「虎の穴」へようこそ!全国大会決勝出場を目標に、日々修行中のワインアドバイザーの日記です。
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FONTANAFREDDA BAROLO 2005 フォンタナフレッダ バローロ
2012-01-12 Thu 11:40
今年初めてのテイスティング・ノートは、昨年の年末に続き、ワインの王「バローロ」であります

今回はバローロ地区でも最大手の老舗、「フォンタナフレッダ」社のスタンダードタイプ。
これは『三つのバローロ』の中では大樽熟成で造られる伝統的な製法のバローロ。

はたして前回の「カッシーナ・ロザルバ」とはどんな相違点があるのでしょうか

      フォンタナフレッダ・バローロ05

FONTANAFREDDA BAROLO 2005 フォンタナフレッダ バローロ

【生産国・地域】:イタリア、ピエモンテ州
【格付】:DOCG:BAROLO
【生産者】:FONTANAFREDDA  【輸入者】:モンテ物産(株)
【品種】:ネッビオーロ   【ヴィンテージ】:2005年
【アルコール度数】:13.5% 【タイプ】赤・フルボディ
【購入価格】:¥3,150

【外観】
〔清澄度〕澄んだ 〔輝き〕やや弱め 〔色調〕オレンジがかった、ガーネット 〔濃淡〕 やや濃い 〔ディスク〕やや厚い 〔粘性〕やや強い、豊か 〔泡立ち〕スティル 〔外観の印象〕よく熟した、成熟度が高い、やや熟成した

【香り】
〔豊かさ〕しっかりと感じられる、力強い
〔特徴〕ブルーベリー、ブラックベリー、ブラックチェリー、カシス、干しプラム、乾燥イチジク、しおれたバラ、チェリーリキュール、ドライハーブ、腐葉土、なめし皮、丁子、甘草
〔香りの印象〕
開いている、熟成感が現れている
【味わい】
〔アタック〕やや強い 〔甘み(アルコールのボリューム感も含む)〕まろやか、豊かな 〔酸味〕なめらかな、円みのある 〔バランス〕骨格のある、肉厚な、力強い、がっしりとした 〔タンニン分〕力強い、なめらかな、緻密 〔アルコール〕やや強め、熱さを感じる 〔余韻〕やや長い

【フレーヴァー】フルーティ(濃縮した)、ミネラル感のある、スパイシー

【評価】成熟度が高く、豊か、濃縮し、力強い、長期熟成型、ポテンシャルの高い

【供出温度】15度~18度
【グラス】大ぶり
【デカンタージュ】必要なし、飲む直前
【収穫年】2005年
【生産国、地域】イタリア、ピエモンテ州
【主なぶどう品種】ネッビオーロ

大樽で熟成された伝統的なバローロらしく、香りや味わいは堀賢一さんがいうところの「後天的」なもの。
果実味溢れるクリーンな味わいの新世界的・現代的ワインに慣れた私の舌からすれば、一言でいって「枯れた」味わいで、これが好きだという人は少数派にとどまるかもしれません。
全体的な色調は、C・Sやシラーといったグラスの底が透けて見えないくらい色素量の多い品種からすれば、むしろP・Nに近い感じですが、タンニンは細かいながらもまだ収斂性があり、酸味もしっかりと感じます。この点では同じ熟成タイプのリオハ・レゼルバタイプと共通点が多くあると思いますが、違っているのはアメリカンオーク樽由来のヴァニラのニュアンスが感じられないこと(伝統派の造りでは)でしょうか。
実はテイスティングノートをつけたその日の夕食時に、¥798の『コノスル・C・S・バラエタル』と一緒に飲んでみたのですが、価格が三分の一以下の『コノスル』のほうが香り・味わいの印象が鮮烈で美味しいと感じました。
しかし、翌日にまた飲んでみたところ、香り・味わいともに複雑味が増してきて、後からしみじみとその美味しさが身体に沁み込んでいくように感じました。
最初はピチピチのグラマラスな若いオネーチャンに目が行ってたのが、ふと気がつくとその隣の熟女も話してみると味があっていいな~と思えるような感覚でしょうか・・・(極めてオヤジ的なたとえでスマソ)

