「虎の穴」へようこそ!全国大会決勝出場を目標に、日々修行中のワインアドバイザーの日記です。
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オペレーションサジタリウス2015年第1回・・・かがり火での新年会
2015-01-12 Mon 23:02
会社の会議で東京まで出張したため、帰りに昨年JSAの呼称資格試験にめでたく合格した友人4人で合格祝いと新年会を兼ねてかがり火へ


予定開始時間より一人かなり早めに着いてしまったため、待っている間に今年初めてのブラインドを何種類かお願いしてみることに ヽ(・∀・)

      ブラインド白ワイン3種-1



先ずは白ワイン3種を左から順にフルコメントでノートに記入していきます(記事ではダイジェストのコメントを記載)


1番目の白ワイン・・・

澄んで輝きのある、グリーンがかったやや濃いイエロー。
粘性も強めで濃い色調のため、日照量の多い地域のよく熟したぶどうから造られたワインという印象。

香りは開いており、グレープフルーツなどの柑橘系果実に、リンゴや洋ナシ、黄桃などの黄色い果実香も感じられ、白胡椒のスパイシーさに、ヴァニラ、焼いたパン、炒ったアーモンドのような樽のニュアンスもしっかりと感じられます。

アタックはやや強く、甘さはまろやか。
酸はしっかりとしており、アフターまで伸びていくのが分かります。
ボディはふくらみがあり、全体的に肉付きがよくふくよかな印象。

濃いめの色調としっかりとした樽香、厚みのあるボディから、日照量の多いニューワールドのシャルドネ、ただし酸も余韻まで長く感じられるため、かなり冷涼な産地ではないかと推測し、
アメリカ、カリフォルニア州、ソノマのシャルドネ、ヴィンテージ2012年と記入。


2番目の白ワイン・・・

最初の白同様、グリーンのトーンがはっきりとしているものの、色調はやや淡くグラスの底には少し気泡も見られます。
粘性はやや強めで、若々しく冷涼な産地なれども熟度の高いぶどうから造られた印象があります。

香りはグレープフルーツのような柑橘系果実に、青リンゴ、アカシアや菩提樹のようなフローラルな花の香りが顕著。
この時点でリースリングが第一候補にあがってきますが、決めつけは禁物なので、注意して味わいを確認してみます。

アタックはやや軽めで、残糖のないドライな辛口。
酸はシャープでしっかりと全体を支えております。
シャープなリンゴ酸からモーゼルかなと思いましたが、アルコールがやや強かったため、アルザスかなとも思いましたが、グラスの底に見られた気泡からスクリューキャップの可能性が高かったため、最初に感じたとおり、
ドイツ、モーゼルのリースリング、2013年と記入。


3番目の白ワイン・・・

外観の各要素は1番目と2番目の中間くらい。
色調もやや濃く、粘性もやや強いが新世界までの強さは感じられず、欧州伝統国の冷涼産地なのかな?という印象。

香りはとにかく吟醸香が強く、まるで正月早々に飲んだ清酒の吟醸酒のような印象。
この強い吟醸香(?)が邪魔して果実香も樽香も隠れてしまい、他の要素の判別が出来ません・・・。

吟醸香といえば、シュール・リー製法か?だとすると甲州かミュスカデの可能性が高いか・・・?などとも考えましたが、それにしては色調も濃いめで、ボディもふくらみがあるため、迷いに迷います・・・。

アタックは中庸で、味わいもニュートラル。
酸は前の2種同様にシャープで、これもアフターまでしっかりと余韻となって続いていきます。
1番2番は香りの段階である程度目ぼしがつきましたが、これはまいった・・・。
自分で設定した制限時間3分を過ぎてしまったため、結論として、しっかりめのボディと酸から、いままでシャルドネとよく間違えることが多かった、
オーストリアのグリューナ・ヴェルトリーナー、2012年と記入。


果たして正解は・・・

      ブラインド白ワイン3種-2

①白ワイン・・・産地:フランス、ブルゴーニュ地方、シャブリ地区×  品種:シャルドネ○  収穫年:2010年×

てっきり新世界のシャルドネかと思いましたが、伝統国フランスど真ん中のシャブリ・1er・Cruでありました・・・(ノд`@)


②白ワイン・・・産地:オーストリア、ニーダーエスタライヒ×  品種:リースリング○  収穫年:2011年×

品種は当てたもののリースリングの場合、やはりドイツの隣国オーストリアや新世界の代表産地オーストラリアあたりまで、検証の対象としなければなりません・・・。

③白ワイン・・・産地:フランス、ブルゴーニュ地方、ムルソー×  品種:シャルドネ×  収穫年:2007年×

あちゃ~シャブリ同様、ど真ん中のムルソーでしたか・・・。ムルソーらしい樽のニュアンスはほどんど感じられなかったため、候補にもあがっておりませんでした・・・∑(゚□゚;)ガーン
吟醸香と思ったのは、今にして思えばシェリーのような酸化臭であったのか?


このとき連れのメンバーが到着したのですが、赤ワイン3種類を出していただいたところなので、いそいそとブラインドを続けます・・・

      ブラインド赤ワイン3種-1

メンツも着いたことから、ここからはコメントを書かずにほぼ印象のみでの即決勝負。

(左から)4番目の赤ワイン・・・新世界らしい濃い色調と、やや収斂性のあるタンニン、アメリカンオークの甘いフレーヴァーから、アメリカ、カリフォルニア州、カベルネ・ソーヴィニヨン、2011年と記入。

5番目の赤ワイン・・・明るいルビー、赤いベリー系果実主体の果実香。これは品種外したらあきまへんのピノ・ノワール、産地は果実味が前面に感じられることからアメリカ、オレゴン、2012年と記入。

6番目の赤ワイン・・・色は非常に濃く、全体的に陽性でスパイシーなニュアンスがプンプンなことから、オーストラリア、バロッサヴァレーのシラーズ、2011年と記入。


さて、正解は・・・

      ブラインド赤ワイン3種-2

④赤ワイン・・・産地:アメリカ、カリフォルニア州○  品種:メルロ×  収穫年:2011年○

⑤赤ワイン・・・フランス、ブルゴーニュ地方、ACヴォルネー×  品種:ピノ・ノワール○  収穫年:2008年×

⑥赤ワイン・・・アルゼンチン、メンドーサ州×  品種:カベルネ・ソーヴィニヨン×  収穫年:2013年×


蓋を開けてみれば、6種類とも決して外してはいけない王道品種でありました (ノД`)・゜・。


「だめだ・・・かなり錆びついてしまっている・・・」と反省したところで、気分はコロッと新年会の飲み会モードに突入!

