「虎の穴」へようこそ!全国大会決勝出場を目標に、日々修行中のワインアドバイザーの日記です。
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TRAPICHE MALBEC OAK CASK 2010 トラピチェ マルベック オーク・カスク 
2012-09-06 Thu 20:45
マルベックという品種は、いうまでもなくアルゼンチンを代表する黒ぶどう品種でありますが、今年度のシニア呼称資格試験のテイスティングで初めて出題されました
ノーマル呼称で出題されることは、現時点ではまず無いとは思いますが、シラーやカベルネ(特に新世界系の)などの王道品種と共通するコメントも多くあるので、ご参考までに試してみることにしました。

      トラピチェ・マルベック2010-01

      トラピチェ・マルベック2010-02


TRAPICHE MALBEC OAK CASK 2010 トラピチェ マルベック オーク・カスク 

【生産国・地域】:アルゼンチン、メンドーサ州
【生産者】:BODEGAS TRAPICHE  【輸入者】:メルシャン(株)
【品種】:Malbec   【ヴィンテージ】:2010年
【アルコール度数】:14.0% 【タイプ】赤・フルボディ
【購入価格】:¥1,532

【外観】
〔清澄度〕澄んだ 〔輝き〕輝きのある 〔色調〕紫がかった、ルビー 〔濃淡〕濃い 〔ディスク〕やや厚い 〔粘性〕豊か 〔外観の印象〕若い、濃厚な、成熟度が高い、濃縮感がある

【香り】
〔豊かさ〕しっかりと感じられる、力強い
〔特徴〕ブルーベリー、ブラックベリー、ブラックチェリー、すみれ、牡丹、針葉樹、ヴァニラ、コーヒー、甘草、チョコレート
〔香りの印象〕若々しい、開いている、第一アロマが強い、木樽からのニュアンス

【味わい】
〔アタック〕強い 〔甘み(アルコールのボリューム感も含む)〕まろやか、豊かな 〔酸味〕なめらかな、やわらかな 〔バランス〕骨格のある、肉厚な、がっしりとした、やわらかな、心地よい 〔タンニン分〕力強い、緻密 〔アルコール〕やや強め、熱さを感じる 〔余韻〕やや長い

【フレーヴァー】
フルーティ(濃縮した)、スパイシー
【評価】
成熟度が高く、豊か、濃縮し力強い
【供出温度】15~18度
【グラス】中庸、大ぶり
【デカンタージュ】必要なし
【収穫年】2010年
【生産国、地域】アルゼンチン、メンドーサ
【主なぶどう品種】マルベック

前回試したクリオスのカベルネに比べ、外観はマルベックらしいマゼンタに近い紫の色調が強い。
香りの印象も、その色合いそのままのブルーベリー、すみれのようなニュアンスが感じられます。新世界のワインらしく、果実味が前面に出ており、ジャムのような凝縮感を感じます。“オーク・カスク”の名のとおり、ヴァニラのような樽香がはっきりとしており、ブラインドで出された場合は、この樽香が邪魔になって品種の特定は難しそう。
アタックは力強く、若さからくるタンニンの収斂性も感じますが、カベルネほどではなく、柔らかさとまろやかさを感じられるところがマルベックらしいところ。アフターにはシラーのようなスパイシーさも感じられ、スパイスを効かせた肉料理に合いそうな赤ワインです。
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Crios CABERNET SAUVIGNON 2010 クリオス カベルネ・ソーヴィニヨン
2012-08-24 Fri 10:44
まだ一次試験もこれからではありますが、二次テイスティング試験対策と、自分自身のコンクール対策を兼ねて、テイスティングノートを再開したいと思います

本文中のテイスティングコメントは、極力主観を排し、前回アップしました呼称資格試験の模範解答に沿って、多分「これが正解なのではないだろうか」というコメントをしております。

とはいえ、これまでの私自身の経験値に基づく予測なので、これが間違いなく『正解』のコメントです!というわけではありませんので悪しからず・・・。
あくまで、もし同じ銘柄・ヴィンテージのワインを試す機会があった場合の参考として、ご覧いただけたらと思います

そのトップバッターは、アルゼンチン、メンドーサのカベルネ・ソーヴィニヨン。

カベルネ・ソーヴィニヨン自体は、呼称資格の“定番”ともいえる王道品種なのですが、アルゼンチンという国で出題されたのは、今年度のシニアが初めてではないかと思います。


