「虎の穴」へようこそ!全国大会決勝出場を目標に、日々修行中のワインアドバイザーの日記です。
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「賀正ワイン(竹)赤 高畠ワイン マスカット・ベーリーA」
2015-02-07 Sat 23:56
仕事で毎日お酒をさわっていると、当分のストックは十分あるのに、ついついあれもこれもと買ってしまうのがノムリエ(=酒飲み)の悲しい“性(サガ)”であります^^;

気がつけばお正月に飲もうと思って買っておいたワインやら日本酒が玄関に溢れそうになってきたため(この季節は寒い玄関に置いておくのが日も当たらず温度的にもちょうどいいため)お正月に買ったものから飲んでいくことにします。

そしてまた今更ながらですが、お正月に買った「賀正ワイン」を開けてみることに・・・。

      賀正ワイン①

      賀正ワイン②

      賀正ワイン③


「賀正ワイン(竹)赤 高畠ワイン マスカット・ベーリーA」
【ぶどう生産地】:山梨県
【品種】:マスカット・ベーリーA   【ヴィンテージ】:NV
【アルコール度数】:12.5%  【タイプ】赤・ライトボディ
【製造者】:高畑ワイン(株)  【購入価格】:3,086円


これは山形県の高畠ワイナリーが、山梨県産のマスカット・ベーリーAを使って、「賀正ワイン」の名のとおり、「和食との相性が絶妙(と裏ラベルにあります)」に造られた赤ワイン。

外観はまだ若々しく、紫の色調が強いやや暗めの濃いルビー。
粘性は強めで、ねっとりとした脚がグラスを伝わり、熟度の高いぶどうから造られた印象を受けます。

香りの第一印象はまさに「ボージョレヌーヴォー」
ブルーベリーやダークチェリー、フルーツキャンディに加え甘草のようなニュアンスも感じられるため、ブラインドで出されたらおそらく“ガメイ”が第一候補に上がったと思われます。

アタックは少し軽めで、やや残糖の甘さを感じるライトボディ。
タンニンは軽く滑らかで、ほとんど収斂性も感じませんが、酸も控えめなため後味がややモッサリとしたジャミーな印象が残ってしまいます。

「和食との相性が絶妙」とのことで、せっかくなので自分のお店で売っている和のお惣菜といろいろ試してみることにしてみました

      賀正ワイン④

画像左からゴボウ、レンコン、人参、カボチャ、シシトウなどが入った「7種のごろごろきんぴら」、鶏唐揚、タマネギ、レンコン、サツマイモ、人参などが入った「ゆず香る冬野菜と鶏の和風あんかけ」、「鯖の照り煮」、「助六寿司」

「ごろごろきんぴら」も「冬野菜と鶏の和風あんかけ」も、甘めのタレにゴボウやレンコン・人参といったマスカット・ベーリーAの持ち味である“土っぽさ”が共通の要素としてあるためか、なかなかの相性で美味しくいただくことができました^^

「鯖の照り煮」も、やはり甘いタレが残糖の甘味とマッチするためか、違和感はさほど感じられません。

ただやはりワインの酸が物足りないためか、どのお惣菜も後味にジャムっぽい印象が残ってしまい、至福のマリアージュとまでは至りません。

「助六寿司」に至っては、“合わない”とまではいかないものの、偶然駅のホームのベンチに居合わせた他人同士のように、お互いによそよそしい感じでありました。


トータルな印象としては、マスカット・ベーリーAという品種は、やはりこれまで日本を代表する赤ワイン用品種として大きなシェアを占めてきただけあって、和食との相性は他の欧州系黒ぶどう品種の追随を許さないポテンシャルがあると感じました。

惜しむらくは、ワインの命ともいえる“酸”がもっとしっかりとあれば、さらに印象は良い方に変わっていたのでは・・・、と思われたことです。

今後引き続きマスカット・ベーリーAについては、特に和食との相性についていろいろ試していきたいと思います
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“恵方巻”と“恵方ワイン”
2015-02-04 Wed 19:47
昨日は節分ということで、勤務先のお店の売上に貢献すべく“恵方巻”とそれに合うワインを買って帰りますた。

節分に巻きずしを食べるのは元々は関西の風習のようですが、なぜ節分に巻ずしを食べるのようになったのでしょうか?

ネットで調べてみたところ、これは「巻く」ということから「福を巻き込む」、「切らずに食べる」ことから「縁を切らない」という意味が込められているという説が有力のようです。

また、巻ずしの形が黒くて太いことから、鬼の金棒にみたて豆をまくのと同じように、鬼の金棒を食べて鬼退治をする意味もあるようです。


そして、恵方巻によくあうワインといえば・・・、

ズバリ“恵方ワイン” ∑(0д0) えっ!!