      マルケス・デ・マリアルヴァ1

先ずはスパークリングワインということで、珍しいポルトガルのスパークリングワイン「マルケス・デ・マリアルヴァ ブルート レゼルバ」で乾杯!

隣国スペインのカバはすでに日本でもポピュラーなアイテムとなっておりますが、この泡もビカル、マリア・ゴメス、セルカルという土着品種を使い、瓶内二次発酵で造られた本格派スパークリング。
おそらくカバ同様価格はリーズナブルながらも正統派の辛口で、友人同士で気軽に楽しむにはなかなかの満足感の得られるスパークリングワインでありました。


      モーゼルランド リースリング カビネット2012

2番目の白ワインは、自身が持ち込んだモーゼルランドの「リースリング・カビネット2012」
ドイツワインケナー試験の賞品としてもらった記念のワインですが、お互いの合格祝いも兼ねた飲み会だったので開けてみることにしました。

モーゼルらしい優しい甘さと爽やかさが、疲れた身体を包み込んでくれる癒し系の白ワイン。
ラインガウ、アルザス、クレア・ヴァレーにイーデン・ヴァレーと優れた産地は世界に数あれど、やはり私にとってのリースリングの原点はモーゼル。
初恋にも似たその甘美な優しさは、まさに“天上のレモネード”


      ベルンハルト・フーバー シュペートブルグンダー2009

3番目の赤ワインは、ドイツ、バーデンのシュペートブルグンダーをオーダー。
造り手は渡英中の延命師匠絶賛のベルンハルト・フーバー。
昨年ドイツワインケナーを受験し、ドイツのピノ・ノワールもここまできたのかという水準を友人たちにも知って貰いたくてオーダーしたのですが、その洗練されたエレガントさは本場ブルゴーニュの村名クラスを軽く凌駕するでしょう。
当のフーバー氏は昨年55才の若さで急逝されたのが、非常に惜しまれます


      クラレンドル2009

4番目の赤ワインは、友人のN氏が持参したシャトー・オー・ブリオンの醸造チームが造る正統派ボルドーの「クラレンドル2009」
深緑に金色の文字がとても端正で印象的なラベルのボルドーワイン。
このあたりになると、もう随分と酔いが回り記憶も飛びはじめていたのですが、凝縮した果実味で押してくる現代風のパワフルな造りではなく、あくまでオーブリオン譲りのエレガンスを追及した造りであることが分かります。


      デザートワイン4種

で、ここからはほとんど微かにしか記憶にないのですが、締めにデザートワイン5種をオーダー(したらしい^^;)

左からアルザス「セレクション・グラン・ノーブル ピノ・グリ2000」、「シャトー・クーテ(ヴィンテージ失念)」、オレムスの「トカイ・アスー5プットニョシュ1999」、ドイツ・ラインヘッセンの「シルヴァーナー・アイスワイン2010」、ドイツ・ファルツのアレンドルフ「イエズイーテンガルテン(クラス・ヴィンテージ失念)」

これだけのデザートワインを飲みながら、勿体ないことに味わいの記憶がありません 。・゜・(/Д`)・゜・。うわぁぁぁぁん

ただ、とても幸せな気分でお店をあとにしたことは、なんとなく覚えております・・・。

ということで、今年もいよいよスタートです。
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オペレーションサジタリウス「第10回椨さん主催テイスティング勉強会」参加 PART2
2014-08-01 Fri 01:26
“かがり火”でのテイスティング勉強会、後半戦になります

5番目のワインから赤ワインに変わりますが、ここでいよいよ発表の順番に・・・。

久しぶりの参戦ということと、これまで白を全部外しており緊張が走ります。

5番目の赤ワイン・・・

      5番目赤ワイン

3人のうち最後の発表となりましたが、おおかた以下のようなコメントを述べたと思います・・・。
「外観ですが、澄んで輝きのある、オレンジがかったガーネット。濃淡は明るく、粘性はやや強め。外観の印象は、よく熟したぶどうで造られたワインで、熟成感が表れており、健全な印象です」

「香りの豊かさはしっかりと感じられ、特徴としてはラズベリーのような赤い果実に、干しプラムや乾燥イチジクのようなドライフルーツの果実香を感じます。また牡丹のような花の香りに、ドライハーブ、紅茶、腐葉土のような熟成感があり、空気に触れると甘草のようなスパイシーなニュアンスも感じられます。香りの印象は開いており、熟成感が表れています」

「味わいですが、アタックはやや軽め。残糖は感じられず甘味は弱め。滑らかで円みのある酸味。タンニンは緻密できめ細かく溶け込んでいます。バランスは心地よく、アルコールはやや軽めで12.5度~13度、余韻はやや長め。複雑性のあるフレーヴァー」

「ワインの評価としては、成熟度が高く豊か、エレガントで余韻の長いワイン」

「供出温度は14~16℃、グラスは中庸~大ぶり、デカンタージュの必要はなし」

いよいよ結論を言わねばなりませんが、最初に発表された方はたしか「フランス、ボージョレのガメイ」、隣席でこの日初参加の友人Uさんは「フランス、ロワール・サンセールのピノ・ノワール」と答えられていたようです。
コメントを述べつつ、あれこれ考えておりましたが、品種は外観と香りの段階からピノ・ノワールと見当をつけたものの、産地にいささか迷いがありました。
ニューワールドの果実味前面タイプではないし、熟成タイプのピノ・ノワールということで、オーソドックスに考えればブルゴーニュになるのでしょうが、今一つしっくりときません・・・。どうもブルゴーニュっぽくない・・・。
Uさんもおそらくそう感じられて「サンセール」とされたと思いますが、ブルゴーニュに比べたら土っぽい印象もあり、以前何回か試したことのあるアルザスが一番近いように感じたため、