このところ、これまで飲んだことのなかった産地・品種にいろいろとトライしているのですが、みえてきたことも多い反面、他の品種との重なる特徴も多くあり、むしろその区別について分からない部分も増えてきました。
これがワインの世界の奥の深いところであり、面白さなのでしょう。
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CASCINA ROSALBA BAROLO 2006 カッシーナ・ロザルバ・バローロ
2011-12-29 Thu 01:05
年末年始、怒涛の5連勤を前に、「ワインの王であり、王のワイン」であるBAROLOのテイスティングノートを
と気合を入れたのですが、仕事の巡回報告書とまだ年賀状を書いてなかったことを思い出し、あえなく断念

年賀状を作りつつ、残っていたマデイラを隠し味に、バローロに合わせビーフシチューを作ってみました

      カッシーナ・ロザルバ・バローロ2006 01

      カッシーナ・ロザルバ・バローロ2006 02


CASCINA ROSALBA BAROLO 2006 カッシーナ・ロザルバ・バローロ

【生産国・地域】:イタリア、ピエモンテ州
【格付】:DOCG: BAROLO
【生産者】:ジェンマ  【輸入者】:東京ヨーロッパ貿易(有)  【販売者】:(株)成城石井
【品種】:Nebbiolo  【ヴィンテージ】:2006年
【アルコール度数】:14.0% 【タイプ】赤・フルボディ
【購入価格】:¥2,780(成城石井ワインくじの購入価格、実売価格¥3,990)

堀賢一さんの「ワインの個性」にありました『三つのバローロ』のうち、これはどのタイプにあたるのだろうと、ネットを検索したのですが、結局分からずじまい
ピノ・ノワールを彷彿とさせる豊かな果実味と酸味から『急進派』もしくは『改革派』の造りかな、・・・と思いましたが、どなたか知っていれば教えてください。
もっとも、美味しければ何派であろうと構わないのですがね

外観は熟成感が現われはじめた、オレンジがかった深いルビー色。
香りはバローロ特有の「なめし皮」や「腐葉土」、「タバコ」といった酸化熟成のニュアンスはあまり感じず、ラズベリーやチェリーなどの赤い果実とバラの花、カシスやチェリーのリキュール、ほのかなオーク樽のニュアンスが上品に感じられます。
味わいも拍子抜けするほど滑らかで柔らかいタンニン、クリーンな果実味と酸味、ミネラル感があり、ブラインドで出されたらピノ・ノワールと間違えるのでは?と思うほど。
これまでバローロに抱いていた「強いタンニンとしっかりと残る後味の苦味、スパイシーでジビエにあう力強い赤ワイン」といったイメージとは全く違い、果実味豊かでエレガントにバランスよくまとまっている印象。
もっとも「ワインの王」と呼ばれるスケール感や複雑性はないのですが、この価格帯のバローロであれば仕方のないところでしょうか。

今年の最優秀ソムリエコンクールでは、決勝のブラインドで弟分の「バルバレスコ」が出題されておりましたが、ネッビオーロも今後きっちりと押さえていきたい品種のひとつであります。値段高いけど・・・
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GAVI ARIONE 2007 ガヴィ アリオネ
2011-12-09 Fri 23:17
コンクールのブラインドで出題されそうな、白の品種で押さえるべきブドウといえば、王道品種であるシャルドネ、リースリング、ソーヴィニヨン・ブランに続くものとして、シュナン・ブラン、ヴィオニエ、そしてこの「コルテーゼ」(ガヴィ)あたりが最有力候補となるのでしょうか。
昨年のワインアドバイザー全国選手権決勝のブラインドでも出題されていましたしね。

「ガヴィ」はこれまで数度試したことはあるのですが、残っている印象としては「ミネラル感のあるドライな辛口」、わりあい強く感じる後味の「苦味」といったところでしょうか。
その特徴を捉え、記憶にインプットすべく、久しぶりに「ガヴィ」を試すことに。

      ガヴィ・アリオネ2007


GAVI ARIONE 2007 ガヴィ アリオネ
生産国・地域:イタリア、ピエモンテ州
格付:D.O.C.G
生産者:アリオネ醸造所  輸入者:(有)伏見ワインビジネスコンサルタント
品種:コルテーゼ   ヴィンテージ:2007年
アルコール度数:12.0% 白・辛口
購入価格:¥2,205

【外観】
〔清澄度〕澄んだ 〔輝き〕輝きのある 〔色調〕黄金色を帯びた黄色 〔濃淡〕やや濃い 〔ディスク〕中程度 〔粘性〕やや軽い 〔泡立ち〕スティル 〔外観の印象〕よく熟した、成熟度が高い

