観を比較しますが、色調、輝き、色素量などはほとんど同じで区別がつきません。
そこで次に香りの判定に移りますが、これは左の方が樽由来のヴァニラなどのニュアンスが明らかに感じられ、香りの広がりも複雑性もあるのに対し、右はやや単調で閉じたような印象です。
味わいも左の方が風味の奥行きや広がりを感じ、タンニン量も多く感じます。バランスは両者ともよく、はっきりとした差はありませんが、やはり余韻も左が長く、トータルでも左側が2000円台と判定しました。

判定後の挙手でも、多くの方が左側が2000円台と判定しました。

さて、結果は・・・。
左側が、 Chateau de Candale 2005 AC Haut-Medoc、マルゴーの3級、ディッサンのオー・メドックワイン。CS58%、M42%。
右側が、 Chateau Puy Marceau 2005 AC Bordeaux Superieur  M40%、CS30%、CF25%、Cot5%。
Candaleの方がCSの比率が高く、新樽の比率が25%と多いため 、その差が風味の豊かさや濃縮感の差になって表れているようです。

日頃からワインを飲みなれているワインラバーの有資格者(ほとんどがエキスパート)の皆さんだけあって、さすがにこの辺は外しませんね。

3.そして最後は、同じヴィンテージで同じ土壌から造られたワインの比較であります。ここへ来ると、価格がいきなり跳ね上がり、一つが4000円台、一つが8000円台(何れも仕入れ値)と、一つは少なくともメドックの格付3級クラス以上であることは間違いありません。

       ボルドーワイン比較2

う~ん、これは正直言いまして、かなり迷いました
外観上の区別がほとんどつかないどころか、香りも味わいもほとんどその違いが分かりません
価格差からすると相当な違いがあるはずなのですが、この辺がワインの面白いところかもしれません。
何回か交互に試して、余韻だけは右側の方が明らかに長いと判断し、これを決め手に右側が8000円台と判定しました。

参加者の皆さんもかなり迷ったと思われ、これは各項目において評価がかなり分かれておりました。

そして、ネタ明かしでちょっとびっくり
右側は、なんとポイヤックの2級、Pichon Longeville Baron 2004、左側はそのセカンドである Les Tourelles de Longueville 2004 でありました。
ここでピションを試すことが出来るとは、それだけでもこのセミナーに参加した甲斐があるというものです
なるほど、同じテロワールでかつ同じ醸造法で造られたワインであるがゆえに、まだ私のレベルでは大きな差として捉えることが出来なかったわけですね。
もっともこのクラスともなると、並みのヴィンテージであってもまだまだその本領を発揮するには若過ぎて閉じており、それもほとんど差がないと思われた理由になるかもしれません。
セミナーの後の懇親会でも、加茂ソムリエのお話では、このくらいのヴィンテージでは3回もデキャンタージュして開かせると仰っていました。

       セミナーテイスティングアイテム


まとめとして、加茂ソムリエが仰ってたことは、自分が「おいしい」と感じることと、それが「価格が高く」、「品質が高い」こととは別であり注意が必要であるということです。
分かりやすい一例として挙げられたのが、例えばマグロの大トロと赤身どちらが好きですか?と参加者に問い掛けたところ、少なからぬ人が赤身に手を挙げました。価格は当然、大トロが高いのはいうまでもないことです。
ちなみに私は中トロが好きなので、どちらにも手を挙げませんでした
そして、ボルドーの場合は特に「ヴィンテージ」の要素をよく考える必要があるということです。偉大なワインになればなるほど、その飲み頃に達するまでに時間を要し、場合によっては価格が安くても飲み頃のワインの方がバランスが良く「おいしい」と感じることもありうるわけです。

家での普段飲みのワインとしては、あまりヴィンテージによる影響のない、CPの高いニューワールドや南仏あたりが中心となってしまうのですが、同じ地域であってもテロワールやヴィンテージによる差がどういったところから来るのかをつかみ取るのが今後の課題として浮上してきました。
ただそうなるとボルドーでいえば格付クラスや、少なくともブルジョワクラスの上位でないとなかなか難しく、財政的にきついのが難点です
セラーも買わんといかんし・・・。
やっぱり、こうしたセミナーや試飲会に今後もどんどん参加するしかないか
どなたか、東京方面でめぼしい試飲会やらセミナーがあったら、どんどんコメント欄にカキコお願い致します

       懇親会チーズ

●懇親会で出されたチーズです。
・Brie de Meaux (白カビ、牛、イル・ド・フランス地方) ・Fourme d'Ambert (青カビ、牛、オーヴェルニュ地方) ・Pont L'eveque (ウォッシュ、牛、ノルマンディー地方)  ・Sainte-Maure (シェーブル、山羊、ロワール地方) ・Pecorino Romano (加熱圧搾、牛、イタリア) ・Brillat-Savarin (フレッシュ、牛、フランス)

       懇親会ワイン1

       懇親会ワイン2

●懇親会で出されたワインたち。
写真上左より
・Domaine des lambrays  La Rose du Clos Bourgogne 2009
・Domaine de la Cotelleraie  Le Vau Jaumier St Nicolas de Bourgueil 2008
・Barmers Buecher  Alsace Pinot Noir Reserve 2007
・Domaine Amepelidae  Le S Vin de Pays de la Vienne 2005
・Alex Gambal  Fixin 2007 (写真なし)
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