生産国・地域:フランス、アルザス地方  品種:ピノ・ノワール  収穫年:2005年  と解答

正解は・・・、

      コトー・シャンプノワ ブジィー・ルージュ・グラン・クリュ2004

Jean Vesselle Coteaux Champenois Bouge Grand Cru 2004 (ジャン・ヴェッセル コトー・シャンプノワ ブジィー・ルージュ グラン・クリュ)

【生産国・地域】:フランス、シャンパーニュ地方、AC:コトー・シャンプノワ△  【品種】:ピノ・ノワール○  【収穫年】:2004年×

なんとかこの日、初めての品種正解でホッと一息ヾ(´ε`;)ゝ ふぅ。。。
ヴィンテージも一年違いでやはり熟成タイプであったため、コメントもそう間違ってはいないと思います。
しかし、「Coteaux Champenois」は意識の中から欠落しており、やはりフランスのピノ・ノワール産地としてそこまでカバーしていかないといけないな~と実感しました・・・


6番目の赤ワイン・・・

      6番目赤ワイン

外観は5番目同様、明るめの、赤ワインにしては色素量が少ない品種、またエッジはやや赤味を帯びている熟成タイプか?
しかし香りは、ラズベリーなど赤い果実もあるものの、さきほどのピノ・ノワールとは明らかに違い、チェリーやプラムに加え、キャンディのような甘い香りと、甘草のような甘苦系オリエンタルスパイスのようなニュアンスが感じられます。
周りの方々も「シラー」という意見が多かったように思えますが、私の脳内で真っ先に反応したのは「ガメイ」という選択。
しかも熟成タイプの、「モルゴン」や「ムーラン・ア・ヴァン」などのクリュ・ボージョレじゃあるまいか?とこの時点でほぼこの考えが支配的になって、後のコメントに続いていきました・・・。

これはもう思い込みが先行し、
生産国・地域:フランス、ボージョレ地区、クリュ・ボージョレ  品種:ガメイ  収穫年:2000年  と解答

正解は・・・、

      リヴィエラ・リグーレ・ディ・ポネンテ・ロッセーゼ2012

Laura Aschero Riviera Ligure di Ponente DOC Rossese 2012 (ラウラ・アスケロ リヴィエラ・リグーレ・ディ・ポネンテ・ロッセーゼ)

【生産国・地域】:イタリア、リグーリア州×  【品種】:ロッセーゼ×  【収穫年】:2012年××


これまた、なんと初体験のイタリア、リグーリア州のロッセーゼでありました・・・。
「へえ~、これがロッセーゼなのね・・・」と、脳みそにインプットしてみようと試みたのですが、おそらく次回出されてもまた多分「ガメイ」あたりと答えるんだろうな~という印象。

しかし、品種が当たらないのは当然として、ヴィンテージを大きく外してしまったのはちといけません・・・。
2000年どころか、まだまだ若々しい2012年のワインではありませんか・・・(ノ_-;)ハア…
外観の第一印象で5番目のピノとほぼ同列の熟成タイプと決めつけてしまい、あとの観察が疎かのまま最後までコメントを書いてしまいました・・・。
この点は大いに反省すべきでありました・・・反省隊\(_ _*)m(_ _)m(*_ _)/参上


7番目の赤ワイン・・・

      7番目赤ワイン

外観は5・6番目とは真逆の、紫の色素がびっしりと詰まった感じの濃縮感に満ち溢れたタイプ。
外観だけで判断せよと言われたら、間違いなく「アルゼンチンのマルベック」と答えたであろう、これ以上ないと思われる非常に濃い外観。
香りも外観同様、ブルーベリーやカシス、ブラックベリーといった黒い果実をすり潰したような凝縮感に溢れた果実香に、チョコレートやコーヒーのような樽のニュアンス。
ここまではアルゼンチン、メンドーサのマルベックというストーリーに沿っていたのですが、味わいでその印象はガラリと変わります。
インパクトのあるアタックに続いて感じられたのが、ざらついた感のある強烈なタンニン。樽由来の、後から感じられるタンニンではなく、これは明らかに品種特性からくる強烈なタンニンであります。
歯茎を痺れさすくらいのタンニン量を誇る品種といえば、これはもうカベルネ・ソーヴィニヨンしか思いつきません。
よく香りを嗅ぎなおしてみると、カベルネ・ソーヴィニヨンらしいミントのようなクールなニュアンスも感じられます。
「これはナパか?・・・いや、ナパにしては上品さが感じられないし、果実味バンバンのこの感じはチリか・・・」
「でもニューワールドのカベルネにしては、ユーカリのニュアンスがほとんど感じられないし、このヴォリューム感はもしかしてメルロ?」
とあれこれ迷いましたが、「いやいや、やっぱりこのタンニンの強さはカベルネ以外ありえまい・・・」との結論に達し、その中でも過去最も近い印象だったのが、「エラスリス」のカベルネであったため、

生産国・地域:チリ、アコンカグア・ヴァレー  品種:カベルネ・ソーヴィニヨン  収穫年:2011年  と解答

正解は・・・、

      テラ・タングラ マヴルッド 2010

Terra Tangra Mavrud 2010 (テラ・タングラ マヴルッド)

【生産国・地域】:ブルガリア、トラキア平原南部地区、サカル×  【品種】:マヴルッド×  【収穫年】:2010年×

またまたレアな生産国かつ品種である、ブルガリアの「マヴルッド」でありましたΣ(゚口゚;

これも初体験な品種ではありますが、6番目のロッセーゼに比べれば、まだメリハリがあり覚えやすい品種かもしれません。
式で表すと・・・、 (メンドーサのマルベックの外観)+(チリのカベルネ・ソーヴィニヨンのタンニン-ユーカリのニュアンス)=「マヴルッド」という感じでしょうか。


そして8番目のリキュール・・・

      8番目リキュール

香りからは明らかに「アニス」系リキュールというこは分かりますが、種類が多すぎて特定はできません。
といいますか、正直そこまでまだカバーしきれておりません^^;