      クリオス・CS1

      クリオス・CS2

Crios CABERNET SAUVIGNON 2010 クリオス カベルネ・ソーヴィニヨン

【生産国・地域】:アルゼンチン、メンドーサ州
【生産者】:DOMINIO DEL PLATA  【輸入者】:(株)アグリ
【品種】:Cabernet Sauvignon、Malbec   【ヴィンテージ】:2010年
【アルコール度数】:14.0% 【タイプ】赤・フルボディ
【購入価格】:¥1,580

【外観】
〔清澄度〕澄んだ 〔輝き〕輝きのある 〔色調〕紫がかった、ガーネット 〔濃淡〕非常に濃い 
〔ディスク〕やや厚い 〔粘性〕豊か 〔外観の印象〕若い、成熟度が高い、濃縮感がある

【香り】
〔豊かさ〕しっかりと感じられる、力強い
〔特徴〕ブラックベリー、ブラックチェリー、メントール、シダ、牡丹、針葉樹、コーヒー、甘草、チョコレート
〔香りの印象〕若々しい、開いている、第一アロマが強い、木樽からのニュアンス

【味わい】
〔アタック〕強い、インパクトのある 〔甘み(アルコールのボリューム感も含む)〕豊かな 
〔酸味〕円みのある、やわらかな 〔バランス〕豊満な、肉厚な、力強い、まろやか 
〔タンニン分〕力強い、緻密な 〔アルコール〕やや強め、熱さを感じる 〔余韻〕やや長い

【フレーヴァー】
フルーティ(濃縮した)、スパイシー
【評価】
成熟度が高く豊か、濃縮し力強い
【供出温度】15~18度
【グラス】中庸、大ぶり
【デカンタージュ】必要なし
【収穫年】2010年
【生産国、地域】アルゼンチン、メンドーサ
【主なぶどう品種】カベルネ・ソーヴィニヨン


『Crios』(クリオス)とは、『子供たち』を意味するそうです。
3つの“手のひら”の絵が印象的なラベルは、アルゼンチン初の女性醸造家である、スサーナ・バルボさんとその子供たちの手を表しているとか。
そんな優しいラベルとは裏腹に、香りと味わいのアタックは、たいへんしっかりと、力強いものがあります。
アルゼンチンのカベルネといえば、チリのものに比べて標高の高い場所で造られていることもあり、黒よりも赤い果実の印象が強く、より繊細さを兼ね備えたものが多かったように思いますが、アルコール度数の高さからくる熱さと、ジャムのような凝縮感がありかなりパワフル。
アメリカン・オークを使用しているためか、フレーヴァーもヴァニラのような甘みが強く、カリフォルニアのカベルネのような濃厚さがあり、この暑い季節にはいささか飲み疲れてしまいます。
もっともそう感じるのは、連日の猛暑で身体的にかなりバテているせいかもしれませんので、涼しくなり体調が戻ってくれば、印象もまた違ってくるのかもしれません。
千円台半ばの価格のワインとしては、熟したぶどうから造られた成熟度の高さと、複雑性を併せ持っており、アルゼンチンワインらしくたいへんコスパの高さを感じさせるカベルネ・ソーヴィニヨン。
ただ、これをブラインドで出されたら、おそらくカリフォルニアかチリのカベルネと答えると思いますが・・・。新世界の中で、国と産地をどのように見分けていくのか?
これが今後の大きな課題のひとつであります。

テイスティングのあと、辛めのカレーライスが食べたくなり、合わせてみましたが、甘味のあるフレーバーと辛さがバッティングしてしまい見事に失敗。
合わせるとすれば、ウナギの蒲焼や甘いタレの焼肉など、同じ“甘さ”を風味に持つ料理に合うのではないかと思われます。
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Clos de Los Siete 2008 クロス・デ・ロス・シエテ
2012-02-04 Sat 21:55
もう一昨年になってしまいましたが、チリで行われた世界最優秀ソムリエコンクールの決勝ブラインドテイスティングで出題されたのがこのアルゼンチンワイン

今世界で最も人気のあるカリスマワインコンサルタント、ミッシェル・ロランが自ら畑を所有し醸造も行う、収量なんと20hl/haという驚くべき怪物ワインであります。

      クロス・デ・ロス・シエテ2008 01

      クロス・デ・ロス・シエテ2008 02

Clos de Los Siete 2008 クロス・デ・ロス・シエテ

【生産国・地域】:アルゼンチン、メンドーサ州
【生産者】:DOURTHE  【輸入者】:メルシャン(株)
【品種】:マルベック56%、メルロ21%、カベルネ・ソーヴィニヨン10%、シラー11%、プティ・ヴェルド2%   
【ヴィンテージ】:2008年  【アルコール度数】:14.5% 【タイプ】赤・フルボディ
【購入価格】:¥3,700