      恵方ワイン1


      恵方ワイン2


なんのネタかと思った方もいらしゃるでしょうが、長野県塩尻の井筒ワインさんが地元のコンコード(赤)とナイアガラ(白)で造った、れっきとした純国産ワインであります!

「恵方ワイン コンコード(赤)」
【ぶどう原産地】:長野県  【醸造地】:長野県塩尻市
【品種】:コンコード100%   【ヴィンテージ】:NV
【アルコール度数】:12.0%  【タイプ】赤・やや甘口
【製造者】:(株)井筒ワイン  【購入価格】:842円

「恵方ワイン ナイアガラ(白)」
【ぶどう原産地】:長野県  【醸造地】:長野県塩尻市
【品種】:ナイアガラ100%   【ヴィンテージ】:NV
【アルコール度数】:12.0%  【タイプ】白・やや甘口
【製造者】:(株)井筒ワイン  【購入価格】:842円


塩尻の阿禮神社で開運祈願してきたというこのワイン、正式な飲み方は恵方巻と同じく恵方(今年は西南西)に向かって無言で一気に飲み干すこと・・・ (@д@)/?.まじっっっ!””

・・・

ウソです・・・ m(・ω・m)ソーリィ


香りは赤白ともにとてもフルーティですが、ラブルスカ種特有の、いわゆる“フォクシーフレーヴァー”が強く、ワイン単体で飲み続けるのは少々辛いものがあります。

味わいも残糖のあるやや甘口のため、「本当にあうのかな・・・?」と半信半疑で恵方巻と交互に口に運んでみたのですが、恵方巻のあと口に含むと、途端にドライな印象に変わり味付きは一変します。

やや甘い酢飯によく合うというのは、ドイツのやや甘口リースリングがお寿司に合うというのと同じ理屈なのでしょうが、このあたりがワインの面白さなのでしょうね。


ラブルスカ種のワインは、呼称資格試験のテイスティングはもちろんコンクールにも出題されることはないのでしょうが、米飯を中心とする和食との相性を考えるうえではなかなか面白い組み合わせとなるのでは?と思った次第であります。
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一足お先に日本の新酒「シトラスセント甲州辛口 ヌーヴォー2014」
2014-11-10 Mon 21:15
今年もワイン業界の一大イベント、「ボージョレ・ヌーヴォー解禁」まであと10日となりましたが、一足お先に解禁となった日本は山梨のヌーヴォーを知り合いから頂いたので、さっそく試してみることに (。´∀`)ノ


Citrus Scent 甲州辛口 Nouveau 2014

【生産国・地域】:日本、山梨県甲州市 【生産者】:蒼龍葡萄酒(株)
【品種】:甲州100%   【ヴィンテージ】:2014年
【アルコール度数】:12.0% 【タイプ】白・辛口

      蒼龍甲州新酒2014-1

      蒼龍甲州新酒2014-2

外観は甲州らしく(?)無色に近い、淡いレモンイエロー。

「Citrus Scent シトラス セント」=「柑橘系の香り」の名の通り、レモンやグレープフルーツなどの柑橘系果実の香りがアタックから豊か。
新酒らしく吟醸香のような白い花の香りや、ハーブのような爽やかな香りも感じられ、ソーヴィニヨン・ブランのようなアロマティックな印象が強い。

味わいも新酒らしく、酸がシャープでとても爽やか。
残糖の感じられないすっきりとしたドライで溌剌とした辛口。
穏やかな苦みと、しっかりとした酸が心地よい余韻となって続きます。

今年の甲州種は、2012年や13年よりも酸が充実しておりまとまっているとの評価が高いそうですが、新酒ということを差し引いても確かに豊かな酸が全体を支えていることが感じられます。

この日の夕食は焼鮭とブロッコリーのクリームパスタで、それも悪くはなかったのですが、これに合う料理はズバリお鍋ではないでしょうか?
それもあっさり系の鶏塩鍋とか・・・。
欧州系品種で和食に合うワインを探すのはなかなか難しいものがありますが、あれこれ難しく考えなくとも我々には甲州という強い味方があるではないですか。

お鍋が美味しいこれからの季節、次回は是非一緒に試してみたいと思います ( ^_^)/q□☆□p\(^_^ ) カンパァーイ

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サントリージャパンプレミアム 甲州 2012
2014-08-17 Sun 19:02
いよいよ今年の呼称資格試験一次筆記試験、前日となりました。