珍しく今回は参加者の意見が一人一人割れ、やはり非常に難しいリキュールであることは確かなようです。

アニス系といえば、ペルノ、リカール、パスティスといろいろありますが、誰も言っていないやつでいってみるか・・・と、
「ウゾ」と解答・・・。

正解は・・・、

      パチャラン・ナバロ・ソコ

Pacharan Navarro Zoco (パチャラン・ナバロ・ソコ)

Zoco(ソコ)は、アニスベースでスモモを使用したスペイン・ナバーラ産の伝統的リキュールだそうです。

このリキュールは教本にも記載がなく、当然のごとくその存在も知らなかったのですが、世界にはまだまだ知らないお酒が沢山あるのですね・・・。


結局この日、ワインの品種については一勝六敗の大惨敗・・・。

まあ、結果よりもこの日は未経験の品種やリキュールを沢山経験出来たことが最大の収穫と言えるでしょうか。

この椨さん主催の勉強会自体は、かがり火から場所を移して継続される予定とのことで、次回こそはしっかりと準備して、再度チャレンジしてみたいと思います。

延命師匠、椨さん、参加された皆さま、たいへんお疲れさまでしたa(^-^)r(-^ )i(^ )g( )a( ^)t( ^-)o(^-^)~♪
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オペレーションサジタリウス「第10回椨さん主催テイスティング勉強会」参加 PART1
2014-07-31 Thu 13:08
今年の秋に“かがり火”の延命師匠が海外武者修行に旅立ってしまうため、これがおそらく“かがり火”で最後になるであろう椨さん主催のテイスティング勉強会に参戦してきました

また長くなりそうなので、その勉強会の模様を2回に分けてレポートします

この勉強会に参加する度に、「よし!明日から真面目にテイスティングの勉強を再開しよう!」と反省するのですが、結局日々の忙しさにかまけて、いつもぶっつけ本番での参戦になっております
^^;

この日も石田博さんや谷宣英さんの著書を少しかじった程度の準備しかしておらず、ほぼ“一夜漬け”での参戦とあいなりましたm(_ _;)m


かがり火での最後の勉強会ということもあってか、この日は定員の20名をはるかに超える多士済々の参加があり、広い2階の部屋が狭く感じられるほどの大盛況となっておりました。

この日は、白4銘柄、赤3銘柄、その他のお酒1銘柄の計8種類のテイスティングアイテム

いつものように1銘柄につき3人ずつフルコメントを述べ、その後暫しディスカッションの後、延命師匠より正解の発表という段取りで進んでいきます。


1番目の白ワイン・・・

      1番目白ワイン

外観はグリーンのトーンが残る若々しいレモンイエロー。色の濃淡は淡く、粘性もやや軽く、欧州冷涼産地の印象を強く受けます。

香りはフレッシュで、レモンやグレープフルーツなど柑橘系果実が主体。それにアカシアなどの白い花やセルフィーユなど清涼感のあるハーブのニュアンスも感じられます。

アタックはやや軽めで、生き生きとした爽やかな酸味。おそらくステンレスタンク発酵・熟成のフレッシュで、果実の持ち味をそのまま表現したクリーンな造り。

「シャブリ」という意見が多くあり、フレッシュななかにもボディのふくらみを感じさせるのは、たしかにシャルドネの印象もあります。
しかし、シャブリにしては現代的に過ぎる造り方に違和感があり、非常にクリーンで酸味もしっかりとしており、柑橘系果実主体の爽やかな印象から、

生産国・地域:スペイン、リアス・バイシャス  品種:アルバリーニョ  収穫年:2012年  と解答。

正解は・・・、

      セプドール ピノ・ブラン 2009

CEP D'OR PINOT BLANC 2009 (セプドール ピノ・ブラン)

【生産国・地域】:ルクセンブルク、モーゼル地方×  【品種】:ピノ・ブラン×  【収穫年】:2009年×

なんと、ルクセンブルク、モーゼル地方の“ピノ・ブラン”でありました。

ルクセンブルクでワインが造られていることを初めて知ったのですが、それ以上に驚いたのがその若々しさであります。
白ワインで5年経っていると、さすがに一部の高貴品種を除いては酸化熟成の枯れた印象を免れないのですが、このワインはそれをほとんど感じさせません。
ピノ・ブランはどちらかというと地味な印象があったのですが、これはワインとして素直に美味しく、特に今のような蒸し暑い季節にはピッタリの爽やかな白ワインだと思われます。


2番目の白ワイン・・・

      2番目白ワイン

外観は一番目のワイン同様に、冷涼産地を思わせる緑がかった淡いレモンイエローなのですが、香りと味わいは固く閉じた感じで、特徴を捉えるのが非常に難しい白ワイン。
「なんだ、このワインは?つかみどころが全くない・・・」果実味も味わいも際立つものがなく、石を舐めているような非常にミネラリーな印象。
後味にははっきりとした苦味が残り、樽のニュアンスは感じられないため「グリ系品種由来の果皮の苦味なのかな・・・」という思いが頭をよぎります。
これはもうニューワールドではなく、欧州伝統産地でも冷涼産地、これまで試してきた中ではアルザスのミネラル感に最も近いように思われ、その中でのグリ系品種ということで、

生産国・地域:フランス、アルザス地方  品種:ピノ・グリ  収穫年:2010年  と解答。

正解は・・・、

      ドメーヌ・ブロンデル デザレ・グランクリュ

ドメーヌ・ブロンデル デザレ・グラン・クリュ シャスラ 2011

【生産国・地域】:スイス、ボー州・ラボー地区・デザレ×  【品種】:シャスラ×  【収穫年】:2011年×

なんと、スイスのシャスラでした。
「Chasselas」はフランスでは「Gutedel」とも呼ばれ普通のテーブルワインの扱いなのですが、これはスイスワインの頂点に立つとも言ってよいグラン・クリュ“Dezaley”のワイン。
漫画『ソムリエール』でもシャスラが登場する場面があり、監修の堀賢一さんの解説では「甲州に似た印象」という知識だけはあったのですが、飲んだのはたしかこれが初めての経験となります。
この日初めてこの勉強会に参加され、隣の席に座った友人のUさんは「甲州」と仰っており、「さすがによく特徴を捉えているな~」と感心してしまいました。