【外観】
〔清澄度〕澄んだ 〔輝き〕輝きのある 〔色調〕紫がかった、ガーネット 〔濃淡〕非常に濃い 〔ディスク〕厚い 〔粘性〕豊か、強い 〔泡立ち〕スティル 〔外観の印象〕濃厚な、よく熟した、成熟度が高い、濃縮感がある

【香り】
〔豊かさ〕しっかりと感じられる、力強い
〔特徴〕ブラックベリー、ブラックチェリー、カシス、牡丹、メントール、針葉樹、赤身肉、黒胡椒、シナモン、甘草、チョコレート
〔香りの印象〕開いている、第一アロマが強い、木樽からのニュアンス

【味わい】
〔アタック〕強い 〔甘み(アルコールのボリューム感も含む)〕豊かな 〔酸味〕滑らかな、円みのある 〔バランス〕豊満な、肉厚な、力強い、がっしりとした 〔タンニン分〕力強い、なめらかな、溶け込んだ 〔アルコール〕やや強め、熱さを感じる 〔余韻〕長い

【フレーヴァー】フルーティ(濃縮した)、スパイシー
【評価】成熟度が高く、豊か、濃縮し、力強い
【供出温度】15~18度
【グラス】大ぶり
【デカンタージュ】必要なし
【収穫年】2008年
【生産国、地域】アルゼンチン、メンドーサ州
【主なぶどう品種】マルベック、メルロー、シラー、カベルネ・ソーヴィニヨン

ソムリエコンクールに出されたのは2007年ヴィンテージでありましたが、五つのブドウ品種を使いフランスの最新技術で造られたこの超難問ワインを、フランスのダビット・ビロー選手が、セパージュの一部と生産国・地域、ヴィンテージをズバリ当てたのには度肝を抜かれる思いでありました。

アルゼンチンといえばマルベックが赤の代表品種なわけですが、これはそれにメルロのふくよかさ、カベルネのクールさと骨格、シラーのスパイシーさを兼ね備えた「いいとこ取り」のような複雑性があります。
ロバート・パーカー・Jrから常に高評価を受けるロランらしく、果実味たっぷりでパワフルかつヴォリューム感溢れる造りではあるのですが、タンニンは柔らかく溶け込んでおり、アルゼンチンワインに共通する標高の高さからくるしっかりとした酸味が全体を支えているため、むしろ飲みやすささえ感じてしまうところが流石の造り。
アルコール度数は14.5度とスティルワインの中では最も高い部類ですが、バランスが良いため飲み疲れしないで飲めてしまう怖いワイン。
また、時間をかけて空気に触れさせてみると、赤や黒の果実、牡丹やユリといった大ぶりの花の香り、黒胡椒やオリエンタルスパイス、エスプレッソコーヒーやビターチョコなど、実に様々な香りの表情が現れ、飽きることなく楽しめます。
時間の経過とともに香りや味わいの変化が楽しめるのも、千円前後のデイリーワインにはない奥の深さと言えるでしょう。

昨年参加したチリワインセミナーで講師の田辺由美先生が、「もう‘ニューワールド’という言葉は過去のもので、欧州の伝統生産国も新世界もいまや同じレベルに立っている」旨のお話をされていましたが、まさにそれが実感できるワインであります。

ミッシェル・ロランについては、その醸造テクニックが先行するあまり、世界中どこでも同じような味わいのワインになってしまっているという批判があり、個人的にも同感な部分も多いのですが、反面ボルドーのグランヴァンの半値~3分の1以下の価格で同等以上の味わいであれば、安ワイン者の私とすれば「それでもいいんでね?」と思ったりもします。

それはともかく、このワインをブラインドで当てたダビット・ビロー選手の域に達するには、あとどれだけのワインを飲めばいいの?と、遥か長い旅路に想いを馳せるロベールでありました(´△`)
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NOVECENTO Chardonnay ノヴェセント シャルドネ 2009
2010-03-29 Mon 13:07
2月の初旬に試したこのワインの09年ヴィンテージが出ました。
ラベルを見ると、アルコール度数が13.0度と、なんと1度も低くなっていました。これだけ違うと、当然味わいにも相当の影響があると思われるため、どれくらいの違いがあるのかさっそく試すことに。


               novecento_cha08.jpg


NOVECENTO Chardonnay ノヴェセント シャルドネ 2009
生産国・地域:アルゼンチン、メンドーサ州
生産者:ボディガ・ダンテ・ロビーノ  輸入者:㈱富士インダストリーズ
品種:シャルドネ100%
アルコール度数:13.0%  白・辛口
購入価格:1,180円 

