「虎の穴」へようこそ!全国大会決勝出場を目標に、日々修行中のワインアドバイザーの日記です。
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癒し系赤ワイン~Rheinhessen Portguiser Q.b.A 2011 ラインヘッセン ポルトギーザー 
2014-10-27 Mon 08:30
先月引っ越し直前に、横浜桜木町にあるワインブティック伏見さんを訪れ、店員さんに「試験に出されそうな典型的なポルトギーザーはどれでしょうか?」と尋ねたところ、

「ポルトギーザーは基本甘口なので、試験には出されませんよ」とのお答えでありました。

確かにここ数年の出題傾向をみても、試験範囲の品種ではあるものの、出題されたことは一度もありません。

でもまあ、「他に売っているお店もみたことないし、これも経験だから買っていこう」と一本購入することに。

買ってはみたものの「甘口の赤なんて食前酒にもできないし、食事には合わせられないな~」と少し後悔しましたが、試験も終わって一段落ついたので、真面目にテイスティンコメントを書いてみることにしました


Rheinhessen Portguiser Q.b.A 2011 ラインヘッセン ポルトギーザー 

【生産国・地域】:ドイツ、ラインヘッセン地方
【品種】:ポルトギーザー    【ヴィンテージ】:2011年
【アルコール度数】:9.0%   【タイプ】赤・やや甘口   【格付】:Q.b.A
【醸造元】:エルンスト・ブレッツ醸造所
【輸入者】:(有)ワインビジネスコンサルティング  【購入金額】:2,052円

      ポルトギーザー1

      ポルトギーザー2

【外観】
澄んで輝きのある、明るいルビー。
濃淡は淡く、粘性はさらりと軽い印象。
外観の印象は、若く軽いワイン。

【香り】
香りの豊かさはしっかりと感じられる。
第一アロマはイチゴやラズベリー、チェリーやブルーベリーと赤い果実シリーズが主体。
スミレの花のようなニュアンスも感じられ、とてもチャーミングな印象。
空気に触れても印象は変わらず、樽のニュアンスもほとんど感じられない。
香りの印象は、若々しく、開いており、第一アロマが強い。

【味わい】
アタックは軽い。
残糖を感じる甘口、ドイツ語でいえば「Lieblich リープリッヒ」か。
酸味はスムーズで柔らか。
タンニンは緻密でサラサラとしている。
バランスはコンパクトでフラットな印象。
アルコールはアタック同様、とても軽い。
余韻は軽く、ジュースを飲んだ後のよう。

【総合評価】
フレッシュ&フルーティなフレーヴァー。
シンプル、フレッシュ感を楽しむチャーミングな赤ワイン。
供出温度は8~10度。
グラスは小ぶり。
デカンタージュの必要はなし。


「外観だけで判断せよ」と言われたら、10人中9人が「ACブルゴーニュクラスのピノ・ノワール」と答えるであろう、淡く明るいルビーの外観。
香りもイチゴやラズベリー、レッドカラントやチェリーといった赤い果実主体で、まるで日本のマスカット・ベーリーAのようなチャーミングな印象。
アタックはとても軽く、酸味・タンニンともに穏やかで、残糖を感じるとても優しい味わい。

「これは食事に合わせるには相当きついな~」という先入観がありましたが、たまたま前日に作り置きしていたカレーと合わせてみたところ、これが意外ととてもよく合いました。
「ジャワカレー辛口」のルーを使ったので、市販されているカレールーの中では相当辛い方なのですが、ジューシーな甘さがスパイシーな辛さとよくマッチし、スイスイと食べることができます。

これがブルゴーニュのピノ・ノワールであれば、その繊細さやエレガントさがぶち壊しとなることろでしょうが、これだからワインは面白いですね。

このようなワインに巡り合うと、高級ワインの本質を究めることもプロとしてもちろん大切なことではありますが、日常の気軽な食事のシーンに合うお手頃なワインを探し出し提案していくことも、ワインアドバイザーとして大切なことなのではと思えてきます。

もっとも、ポルトギーザーなんて品種のワインは、どこにでもあるわけではないのですが、また一つドイツワインの魅力が分かったような気がします。
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NORDHEIMER VOGELEIN SAIVANER KABINETT TROCKEN 2012 ノルトハイマー フェーゲルアイン シルヴァーナー カビネット トロッケン 
2014-10-16 Thu 22:20
本日(10月16日)、第7回全日本最優秀ソムリエコンクール公開決勝が行われ、大本命の石田博ソムリエが優勝されたようです。