多くの受験者の方々は、この時間も最後の追い込みで一生懸命のことと推察致します


私も激動のお盆業務が峠を越え、久しぶりのお休みが取れたため、今日は一日「ドイツワインケナー」対策の勉強に励んでおります

また長いことサボっておりました自宅でのテイスティング勉強も、今日から再開することにしました

本来ならばドイツワインを集中的にやっていきたいところではありますが、猛暑到来で冷蔵庫に緊急避難させていたワインたちが溜まってきており、食料が入らない状態となってきましたので、一般呼称試験に出題されそうなワインから始めていきたいと思います。

テイスティングコメントは、これからの二次試験対策の参考にしていただくためにも、呼称資格試験のフォームに沿った形で、かつ私個人の主観よりは「ソムリエ協会のこれまでの正解の傾向からすると、これが正解コメントではあるまいか?」という観点で記入していきたいと思います。
また、本番の試験では、コメントの選択数が一つと決められている項目であっても、複数のコメントが正解となる場合が多々あり、それに該当すると思われる場合は、複数のコメントを記入していきます。


さて、再開の第1号は、昨年から呼称試験に出題されるようになった、我が国を代表するぶどう“甲州”であります。

サントリージャパンプレミアム 甲州 2012

【生産国・地域】:日本、山梨県  【生産者】:サントリーワインインターナショナル(株)
【品種】:甲州100%   【ヴィンテージ】:2012年
【アルコール度数】:12.0% 【タイプ】白・辛口
【購入価格】:1,550円
☆2013年国産ワインコンクール銀賞受賞

      ジャパンプレミアム甲州2012 1

      ジャパンプレミアム甲州2012 2


【外観】
〔清澄度〕:澄んだ  〔輝き〕:クリスタルのような、輝きのある  〔色調〕:グリーンがかった、レモンイエロー  〔濃淡〕:薄い(無色に近い)、淡い  〔粘性〕:やや軽い  〔外観の印象〕:若い、軽い

【香り】
〔豊かさ〕:控えめ
〔特徴〕:《果実》レモン、グレープフルーツ、リンゴ  《花・植物》すいかずら、アカシア  《香辛・芳香》貝殻、石灰、丁子 
〔香りの印象〕:若々しい、落ち着いた(控えめな)、ニュートラル

【味わい】
〔アタック〕:やや軽い  〔甘み(アルコールのボリューム感も含む)〕:弱い  〔酸味〕:爽やかな、円みのある  〔苦味〕:穏やかな、旨味をともなった  〔バランス〕:ドライな、まろやかな、コンパクトな  〔アルコール〕:やや軽い  〔余韻〕:やや短い

【フレーヴァー】:フレッシュ、ミネラル感のある

【評価】:シンプル、フレッシュ感を楽しむ

【供出温度】:8~10度
【グラス】:小ぶり、中庸
【収穫年】:2012年
【生産国、地域】:日本、山梨県
【主なぶどう品種】甲州(100%)

昨年度の国産ワインコンクールで銀賞を受賞しているだけあって、万人受けすると思われるクリーンな造りの、バランスのとても良い白ワイン。
現在の日本ソムリエ協会の技術研究部長である石田博さん著「10種のぶどうでわかるワイン」にも甲州種の記載があり、その“グリ系”品種の特徴を活かした『丁子のような香りが特徴で、酸味はなめらかで、渋みを伴った苦味がコクを与えるワイン』という個性を活かした造りも最近は増えているようですが、これはどちらかといえば“シュール・リー”で造られた現在の主流である『すっきり、さっぱりとした飲みやすい白ワイン』に近い造りでしょうか。
しかし“スッキリ系”ではありますが、温度が少し上昇すると、香りとボディの凝縮感や脹らみも感じられるようになり、その変化も楽しめるコスパの高いワイン。
刺身やお寿司といった和食には最適でしょうが、スダチや柚子といった和の柑橘系果実の香りも感じられ、穏やかな苦味もあるので、これから秋になったらサンマの塩焼きと是非一緒に楽しんでみたい白ワインであります プハァー(*^Q^)c[]オカワリ


以下、メーカーHPより
千年以上の栽培の歴史を持つとされる日本固有の白ワイン用品種。そのやさしく繊細な味わいが「日本的な美しさ」のあるワインとして、今、日本だけでなく世界の市場でも高く評価されています。
この「甲州」の個性をいかすため、果汁を凍結し味わいを凝縮したワインと、シュールリーで仕上げたワインとを絶妙なバランスでブレンドしました。
和柑橘を感じる上品な香りと、旨みを感じるしっとりした味わいが特長の白ワインです。やや冷やしてお召し上がりください。
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賀正ワイン(竹)赤 高畠ワイン マスカット・ベリーA
2014-01-05 Sun 23:46
今年初めてのテイスティングコメントは、お正月らしく山形県高畠ワイン(株)の「賀正ワイン(竹)赤 高畠ワイン マスカット・ベリーA」であります。