【外観】
スティル、澄みきった、光沢のある、輝きのある、淡い黄色、ディスクはやや厚みがある、脚の出来る粘性、粘性は中程度、若々しい印象

【香り】
フルーティ、豊かな香り、柑橘系果実、洋梨、白桃、りんご、白い花

【味わい】
心地よいアタック、爽やかな酸味、生き生きとした酸味、辛口、アフターに若干の苦味、ボリューム感は中程度、コクのある、ミネラル感のある、バランスは良い、切れのある後味、余韻は長め7~8秒、現在飲み頃、若々しくフルーティ

【総評】
新世界のワインは一般的に、緯度の高い欧州ほど気候変動がなく安定しているため、ヴィンテージによる差が欧州伝統国ほどないと思っていましたが、このワインについては一年違うだけで明確にその差がはっきりと出ていました。
まず外観からして、08年が金色がかった濃い色調であったものが、09年は淡い黄色と全く違っています。
香りも08年がトロピカルフルーツ系果実主体であったのに、09年はシトラス系果実主体で、よりキリッと引き締まった感じがします。
味わいは、08年はやや過熟気味で白にしてはアルコール度数が高かったため、バランスが必ずしも良くなかったのが、09年は酸味とアルコールのバランスが取れており、飲み口はセックでミネラル感があるため、しっかりとした構成を感じ、ワインとしての完成度はより高まっています。クリーンな酒質は共通であり、シャルドネが本来持つピュアな味わいを感じることができます。
ワイン造りにおいて「天地人」という言葉がありますが、地(テロワール)は同じ場所で、このクラスのワインであれば手の込んだ人(醸造技術)の要素に大きな変化がないとすれば、この差はそのヴィンテージの天(天候)の差なのでしょうか?
ワインとしてはこの09年の方がバランスが取れており、良くできていると思います。余分な樽香がなく、ミネラル感もあるため、刺身などの生の魚介類や天ぷらなどにはもってこいでしょう。
1000円位のテーブルワインとはいえ、たった一年ではっきりと分かる個性の差が生じるところが、ワインというお酒の奥の深さなのでしょう。
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NOVECENTO Cabernet Sauvignonノヴェセント カベルネ・ソーヴィニヨン 2008
2010-03-22 Mon 17:22
               ノヴェセントCS


NOVECENTO Cabernet Sauvignon ノヴェセント カベルネ・ソーヴィニヨン 2008
生産国・地域:アルゼンチン、メンドーサ州
生産者:ボディガ・ダンテ・ロビーノ   輸入者:㈱富士インダストリーズ
品種:カベルネ・ソーヴィニヨン   ヴィンテージ:2008年
アルコール度数:14.0%  赤・ミディアムボディ
購入価格:980円 

【外観】
スティル、澄み切った、輝きのある、紫色を帯びたガーネット色、濃い色合い、脚の出来る粘性、粘性は高い

【香り】
豊かな香り、フルーティ、カシス、ブルーベリージャム、ラズベリー、プラム、ミント、黒胡椒

【味わい】
心地よいアタック、生き生きとした酸味、辛口、心地よい渋味、やや収斂性のある渋味、甘く凝縮感のあるフレーバー、ボリューム感のある、コクのある、バランスの取れた、切れの良い後味、余韻はやや長め7~8秒、現在飲み頃の、若々しく、フルーティで果実味に溢れた、柔らかく凝縮感のある味わい

【総評】
「ノヴェセント」のシリーズは、マルベック、シャルドネに続いて3本目。このシリーズは上位の「ダンテ・ロビーノ」シリーズに比べればカジュアルで、普段気軽に、しかしワインとしてはしっかりとしたものを飲みたいときに最適です。
香りはカシスやブルーベリーのような黒い果実に、アルゼンチンらしい赤い果実のニュアンスも加わり、ミントや黒胡椒のようなスパイシーさがあとから心地よく広がります。
フレーバーは新世界のカベルネによくありがちな、凝縮感のある甘いもの。個人的には、あまり甘味の強いフレーバーのものは好みではないのですが、このワインは酸味がしっかりあり、スパイシーなニュアンスが強いため、ダレずに最後まで楽しめました。フルーティでタンニンも柔らかいため、赤ワイン初心者の方にも飲みやすい万人受けするタイプのカベルネです。
そのため料理も、居酒屋系の酒のつまみによく合うような甘辛いタレのかかった料理などにはぴったりだと思います。タレの焼き鳥、ソース焼きそば、それからすき焼きやうなぎの蒲焼などにもいいのではないでしょうか。
またワインだけでも、飲み疲れしないタイプなので、仕事が終わって疲れたときに重過ぎない赤が飲みたい気分のときにも近くに置いておきたいワインです。
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