3番目の白ワイン・・・

      3番目白ワイン

前の二つの白とはうってかわって、濃いイエローの外観。
粘性も豊かで、成熟度の高いぶどうで造られ、濃縮感のあるワインという印象。
「これは果たして品種特性からくるものか・・・?温暖産地のワインなのか?それとも樽熟成・熟成年月から来るものなのか・・・?」
香りは熟れた洋ナシや黄桃、アプリコットやパイナップルといったトロピカルフルーツ主体の果実香と、樽熟成由来の炒ったアーモンドやヘーゼルナッツ、焼いたパンのような香ばしい香りも明確に感じられます。
味わいも全体的にまろやかでふくよかな厚みのある印象・・・。

これが呼称資格試験であれば、躊躇なく素直にニューワールドのシャルドネと答えるべきところではありますが、ここでまた要らぬ邪念が頭をもたげます・・・。
「今日で最後だし、前の二つの傾向からしてもそんなまともな答えではないんでは?」
「樽熟できる白で厚みを感じさせるものといえば、ボルドー?・・・でもそれは以前出されたし、それもまとも過ぎるんじゃ・・・」
「大穴狙いでイタリア、マルケ州のヴェルディッキオあたりか・・・」
「たしか世界ソムリエコンクールで、この品種を多くの各国代表がシャルドネと間違えていたな・・・。色調や味わいからしても温暖産地のようだし・・・」と、

生産国・地域:スペイン、D.O.ルエダ  品種:ヴェルデホ  収穫年:2010年  と解答。

正解は・・・、

      カリン・セラーズ シャルドネ・キュヴェLV1995

Kalin Cellars Chardonnay Cuvee LV 1995 (カリン・セラーズ シャルドネ キュヴェLV)

【生産国・地域】:アメリカ、カリフォルニア州、ソノマカウンティ×  【品種】:シャルドネ×  【収穫年】:1995年×

ぐは~、ここでまさか直球ど真ん中の熟成タイプの「シャルドネ」でありました・・・orz

しかも、18年熟成させた現行リリースのワインということでさらにビックリ(@_@)!
とてもそれだけの年数熟成させたとは思えない若々しさがまだ残っているというのに・・・。

師匠が用意した資料によりますと、この「KALIN CELLARS」というワイナリーは、「飲み頃に達するまで、10年以上寝かせてからでないとワインをリリースしない」ポリシーを貫く珍しい造り手とのこと。
それは「欧米の4大味覚である甘味、酸味、塩味、苦味に加え、ワインにも第5の味覚『うま味』が必要」との考えから、温度と湿度が管理された地下セラーで長年熟成させてからリリースしており、このシャルドネをはじめとして、ピノ・ノワールは14年熟成、セミヨンが13年熟成の後に“現行リリース”されているとのことであります。

う~む、ニューワールドでそんな考えを持つ造り手とワインが存在するなんて・・・。
やはりワインの世界はつくづく広いですね∑o(*'o'*)o


4番目の白ワイン・・・

      4番目白ワイン

外観はグリーンがかったやや濃いめのイエロー。
濃淡は濃く、粘性もやや強めで、熟度の高い、どちらかというと温暖産地のぶどうで造られたワインという印象があります。
香りも柑橘系果実よりは、洋ナシや花梨、黄桃といった黄色い果実シリーズにキンモクセイのような黄色い花の香りが主体。
アタックはさほど強くなく、酸味はしっかりと感じ、全体的なヴォリューム感は柔らかく中庸な印象。

黄色を連想される果実香としっかりとした酸味からシュナン・ブランが先ず候補として頭をよぎりますが、フランスのロワールよりは果実味が前面に感じられ、温暖な産地の印象も強いことから、

生産国・地域:南アフリカ、ステレンボッシュ  品種:スティーン(シュナン・ブラン)  収穫年:2011年  と解答。

正解は・・・、

      グリューナー・フェルトリーナー リード・シュット・スマラクト

Weingut Knoll Gruner Veltliner 2009 Ride Schutt Smaragd ヴァイングート・クノール グリューナー・フェルトリーナー リード シュット スマラクト

【生産国・地域】:オーストリア、ニーダーエステライヒ州、ヴァッハウ地区×  【品種】:グリューナー・フェルトリーナー×  【収穫年】:2009年×

なんと、北の伝統生産国、オーストリアを代表する白ワインでありました( ̄△ ̄;)エッ・・

ヴァッハウの「スマラクト」は一次筆記試験でオーストリアの定番問題となっており、ご存じのように“緑色のトカゲ”を意味する高品質白ワインであります。
グリューナー・フェルトリーナーはよく“白胡椒”のニュアンスが特徴といわれますが、正直今一つその感覚がつかめません・・・。


前半を折り返して、産地・品種ともに全敗・・・∑(゚□゚;)ガーン(。□。;)ガーン(;゚□゚)ガーン!!

ソムリエ世界大会なみの難問揃いとはいえ、このまま初の全敗を喫してしまうのか・・・。

次回、後半戦に続きます
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かがり火にて~アルザスワイン怒涛の11種飲み比べの巻PART2
2014-02-22 Sat 02:23
前回に続き、かがり火でのアルザスワイン11種類ハシゴの後半戦になります。

      ビュルランベルグ2004①

      ビュルランベルグ2004②

⑥ 2004 Burlenberg / Dom.Marcel Deiss ビュルランベルグ/ドメーヌ・マルセル・ダイス

ここでついにアルザスのスーパースター、マルセル・ダイス登場となりました。
アルザスワインはかつて、ラベルに記載する情報として、畑名が品種名よりも大きく書かれる事は認められていなかったのを、「アルザスは多種多様な土壌が魅力であり、それが個性なのに、それではテロワールよりも品種のワインとなってしまう。」と、働きかけ、ついに法律まで変えさせたことで有名です。