今回の新店への異動・オープンが無ければ、当然お休みをとって博多まで観戦に行ったのですが、3年ぶりの決勝観戦ができずにたいへん残念であります。

陰ながら応援していた「シャンパン&ワインバー アペリティフ」の周田克己さんは、惜しくも決勝進出は逃されたものの、石田博さんや佐藤陽一さんをはじめとした強豪揃いの中で、7位と健闘されました。
(もっともご本人は優勝することを目標にここまでやってこられたはずで、これまでの輝かしい実績からすれば悔しい想いをされているのかもしれませんが・・・)


さて、負けじとドイツワインケナー試験を3日後に控え、最後のテイスティングトレーニングとなります。

今回はリースリングの次にドイツで重要な白品種といっても過言ではない、フランケンのシルヴァーナーです。

フランケンのシルヴァーナーといえば、日本ソムリエ協会教本でも「辛口で引き締まった味、コクがあり、力強い土の味がある。」と書かれており、その他数多くの解説書においても「男性的で力強い」というのが共通のキーワードになります。

『神の雫』の遠峯一青であれば、「おおおおおぉ・・・、これはまさに横綱白鳳の土俵入りだぁ・・・」と、恍惚の表情で言い出しそうなイメージではありますが、果たしてどうなのでしょうか・・・?


NORDHEIMER VOGELEIN SAIVANER KABINETT TROCKEN 2012 ノルトハイマー フェーゲルアイン シルヴァーナー カビネット トロッケン 

【生産国・地域】:ドイツ、フランケン地方
【品種】:シルヴァーナー    【ヴィンテージ】:2012年
【アルコール度数】:13.0%   【タイプ】白・辛口   【格付】:PRADIKATSWEIN(KABINETT)
【醸造元】:グラーザー・ヒンメルシュトス醸造所
【輸入者】:(有)ワインビジネスコンサルティング   【購入価格】:3,024円(税込)

      フランケン シルヴァーナー1

      フランケン シルヴァーナー2

【外観】
澄んで輝きのある、グリーンがかったレモンイエロー。
濃淡はやや濃いめで、粘性もやや強い。
外観の印象は、よく熟し成熟度の高いぶどうで造られた若々しいワインという印象。
前回まで試したグラウブルグンダーやヴァイスブルグンダーが外観的に温暖産地の印象であったが、ここでようやく冷涼産地らしい白がきたという感じ。

【香り】
香りの豊かさはしっかりと感じられる。
第一アロマは冷涼産地を思わせるレモンやグレープフルーツの爽やかな柑橘系果実や青りんごと、やや温暖産地の洋ナシや白桃などの甘く柔らかい果実の香りも併せ持つ。
スイカズラのような白い花と、火打石や石灰のようなミネラルのニュアンスも感じ、全体的に引き締まった冷涼産地の印象。
空気に触れるとよりフローラルな印象が強まるが、樽のニュアンスは感じられない。
おそらくステンレスタンク醸造・熟成と思われ、クリーンでフレッシュ&フルーティな持ち味を活かした造りと思われる。
香りの印象は、若々しく、開いており、第一アロマが強い。

【味わい】
アタックは中庸。
甘味は弱くドライ。
酸味は爽やかで、ドライな分さらにしっかりと感じられる。
苦みは控えめ。
バランスは溌剌としてドライ。
アルコールはアタック同様、強くも弱くもなく中庸に感じられる。
しっかりとした酸がやや長い余韻となって続く。

【総合評価】
フレッシュ&フルーティでミネラル感のあるフレーヴァー。
エレガントで余韻の長いワイン。


あれあれ、「男性的で力強い」というイメージからは随分とかけ離れたコメントとなってしまいました。
たしかに前回まで試したグラウブルグンダーやヴァイスブルグンダー、あるいはこれまで試したことのあるミュラー・トゥルガウとの比較でいえば、「辛口で引き締まった味」ではあるのですが、それが「=男性的で力強い」というイメージにはなかなか結びついていきません。
「残糖が感じられないドライなタイプ」=「男性的」ということであれば、冷涼産地の他品種でもあまたあるのですが・・・なぜフランケンの白ワインが特にそう云われるのかは、正直まだよく分かりません。
もっとも、フランケンの西と東では土壌も違うし、造り手の数だけタイプも沢山あるわけで、またこれまでの経験値自体がまだ少ないため、一括りにできるわけではないのですが・・・。

まとめとしては、ケナー試験に出題される白品種の中では「最もドライで引き締まったミネラリーな白ワイン」ということができるでしょうか。

明後日がいよいよグランドオープンとなり、忙しさもピークとなります。

次の更新はおそらくケナー試験のあとになると思われますが、次回その模様をレポートしたいと思います。
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ヤヒティンガー ヴァイサー・ブルグンダー カビネット トロッケン 2010
2014-10-12 Sun 09:45
ドイツワインケナー試験まであと一週間とせまってきましたが、来週15日には新しい木更津のお店のソフトオープン、16日には社内の登用試験、試験前日18日グランドオープンと、まるで嫌がらせのように過密スケジュールが続きます