昨年はついに“甲州”がシニア・一般呼称ともにテイスティングのアイテムとして出題されましたが、今年は“マスカット・ベーリーA”も出題される可能性は充分あるのではないでしょうか。
まあ呼称試験云々は別にして、日本を代表する赤ワイン品種である“マスカット・ベーリーA”は、有資格者であればブラインドでも当然当てないといけない品種になるとは思いますが。

思えばこのブログでのテイスティングコメントも、忙しさにかまけて随分おサボりしておりました。
再来年の再チャレンジに向けて、テイスティングの勉強も再起動であります


      賀正ワイン 高畠ワイン マスカット・ベリーA1

      賀正ワイン 高畠ワイン マスカット・ベリーA2


賀正ワイン(竹)赤 高畠ワイン マスカット・ベリーA

【生産国・地域】:日本、山形県東置賜郡高畠町  【生産者】:高畠ワイン(株)
【品種】:マスカット・ベリーA   【ヴィンテージ】:-表記なし
【アルコール度数】:12.5% 【タイプ】赤・ライトボディ
【購入価格】:¥3,000

【外観】
〔清澄度〕澄んだ 〔輝き〕輝きのある 〔色調〕紫がかった、ルビー 〔濃淡〕明るい 〔粘性〕やや軽い 〔外観の印象〕若い、軽い

【香り】
〔豊かさ〕しっかりと感じられる
〔特徴〕イチゴ、ラズベリー、ブルーベリー、すみれ、バラ、ゼラニウム、シナモン、甘草
〔香りの印象〕若々しい、開いている、第二アロマが強い

【味わい】
〔アタック〕やや軽い 〔甘み(アルコールのボリューム感も含む)〕弱い 〔酸味〕円みのある、やわらかな 〔バランス〕まろやかな、やわらなか、心地よい 〔タンニン分〕キメ細か、サラサラとした 〔アルコール〕やや軽い 〔余韻〕やや軽い

【フレーヴァー】フルーティ、フレッシュな、フローラル

【評価】シンプル、フレッシュ感を楽しむ

【供出温度】11~14度
【グラス】中庸
【デカンタージュ】必要なし
【収穫年】-
【生産国、地域】日本、山形県(ぶどう産地は山梨県)
【主なぶどう品種】マスカット・ベーリーA

外観は若々しく紫の色調が濃いルビーレッド。濃淡は一般的なカリピノくらいで、粘性もやや軽めであり、呼称資格試験のコメントとしては取り組みやすいワイン。
香りの第一印象は、ほとんどボージョレ・ヌーヴォーそのもののキャンディ香が主体で、おそらくマセラシオン・カルボニック法と思われる第二アロマが支配的。念のため高畠ワインのHPで調べてみたのですが、このワイン自体定番商品ではないためか、醸造法の詳細は不明。しかし、全くのブラインドで出された場合、ほとんどの人が「ボージョレ・ヌーヴォー、品種ガメイ」と答えるであろうと思われるくらい強いキャンディ香。
味わいはしかし、ボージョレ・ヌーヴォーのように酸は強くなく、むしろ控えめといえる酸味。アルコール度数も12.5%と赤ワインとしては決して高くないのですが、ややジャミーでキレにかける印象がやや残念なところ。
タンニンはキメ細かく溶け込んでおり、全体的にやさしくまろやかで小梅のような印象もあるので、スパイシーでしっかりとした肉料理などよりは『賀正』のラベルどおり、おせち料理のような和食に合うのではないかと思われます。
このワインは酸化防止剤無添加とのことですが、高畠ワインのHP記事を読んだところ、「ワイン中の亜硫酸が、魚やイカに含まれるドコサヘキサエン酸(DHA)等の不飽和脂肪酸の分解に関与し、その際に生臭いにおい、苦味、不快味を強く感じさせることが 化学的研究にて示唆されております」という興味深い記事があり、なるほどそれなら魚卵や魚介類が多いおせち料理にも合うからこその『賀正』ワインなのかと合点がいきました。

一昨年のワインエキスパートコンクール、昨年のワインアドバイザー全国選手権大会決勝において、日本のワインをどう広めていくのかについて問われましたが、今後の傾向として呼称資格試験・コンクール等においても引き続き課題として出題されていくと思われます。
日本のワインについては自分自身でもまだまだ経験値が不足しており、引き続き今年の課題として取り組んでいきたいと思います。
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