今日初めての赤ワインですが、混植でPinot Noir 95%前後、あとはPinot Blanc、Pinot Beurot、Pinot Gris などが残りの5%前後とのこと。
延命師匠をもってして、「こいつ、すげぇ!しかもAlsace で赤ワインて!じゃあこの人の白ワインはどんだけすごいねん!」と衝撃を受けたとのたまうだけあって、たしかに“すげぇ~”インパクトのあるピノ・ノワール。
これは美味しいというよりは、自己主張のはっきりとした尖がった赤ワイン。ピノ・ノワールの聖地ブルゴーニュでもなく、新世界のオレゴン、ヤラヴァレー、セントラルオタゴでもなく、とても土っぽくスモーキーな個性のはっきりとしたピノ・ノワール。
延命師匠曰く「この子はさすがピノ・ノワールだけあって、アルザス出身でも気まぐれです。(中略)20年前後熟成させないと本領発揮しないと思います。今宵2014年に飲むこの2004年のボトルを飲めば皆様も『確かに早い、まだ硬い』とご理解いただけると思います。15年~20年熟成させた時にはじめて溶岩によって焼き払われ、硬質化した粘土石灰土壌のニュアンスが感じ取れるのではないかと。」


      クロ・サン・チュルバン ピノ・グリ2010

⑦ 2010 Pinot Gris Clos Saint Urbain / Dom.Zind Humbrecht クロ・サン・チュルバン ピノ・グリ/ドメーヌ・ツィント・ウンブレヒト

フランス人初のマスター・オブ・ワインを取得した天才ツィント・ウンブレヒトが「フランス唯一無二の溶岩土壌(!!)で造る『アルザスのモンラッシェ』(!)こと、『Clos Ste-Urbain Pinot Gris クロ・サン・チュルバン ピノ・グリ』」
「アルザス最南端にして完全な南向き斜面」にある畑で育てられたピノ・グリで造られているだけあって、フランスでも
北の産地であるにも係わらず、その色調は南の温暖産地を思わせるゴールドイエロー。熟した洋梨や黄桃、パイナップルといったトロピカルフルーツのような甘い香り。木樽とは違う、溶岩性土壌由来のスモーキーフレーヴァーが、只者ではない複雑性を与えています。
『アルザスのモンラッシェ』という注釈は伊達ではなく、たしかに「ドイツでもイタリアでもカリフォルニアでも追いつけない、アルザス最高峰ピノ・グリの魅力」を堪能させていただきました。


      リースリング クロ・サン・チューヌ2007①

      リースリング クロ・サン・チューヌ2007②

⑧ 2007 Reisling Clos Ste Hune / Trimbach クロ・サン・チューヌ/トリンバック

⑦番以降、横綱白鵬級の最高峰ワインが続きます
「どんな分野でも最高品質を知らなければ、本物を分別できる基準が出来ないからです。」という延命師匠の配慮からです。
現代のワインは、たとえボルドーの上級格付けワインであっても消費者ニーズに合わせて(悪く言えば消費者に“媚びた”)、果実味豊かで早飲みできるタイプが大勢を占めてきておりますが、これはそんな“媚”とは無縁の産地と造り手の“矜持”を感じさせる、“飲み手を試す”偉大なワイン。
リースリングという品種は一般的にはとても優しい品種で、私も普段仕事で疲れているときに癒されているワインなのですが、これはおそらくワイン初心者の方が飲んでも美味しいとは感じない、硬質のワインであります。
「Clos Ste Hyne は、トリンバックというネゴシアンを兼ねるメゾンの中においても孤高の存在の畑で、アルザスで一番硬いワインであるので、何度飲んでも分かりづらく、『偉大なワインは熟成が本当に必要なんだなぁ。』と当たり前の事に立ち返ります。ボトルそのもの、液体そのものに、あのオーラというか、神秘性があり、風味、飲み口、余韻に霊妙なものを感じさせる存在感はやはり別格ですね。液体が意思を持っているような、飲み手を試してくるような霊的エネルギーを持っているので、飲み手もそれなりの覚悟というか、飲み手としてのレベルを要求してくるので、ただ同じ飲む行為でも、テイスターによって『どこまで感じ取れるか…?』感じ方、捉え方がそれぞれ違うと思います。」(中略)
「私も数回飲んだうち、全容というか、心の奥底を覗かせてもらったのはたった一度だけです。5年位前に1989年を飲んだのですが、それは開いていました(単純に熟成してからです。笑)」と延命師匠に言わしめるワインなので、この日飲んだこのヴィンテージのボトルも、本当の意味で理解したとは言えないのでしょう。
今度その熟成を遂げた本当の姿を観ることが出来るのはいつのことになるのでしょうか…。


      マンブール2009①

      マンブール2009②

⑨ 2009 Mambourg / Dom.Marcel Daiss マンブール/ドメーヌ・マルセル・ダイス

マルセル・ダイス最高峰の一つ、『Manbourg』マンブール。ぶどう品種は Pinot Gris、Pinot Noir、Pinot Meunier、Pinot Blanc、Pinot Beurot。「黒ブドウは急斜面の真南で熟度が高くなるので、タンニンがまろやかでシルキーになり、そこにグラマラスなPinot Grisや、Pinot Blancなどの白ブドウと融和させるので、圧倒的なスケール感の中に、ピノ・ノワール等、黒ブドウの絶妙な複雑味を感じる事ができます。」というレジメの説明どおり、このワインも⑦のクロ・サン・チュルバン同様、熟れたトロピカルフルーツのような濃密な甘いフレーヴァーと、トロミのある濃厚な酒質を感じます。
「この手の偉大なアルザスを飲むと『あぁ私はブルゴーニュワインこそ全てと思っていた…。どちらが優れているか?という問題ではなく、私の知らない未知の世界はまだまだあるのね。』と、ブルゴーニュ部屋の引きこもり人生から開放されます。」という延命師匠の言葉どおり、ワインの世界の奥の深さを思い知らされる“深遠なる”ワイン。