【香り】
〔豊かさ〕しっかりと感じられる
〔特徴〕柑橘系、グレープフルーツ、リンゴ、洋梨、花梨、石油香
〔香りの印象〕開いている、第一アロマが強い

【味わい】
〔アタック〕中程度 〔甘み(アルコールのボリューム感も含む)〕まろやかな 〔酸味〕なめらかな、しなやかな 〔バランス〕ドライな、まろやかな、 〔苦味〕やや強い、コクを与える 〔アルコール〕中程度 〔余韻〕やや長い 

【フレーヴァー】フルーティ(濃縮した)、ミネラル感のある
【評価】成熟度が高く、豊か
【供出温度】8~10度
【グラス】中庸
【収穫年】2007年
【生産国、地域】イタリア、ピエモンテ州
【主なぶどう品種】コルテーゼ
【総評】
外観はグリーンのトーンは消え、黄金色の色調からやや熟成感を感じる。色調はやや黄色味が強く、濃いが粘性は強くなく、ニューワールドの白ワインのようなアルコール度数の高さやヴォリューム感は感じない。
香りの印象は柑橘系果実やリンゴ、花梨のような薄い黄色の果実が主体で、温暖な気候を思わせるトロピカルフルーツのような印象まではない。リースリングのぺトロール香(石油香)のようなミネラルのニュアンスもしっかりと感じる。リースリング以外でこれだけハッキリとしたペトロール香を感じる品種があるとはちょっと驚き。
アタックは強くはなく、かといってライトでもなくあとからしっかりとしたコクとミネラル感を感じる。外観同様、やや熟成感があり全体的に落ち着きを感じ、酸味もまろやかでバランスもとても良い。
フィニッシュはドライで、アフターにガヴィ特有の心地よい苦味があり、それが余韻となって続く。
シャブリを髣髴とさせるミネラル感がしっかりと感じられ、とても上品で上質感のある辛口白ワイン。料理もシャブリのように生牡蠣をはじめとする新鮮な魚介類によく合いそう。
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PRIMO FRANCO VALDOBBIADENE PROSECCO SUPERIORE 2010 プリモ・フランコ ヴァルドッビアデネ・プロセッコ・スペリオーレ
2011-12-02 Fri 19:20
このところ毎晩の晩酌は、缶ビール1本⇒ワイン という流れが多いのですが、久しぶりに爽快な泡ものが最初から飲みたくなり、ちょっと前に大丸の試飲即売会で購入したイタリアのプロセッコを風呂あがりにさっそく開封

      プリモ・フランコ プロセッコ2


PRIMO FRANCO VALDOBBIADENE PROSECCO SUPERIORE 2010 プリモ・フランコ ヴァルドッビアデネ・プロセッコ・スペリオーレ

アルコール度数:10.5%  輸入者:(株)アルカン  購入価格:¥2,614
言わずと知れたイタリア、ヴェネト州を代表する人気のDOCGスパークリングワインであります。



ところがこのスパークリング、とんでもないサプライズが待っておりました。

      プリモ・フランコ プロセッコ1

キャップシールを剥がしたところ、そこには見たこともないような太い金具で、がっしりとコルクがとめられているではありませんか

ご存知のように、通常は細い針金でコルクの王冠を止めてあり、手で簡単に外すことができるわけですが、果たしてこれはどのように外したらよいのでしょうか


実はこれ、昨年の最優秀ソムリエコンクール世界大会でも、準決勝のサービス実技審査で出されたサプライズの「仕掛け」で使われたのと同じ金具でありました。
世界大会で出されたのは誰もが知っている「モエ・エ・シャンドン」の普通のボトルで、それをテーブルの7人に4分以内でサービスする、という実技審査なわけですが、そこで使われていたのがこのタイプ。

昨年この世界大会の模様を放送したTV番組をご覧になった方はお分かりと思いますが、各国を代表するトップソムリエのほとんどが外し方が分からず、手で無理やり外そうとしたり、ソムリエナイフの刃の部分でこじ開けようとしたりして時間をロスし、制限時間内にサービスできずに終わっておりました。
その中で、決勝に進出したイギリス代表のジュラール・バッセ選手とフランス代表のダビット・ビロー選手だけがいとも簡単に金具を外し、スマートにサービスをこなしておりましたが、ソムリエナイフのフックの先端部分を使うと簡単に外せるわけなんですね。