おまけにソフトオープン前日にまたしても大型台風の襲来予想で、「そんなに簡単に合格させるか!ボケ!!」と神様に叱られているような気になってきましたが、これも神が与えたもうた試練と前向きに考え、なんとか乗り切っていこうと思います (o´Д`)=з

オープン前最後の休日に予定通りヴァイスブルグンダー(ピノ・ブラン)のテイスティングであります


JECHTINGER WEISSER BURGUNDER KABINETT TROCKEN 2010 ヤヒティンガー ヴァイサー・ブルグンダー カビネット トロッケン 

【生産国・地域】:ドイツ、バーデン地方
【品種】:ヴァイスブルグンダー(ピノ・ブラン)    【ヴィンテージ】:2010年
【アルコール度数】:12.0%   【タイプ】白・辛口   【格付】:PRADIKATSWEIN(KABINETT)
【醸造元】:ベルヒャー醸造所
【輸入者】:(有)ワインビジネスコンサルティング   【購入価格】:2,916円(税込)

      ヴァイサーブルグンダー カビネット トロッケン1

      ヴァイサーブルグンダー カビネット トロッケン2


【外観】
澄んで輝きのある、黄金色がかった濃いイエロー。
前回のグラウブルグンダーも濃い色調であったが、さらにそれを上回る濃さがある。
品種特性上からはグラウブルグンダー以上の濃さにはならないはずのため、樽熟成や熟成年数由来のものと推測される。
粘性はやや強く、ゆっくりと脚がグラスを伝う。
トータルの印象は、よく熟して成熟度が高いぶどうから造られ、熟成感が表れているように感じられる。

【香り】
香りの豊かさははっきりとしている。
第一アロマは、外観どおりに洋ナシ、花梨、黄桃、マンゴー、パイナップルといった黄色いトロピカルフルーツシリーズの甘い香りが前面に感じられる。
キンモクセイのようなフローラルな印象もあり、ここまでだと前回のグラウブルグンダーとさほど違いが分からないが、空気に触れるとナッツや焼いたパンのような樽熟成のニュアンスも表れ始める。
しかし樽香が前面に出ることはなく、上品な樽使い。
古樽比率が高く、新樽は使っていないか使っていても比率は非常に少ないと推測される。
濃い色調ほどに熟成が進んでいるわけではなく、枯れた感じはあまりない。
香りの印象は、第一アロマが強く、ニュートラル、温暖な産地の熟度の高いぶどうで造られた白ワインという印象。

う~ん、香りまでの段階で樽と熟成年数の要素を取り除いた場合、ブラインドで明確にグラウブルグンダーとヴァイサーブルグンダーの違いを見分けるのは正直難しい・・・^^;
というか、おそらくブラインドで出された場合、ここまでの段階ではこれも温暖産地のシャルドネと答えそう・・・。

【味わい】
アタックはやや軽め。
残糖を感じないドライな辛口で、グラウブルグンダーほどのヴォリューム感は感じられない。
酸味はさわやかで外観や香りから想像されるよりは、しっかりと感じられる。
後味に穏やかで、樽由来と思われる心地よい苦味を感じる。
バランスは、ドライであるがまろやかさとふくよかさも持ち合わせている。
アルコール感はやや軽めで、外観から予想されるほどの強さはない。
後味に残る酸味と穏やかな苦みが、やや長い余韻となって残る。

全体的な評価としては、熟度の高いぶどうで造られた、ドライで骨格のしっかりとしたエレガントな白ワイン。


バーデン地域のカイザーシュトゥール地区ではブルグンダー系の栽培が盛んであり、カイザー(帝王)シュトゥール(座、椅子)と呼ばれるこの地域は、かつての火山の活動により隆起した地域で、黄土層や風化した火山岩などのミネラル分豊富な土壌によって形成されます。
ドイツでは唯一EUの定める気候区分のBゾーンに属するだけあって、このワインも全体的な印象は冷涼産地というよりはどちらかといえば温暖産地の特徴がよく表れています。
かといって新世界のように“パワフル”でグイグイ押してくるような印象はなく、繊細さと上品さを兼ね備えているところがドイツらしいところ。
グラウブルグンダーとの比較では、全体的によりニュートラルで、グラウブルグンダーほどのヴォリューム感や厚みはなく、より酸がしっかりと感じられるということでしょうか・・・。