      トカイ・ピノ・グリSGN1989①

      トカイ・ピノ・グリSGN1989②

⑩ 1989 Tokay Pinot Gris Selection de Grains Nobles / Gerard Schueller et Fils トカイ・ピノ・グリ セレクション・ド・グラン・ノーブル/ジェラール・シュレール・エ・フィス

25年前のSGNになるので、ラベルには今では法律上使用出来ない「Tokay」の文字があります。しかも、なんとマグナムボトル!
延命師匠曰く「(シュレールの)白はちょっと私には厳しすぎるかな?というワインが多いです。ナチュラルな事は美点でもあるのですが、鋭利すぎるというか、ドS過ぎて…。」ということですが、これは25年熟成させたピノ・グリのSGNなので、「鋭利な鋼の味わい」と「まろやか」さを「交差」させる目的でこの日出すことにしたものとか。
う~む、これはまたなんと表現したらよいのでしょうか…。完熟した果実のコンポートやアカシアの蜜などと言ってしまえば簡単ではありますが、こんなときに自分の語彙の乏しさを痛切に感じてしまいます。しかしこれはどんな単語を羅列しても、25年の歳月を経た熟成感は、言葉ではその複雑さを表現することは難しいワインでしょう。
ただ一言で言えば「至福のワイン」。
以前、ロワールのワイン会で長期熟成のボーマールの1988カール・ド・ショームを試す機会がありましたが、これもまた入手が容易なボルドーやトカイの貴腐ワインとは違う、とても貴重な体験となりました。


      シュネンブルグ2009マルセル・ダイス

⑪ 2009 Schoenenbourg / Dom.Marcel Daiss シュネンブルグ/ドメーヌ・マルセル・ダイス

この日の“オオトリ”はマルセル・ダイスの最高峰三羽ガラス「Schoenenbourg」シュネンブルグ。
平均樹齢50年のReisling主体(80%)のワインで、残りはMuscat、Pinot Gris、Sylvaner、Chasselasの混植。
土壌中に硫黄分が多く含まれている事で有名な畑で、人によっては「不思議とワインにはマッチを擦ったような香りがかすかに感じられる」という方がいるらしいとのこと。
私にはこれも熟れた果実のコンポートのような濃厚な香りと、リースリング特有のペトロール香は感じられたものの、そこまでの違いは分かりませんでした。だがしかし、これも⑨の「Manbourg」同様、スケール感と奥行きの深さを感じさせる偉大なワインであることは分かりました。


      アルザスワイン前1種類0212

この日、試させていただいた素晴らしいアルザスワイン達…。

これだけのレアなワインを試すことが出来る機会は滅多にあるものではなく、特にダイスの三羽ガラスに関してはとても入手困難で、揃えるのにとてもご苦労されたとか。

短い時間ではありましたが、この日出されたワインのように濃密で深い経験を積むことが出来ました。

その機会を与えていただいた延命師匠に感謝感謝であります。
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かがり火にて~アルザスワイン怒涛の11種飲み比べの巻PART1
2014-02-16 Sun 00:10
日付は前後しますが、前回の大雪の日(2月8日)にかがり火で開催されたOさん主催の「アルザスワインの会」に、電車が止まってしまいやむなく参加できなかったため、数日後都心で会議があった帰りにそのオコボレをいただいてきました

この日試したのはアルザスワインのみ11種類。しかもほとんどがGrand Cru でヴァインバックやウンブレヒト、トリンバック、マルセル・ダイスといった一流生産者のワインばかりといった超豪華ラインナップ

アルザスワインというと、最新の「ソムリエ協会教本」でも7頁分の記載しかなく、しかも51あるグラン・クリュについてもその名称と位置図が載っているだけで、それぞれがどういった特徴があるかまでは書かれてはおりません。
したがって“有資格者”といえども、よほどの興味を持って合格後勉強していかないと、その深遠なる魅力が判らないままになってしまう産地の一つといえるかもしれません。

私のワインの師匠であり、心の友でもある延命店長が書かれたレジメは、いつものように適度に下ネタがちりばめられ、なんと32ページに及ぶ超力作。しかもこの内容で《初級編》ということで二度びっくり

アルザスの地勢・気候について微に入り細に渡る記述がされており、ここでも是非ご紹介したい内容ですが、さすがに手に負えない量でもあり、今回は試したワインの紹介に絞ってみることにします。

      クレヴネール・ダイリゲンシュタイン2009①

      クレヴネール・ダイリゲンシュタイン2009②

① 2009 Klevener de Heiligenstein / Gerard Metz クレヴネール・ダイリゲンシュタイン/ジェラール・メッツ

トップバッターのこの白ワイン、「クレヴネール・ダイリゲンシュタイン」というのが一つの品種名であり、「Klevener」=(Pinot Blanc)とは全く別の品種なのだそうです。
そんな品種あったかな~と、教本を確認したところ、昨年度版より本文中とA.O.C.一覧の白向け品種欄に確かに品種名の掲載がされております。
以下延命師匠のレジメより…
「別名は『Savagnin Rose サヴァニャン・ロゼ』。Gewurztraminerの故郷を思わせるような、北イタリアの白ワインを想起させるような風味。野花やボイルしたアーティチョークや紫蘇、ラヴェンダーのような風味がかすかに感じられて、酸味がとても優しく広がり、ほんのりとバターのニュアンスもあって。まだまだ謎の多い品種ですが、ハイリゲンシュタット村とその周辺のわずか140haにのみ栽培が認められています。(中略)造り手のジェラール・メッツの当主エリック・カジミールはシャンパーニュのオーブのRMミッシェル・コロンの出身です。結婚してアルザスに来たのです。」