その録画を何回も見た私も早速チャレンジしてみた訳ですが、意外とあっさりと外すことが出来、いささか拍子抜けしてしまいました。
世界のトップソムリエ達が、なかなか開けられなかった栓を簡単に開けることが出来、思わずニンマリとしてしまいます
もっとも予めやり方が分かっているから出来ることであり、知らなければ同じように途方に暮れていたかもしれませんが・・・


さて、肝心のプロセッコですが、一言でいえば『爽やか系』の爽快なスパークリング。
柑橘系果実や洋梨、リンゴのようなフレーヴァーがとてもフルーティ。シャンパーニュのような熟成感や複雑性はありませんが、酸が綺麗でバランスもとてもよく、素直に美味しく飲める万人受けするタイプだと思います。
アルコール度数も10.5度しかないので、気がつくとまたしても3分の2以上を空けてしまっておりました
理屈抜きに気軽に楽しみたいときにはとてもいいスパークリングだと思いますが、難点は価格が2千円台後半ということ。
庶民の私が「気軽」に購入できるのは、やはりスペインのCAVAになってしまいます・・・
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FEUDO ARANCIO CHARDONNAY 2009 フェウド・アランチョ シャルドネ
2011-02-05 Sat 01:17
「エッホ、エッホ、恵方巻

2月3日の節分には、私の勤務するお店でも「恵方巻」の売場が大盛況
私も「上太巻」、「田舎巻」、「鉄火巻」、「しめ鯖の高菜巻」の4種類を買って帰りました

「恵方巻」食べるんだったら、一番合いそうな甲州でも買っておけばよかったのですが、他に合いそうなストックもないので適当にイタリアのシャルドネをチョイス
         
          フェウド・アランチョ シャルドネ2009

FEUDO ARANCIO CHARDONNAY 2009 フェウド・アランチョ シャルドネ
【生産国・地域】:イタリア、シチリア州   【格付】:I.G.T.
【生産者】:Feudo Arancio   【輸入者】:(株)モトックス
【品種】:シャルドネ   【収穫年】:2009年
【アルコール度数】:13.5度  【タイプ】白・辛口
【購入価格】:1,280円

【外観】
輝きのある、透明感のある 緑色がかった、淡い黄金色 ディスクは厚い 粘性も高く、ネットリとした感じの脚がグラスを伝う

【香り】
豊でフルーティ 洋梨、カリン、マンゴー、パイナップル、パッションフルーツなど黄色いトロピカルフルーツ主体の果実香  黄色い花の香り 複雑性や樽のニュアンスは感じられない

【味わい】
ボリューム感を感じるアタック 穏やかで、まろやかな酸味 トロピカルフルーツのような甘いフレーバーをまず感じるが、アフターは適度な苦味が全体を引き締め余韻となって続く 辛口 アルコールのボリューム感を感じる ミディアム~フルボディ 切れの良い後味 バランスは良い 余韻はやや長く7~8秒 若々しくフルーティで、凝縮感があり豊かな果実味を感じさせる味わい

【総評】
地中海の太陽の恵みを感じさせる、完熟果実がたっぷりと詰まったような天真爛漫なシャルドネ。「凝縮感」という言葉はこのワインのためにあるような、トロリとした粘性があり、とても千円台前半の酒質とは思えません。おそらく樽は使っていないと思われますが、完熟した果実そのままの素材の持ち味を活かすにはその方が正解なのでしょう。
ただボリューム感も強く感じるため、疲れ気味のときはやや飲み疲れしてしまい、もう少し繊細さも欲しいところではあります。
とはいえCPの高さはかなりのものがあり、温暖な地方で育ったシャルドネの素顔を知るにはよいワインだと思います。

さて、肝心の「恵方巻」との相性ですが・・・、「なんか微妙」というか、やはりパワフルなシャルドネとは接点がありません海苔巻きなので、シャルドネならばミネラル感たっぷりのシャブリとかがいいのかもしれませんし、甲州やリースリングあたりが無難なのかも。
このワインと合わせるならば、料理も手の込んだものよりは、素材の持ち味を活かしたサラダやマリネ、白身魚、パスタなどに合うと思われます。
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