それにしても、経験値の低さからオープンでテイスティングしていてもその違いが分かりにくいのに、ブラインドで出された場合にこの2種のブルグンダー種と産地を明確に見分ける自信はありません。
ま、今からジタバタしてもしょうがないので、少ないながらも今までの経験と知識をフルに活用して対応するしかありませんが・・・。


次回は、時間があればフランケンのシルヴァーナーを試してみたいと思います。

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ラインヘッセン グラウブルグンダー シュペトレーゼ トロッケン 2012
2014-10-08 Wed 22:47
台風18号襲来の真っ只中に、なんとか新店の商品陳列作業も無事終わり、今日はお休みなので終日ドイツワインケナーの試験勉強

ケナー試験まであと2週間を切ったというのに、引っ越しから一滴もドイツワインを試していないので、夕方から一カ月半ぶりに真面目にテイスティングコメントも記入してみました (´Д`;)/ヽァ・・・


今日のテイスティングは、ラインヘッセンのグラウブルグンダー

RHEINHESSEN GRAUBURGUNDER SPATLESE TROCKEN 2012 ラインヘッセン グラウブルグンダー シュペトレーゼ トロッケン 

【生産国・地域】:ドイツ、ラインヘッセン地方
【品種】:グラウブルグンダー(ピノ・グリ)    【ヴィンテージ】:2012年
【アルコール度数】:13.0%   【タイプ】白・辛口   【格付】:PRADIKATSWEIN(SPATLESE)
【醸造元】:聖アントニウスワイン醸造所
【輸入者】:(有)ワインビジネスコンサルティング   【購入価格】:1,944円(税込)

      ラインヘッセン グラウブルグンダー 2012①

      ラインヘッセン グラウブルグンダー 2012②


【外観】
澄んで輝きのある、やや濃いイエロー。
グリーンのトーンはほとんどなく、これが熟成からなのか、樽を使っているのか、品種特性から来るものなのかの判断は外観からは難しい。
粘性はねっとりとした脚が伸び、豊か。
トータルの印象は、よく熟して成熟度が高いぶどうから造られた印象。

【香り】
香りの豊かさはしっかり感じられる。
第一アロマは、熟れた洋ナシ、花梨、黄桃、アプリコットなどの甘いトロピカルフルーツに、アカシアやキンモクセイといった黄色い花を連想させるフローラルな香りが主体。
樽香は感じられず、空気に触れても香りの印象にあまり変化はみられないが、やや温度が上がると蜂蜜のようなニュアンスも表れてくる。
全体的な印象は、南仏やオーストラリアなどの温暖産地でよくみられる、あえて樽を使わず素材のぶどうの熟度の高さをそのまま活かしたシャルドネのような印象。

【味わい】
アタックはやや強め。
辛口ではあるが、アルコールのヴォーリューム感からくるまろやかさとオイリーな触感を感じる。
酸味は円みがありスムーズ。
後味に穏やかで心地よい苦味を感じる。
バランスは、ふくよかで厚みがあり、トロミもあるためやはり温暖産地のシャルドネに似た印象。
アルコール感はやや強く、ぶどうの熟度の高さを感じさせる。
芳醇なフルーツフレーヴァーと穏やかな苦みが、やや長い余韻となって残る。

ドイツでは比較的温暖なラインヘッセンのシュペトレーゼということもあり、果実味が前面に感じられ、芳醇でリッチな味わい。
樽のお化粧は施さずに、クリーンに素材の果実の豊かさをそのまま表現したいという造り手の意図を感じます。
これはブラインドで出されたら、かなりの手練れでも容易に正解は出来ないワインではないでしょうか。
このようなワインを飲むと、ドイツ=冷涼産地=スリムで酸味・ミネラル感の強い溌剌とした白ワインといった構図が必ずしも当てはまらないことが分かります。
以前、かがり火で行われたテイスティング勉強会でも、ファルツのドルンフェルダーをアルゼンチンのマルベックと答えてしまったことがありますが、これがワインの“奥の深さ”“怖ろしさ”なのでしょう・・・。

このワインに限っていえば、「グラウブルグンダー」=「比較的濃い色調で、トロピカルフルーツのように果実味豊かで芳醇な白ぶどう品種」とまとめることが出来るでしょうか。

次は、同じブルグンダー種の「ヴァイスブルグンダー(ピノ・ブラン)」を試してみる予定です。

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ドイツ実戦問題解答
2011-06-18 Sat 00:17
ドイツ実戦問題の解答です

ドイツ実戦問題解答1      ドイツ実戦問題解答2      ドイツ実戦問題解答3
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