      シルヴァネール グラン・クリュ ゾッツェンベルグ2012①

      シルヴァネール グラン・クリュ ゾッツェンベルグ2012②

② 2012 Sylvaner Grand Cru Zotzenberg / Rieffel シルヴァネール グラン・クリュ ゾッツェンベルグ/リーフェル

シルヴァーナーは基本的にはGrnd Cruに認められておらず、その例外を唯一破っているのがZotzenberug ゾッツェンベルグ。これは教本にも記載があり、シニア呼称クラスでは出題されるレベルの問題かもしれません。
一般的に「ほとんどのSylvanerはアルザス平野のパッとしないテロワールに押しやられ、気軽なテーブルワイン用として、又はスターターとして脇役のワインとなります。」「だ~け~ど~!そんなSylvanerも、ZotzenbergやFrankenなど、適切なテロワールの元で大切に育て上げると、このようにまさに覚醒するのです!」
シルヴァーナーという品種は経験値がそれほどあるわけではありませんが、う~む、たしかにこれは安い価格帯のものとは別物で、フローラルな白い花の香りと、長く余韻として続くミネラル感がレベルの違いを感じさせる白ワインであります。
「2009年からビオデナミに転換し、古樹ならではのエネルギー(40~50年)を感じさせるこのワインの造り手リュカ・リーフェルはアルザスを代表する生産者のオステルタグから多くを学んでおり、マルク・クライデンヴァイスのアントワイン・クライデンヴァイスなどとも親交が深い事で知られています。」


      リースリング キュベ・サン・カトリーヌ リネディ!GCシュロスベルグ2011①

      リースリング GCシュロスベルグ2011②

③ 2011 Riesling Cuvee Saint Catherine L'INEDIT! Grand Cru Schlossberg / Dom.Weinbach リースリング キュベ・サン・カトリーヌ リネディ! グラン・クリュ シュロスベルグ/ドメーヌ・ヴァインバック

延命師匠が「アルザスに目覚めたきっかけとなった記念碑的ワイン」とのたまうだけあって、これは最初にちょっと香りを嗅いだだけで、リースリングという品種は真に偉大な白ぶどう品種であることを思い知らせてくれる白ワインです。
「『アルザスの偉大な畑』を初めて体験した時に『同じ品種、同じ造り手で、これほどまでに違うものか?!』と衝撃だったのです。Alsaceにおける『Grand Cru』という概念に生で触れた感覚でした。その時は『あぁ、僕はまだ何も知らないんだ。』という気持ちになり、…」とレジメには書かれてありますが、ドイツの“黒猫”のように集合畑で造られたジュースのような甘いワインがリースリングだと思い込んでいる向きにとっては、たしかに“衝撃”のリースリングだと思います。
「口当たりにキラキラとした透明感のあるピュアな甘みを感じますが、Schlossberg(城山の意味)らしい威風堂々とした太い味わいが徐々に主張し始め、過熟ぎみのブドウに由来するレモンピールのコンフィチュールのような風味に、後半現れるミネラル感が奥行きや立体感を感じさせ、余韻には細かくも芯のある酸味がエレガントに長~く楽しめます。『おぉ、これがGrand Cruの真骨頂!余韻も長い!』と感じます♪」


      ミュスカ グラン・クリュ ゴルデール2008①

      ミュスカ グラン・クリュ ゴルデール2008②

④ 2008 Muscat Grand Cru Goldert / Dom.Zind Humbrecht ミュスカ グラン・クリュ ゴルデール/ドメーヌ・ツィント・ウンブレヒト

「『アタシ達有資格者は今更マスカットなんてねぇ。』と思うかもしれません。でも、一口飲めば、なぜ延命がこれを出したかが分かってもらえると思います。やっぱりねぇ『Goldert』はアルザスを代表する偉大な畑の一つですよ。MuscatとGewurztraminerにとっては聖地の一つと思います。Muscatは例えブラインドとしても香りの段階で多くのワインが、『あ、マスカットねー』とまず、思うのですが、Goldertとなると、『うん、Muscatかな?でもこのオーラただもんじゃない…』となります。」
「口に含んで驚愕ですよ。笑 この圧倒的なヴォリューム感、余韻から酸とミネラル感がブレイクダンスを始めます。余韻も集中して感じてください。なんぼほど長いねん!ブランインドで飲むと一度Muscatから白紙に戻して考えなおす事も十分ありえます。『えぇ?これ~…あぁ、やつだ!Muscatをこんなにも偉大なワインに育て上げる畑は他にはない!GoldertのMuscatだ!』となります。笑」
いかがです、ここまで書かれたら絶対飲みたくなりますよね。
ちなみに、Muscatは大きく分けて4つに大別され、最も有名なのがイタリアのAstiに使われる「Muscat Blanc a Petits Grains ミュスカ・ブラン・ア・プティ・グラン」になりますが、アルザスの辛口に造られるタイプは「Muscat Ottonel ミュスカ・オットネル」であり、マスカットの中でも最も香りが弱いタイプとなるそうです。
たしかに麝香がプンプンのタイプとはかけ離れており、どちらかというとミネラル感が際立っており、マスカットの固定観念を覆されてしまうワインでありました。


      ゲヴュルツトラミネール グラン・クリュ フルシュテンタムVV2003①

      ゲヴュルツトラミネール グラン・クリュ フルシュテンタムVV2003②

⑤ 2003 Gewurztraminer Grand Cru Frutentum Vieilles Vignes / Paul Blanck ゲヴュルットラミネール グラン・クリュ フルシュテンタム ヴィエイユ・ヴィーニュ/ポール・ブランク

ゲヴュルツトラミネールは個人的にもその個性的で華やかな香りが大好きな品種で、コノスルのリゼルバなどはCP抜群で手軽に買えるために、普段飲みのワインとして重宝しているのですが、これはまた次元の違う「素晴らしい!」としか言葉が出ないワインであります。
延命師匠がこのワインを選んだ理由として、「①テロワールをまとった、②辛口としての ③熟成を経た ④ヴィンテージ特性のGewrztraminer を飲んで頂きたいからです」と記しておりますが、それだけの条件が揃ったゲヴュルツは初体験であります。
「特にどこまでも伸びる味わいの余韻に注目してください。ライチや白いバラ、白ユリ、カルダモンなどの香りが一滴一滴の奥底から弾けるように次々と溢れ、他の国や地方には見られないほどの圧倒的な余韻となってどこまでも、口内、鼻腔に漂い続けます。」との記述通りに、このワインを試すことが出来ただけでも今日来て良かったと思わせるワインでした。

ここまででようやく折り返しとなりますが、やはり長くなりましたので、今日はここまでとさせていただきます

次回後半に続きます…。
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